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2015/12に頒布されたAestivalis EPを初出とするアレンジ曲。
後に2017/08/11のコミックマーケット92において「Femto Fiber III」に再録されている。

暁Recordsの最大のヒット曲にして、後に壁サークルの常連へと仲間入りを果たすことになった2010年代の大ヒットアレンジ曲。
原作ではステージ5ボスが妖精で耐久スペルを2枚持っているという、しかも初見殺しが強く数多くのプレイヤーを屍にしてきたほどのトラウマを起こさせるだけあって、歌詞もその原作の凶悪な難度を彷彿させるだろう。
原曲のテーマであるステージ5ボス・クラウンピースを思わせる、どこか不気味に狂ったような部分もある声がStackの歌声と見事にマッチした奇跡の1曲でもあり、ACTRockの才能が光る曲でもある。
サビが終わった後のStackが英語でいろいろ言っている部分も聴きどころである。最後の台詞は紺珠伝5面道中で言うピースの台詞を英語化したもの。

コミックマーケット89では島サークルでありながら、このアレンジ曲を表題にしたCD頒布時の列がとんでもないことになっていたという逸話が残っている。

「あたいの足技見さらせやー」がこのアレンジ曲のキーワード。

SACRIFICEのフル版の初出である、 2017年の例大祭で頒布されたAlstroemeria Records「STRUCTURED DANCEHALL」に収録されたのが初出。

曲中の「ってゐ！ってゐ！ってゐ！ってゐ！ってゐ！ってゐ！」と、拳を下から突き上げて叫ぶのがお約束となっている、パンクアレンジ曲。
てゐの可愛さに反して、石鹸屋の勢いと男臭さを感じさせるアレンジの1曲だけあってか、ライブでは盛り上がる1曲として人気が高い。
元々は東方妖々夢～the maximum moving about～が収録されている「東方不可拘束」に収録されたインスト版であり、「ってゐ！ってゐ！ってゐ！ってゐ！ってゐ！ってゐ！」が健在。これにボーカルを足したのが〜えいえんてゐver〜となる。

実は石鹸屋のアレンジ曲には、オマージュ元となる楽曲が存在するのが特徴であり、この曲はバンド・THE SLUT BANKSの「TOY」が元ネタになっている。
アレンジ曲が手掛けられてから12年後にはこのアレンジ曲オンリーである「ってゐ！ ～因幡総動員～」がコミックマーケット95で頒布。
このオンリーCDでは、何と元ネタとなった曲を手掛けたバンドのボーカルであるTUSKが、このアレンジ曲を歌うというサプライズが実現した。タイトルもまさしく「ってゐ！ ～LIKE A TOY～」である。それだけでなく女性が歌ったバージョンは（森羅万象など）因幡てゐの可愛らしさを前面に出しているので、こちらも聞き比べてみるといいだろう。

幽閉サテライトの原点にして、最大のヒット曲といっても過言ではない東方アレンジ曲の傑作。
Iceonの編曲力・senyaの歌唱力が無ければ成り立たないほどに、メロディアスな原曲を最大限に引き出している。
現在は引退したが、かませ虎の作詞力には目を見張るほどがあり、「いろは唄」（ボーカロイドの曲ではない）に着想を得ている点に注目。
加えて語る上で欠かせないのが、満福神社の手掛けた東方同人アニメ「幻想万華鏡」の記念すべき第1作となる「春雪異変の章」のオープニングテーマとしても使われている点。
（主に深夜放送のアニメだが、）実際にテレビアニメで関わった人がアニメ制作に関わっている「幻想万華鏡」だけあってクオリティが高く、その相乗効果でこのアレンジ曲も知られるようになったと言えるだろう。

神々が恋した幻想郷のアレンジの中でも、ボーカルアレンジで史上最高傑作として高い評価を受けている曲でもある。
東方人気投票で神々が恋した幻想郷が近年トップ10入りしている影響に、このアレンジ曲を挙げている人もいるようだ。

さらにカラオケのJOYSOUNDでは東方アレンジでトップ10に入るほどの常連であり、2016年の年間ランキングの東方部門では、これまでトップの堅守していたチルノのパーフェクトさんすう教室の牙城を崩し、以後2020年にBad Apple!! feat.nomicoに譲るまで、1位の座に輝いた実績を持つほどの人気。

派生バージョンにはYonder Voiceの「蜃景2」における瑶山百霊のカバーもあるが、
やはり幽閉サテライトの姉妹サークルである少女フラクタルによる、色は匂へど散りぬるを(Fractal 1.5ver.)も要チェック。
こちらのバージョンは当時の初期メンバーであった、天宮みやと柚木梨沙の2人が歌っており、犬神によるリアレンジが施されている。
特に2番歌詞がオリジナル版とは異なっているのが特徴なので、聞き比べてみるといいだろう。

2021年頒布の多数サークルが参加し原作者のZUNさんも書き下ろしで参加した東方アレンジコンピアルバム「東方オトハナビ」に収録された楽曲。基本的にこのアルバムは1サークル1曲ずつ担当になっており、その中でCOOL&CREATEが担当したのがこの「天弓天華オトハナビ」だった。
原曲「あの賑やかな市場は今どこに　〜 Immemorial Marketeers」が使われた「東方虹龍洞」はコロナ禍により即売会の開催も危うくなっていた中で出された作品。ファンの間では「虹は二次とのダブルミーニングではないか」という話が有名である。虹龍洞は市場がひとつのテーマになっており、コミックマーケットなどの同人誌即売会を彷彿とさせる。「あの賑やかな市場は今どこに」という曲名にある「賑やかな市場」も、コロナ禍により失われた人だらけの賑やかな即売会を意味しているのではないかという考察もあった。「天弓天華オトハナビ」は、原作の即売会を示唆する要素と虹龍洞の物語を上手く取り入れて歌詞が作られている。ビートまりおさんは自身のYouTubeでの生放送にて「歌詞の『虹は続いていく東方』という歌詞には『二次は続いていく』という意味も込めている」と話していた。

【小ネタ】
歌詞の「やっちまった」や「始まっちまった」は原曲である「あの賑やかな市場は今どこに」をテーマ曲とする天弓千亦(てんきゅうちまた)の名前とかけてある。
終盤の歌詞で虹龍洞の登場人物を表す歌詞が出てくる。
「博麗の巫女」→博麗霊夢(自機)
「魔法使い」→霧雨魔理沙(自機)
「紅魔館のメイド」→十六夜咲夜(自機)
「守谷の巫女」→東風谷早苗(自機)
「天狗の上司」→飯綱丸龍(5ボス)
「蟲姫さま」→姫虫百々世(EXボス)
「囁き狐」→菅牧典(中ボス)
このうち龍、百々世、典は物語の中で重要になる月虹市場と深い関係があるキャラ。千亦もその一人だが、この曲は恐らく千亦視点の曲なので千亦を表す歌詞はない。
歌詞の「永夜の月に虹が架かる」は、千亦たちの市場が最初に開かれたのが月に虹が架かった日というエピソードから。
いつものフレーズにのせて歌われる歌詞「全て無に返そう」の「無」は「神」と読む。ラスサビの「神主への供物」という歌詞も「無主への供物」となっている。
曲の一部分で「少女綺想曲　〜 Dream Battle」と「恋色マスタースパーク」のアレンジを混ぜて歌詞をつけてあり、間奏で「フラワリングナイト」と「U.N.オーエンは彼女なのか？」のフレーズが流れる(恐らく同サークルのアレンジ曲「ナイト・オブ・ナイツ」と「最終鬼畜妹フランドール・S」から)