2021年10月1日15時00分 ~ 2021年10月8日20時59分
いつものチャレンジカグラ。
ボーナスミタマカードが少ないため、ガチャを引くことを推奨。
10/5 ガチャ更新に伴う最高倍率の更新は今回ありません!
EX、Sランク、最高倍率(+150%)編成(スペルブレイク兼用)。
SSR慧音の枠はSSR幽々子・SSRてゐ・R菫子・R妹紅で代用可能。
140%編成の画像からR菫子をSR菫子に変更すると、現時点の最高倍率となる。
※SSR幽々子は限定カードのため、現在は入手不可
EX、Sランク、+140%編成(スペルブレイク兼用)。
SSR慧音・R菫子の枠はいずれもSSR幽々子・SSRてゐ・R妹紅で代用可能。
この画像からSSR慧音 or R菫子をイベント配布のSR菫子に変更すると、最高倍率の150%編成となる。
※SSR幽々子は限定カードのため、現在は入手不可
スコアアップスキルなし・オートでSランクを取れる総戦力の目安1)
難易度 | 通常クリア | スペルブレイク |
---|---|---|
EASY | 85200 | 143900 |
NORMAL | 75200 | 124400 |
HARD | 66800 | 108200 |
EXTRA | 61500 | 101200 |
LUNATIC | 55500 | 87700 |
ウサテイ20XX (10月5日~)
難易度 | 通常クリア | スペルブレイク |
---|---|---|
EASY | 87900 | 139800 |
NORMAL | 75800 | 119300 |
HARD | 68900 | 102600 |
EXTRA | 61900 | 93800 |
LUNATIC | 57100 | 88400 |
楽曲名 | 属性 | 時間 | SB 時間 | E | N | H | EX | L |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
マツヨイナイトバグ | Ro | 2:20 | 2:14 | 5 | 10 | 17 | 24 | 29 |
郷愁のロンド | Em | 2:19 | 2:02 | 6 | 12 | 15 | 20 | 25 |
ナイト・オブ・ナイツ | Co | 2:10 | 2:05 | 8 | 14 | 19 | 24 | 27 |
SACRIFICE | Co | 2:11 | 1:33 | 8 | 13 | 18 | 22 | 27 |
楽曲名 | 属性 | 時間 | SB 時間 | E | N | H | EX | L |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
月に叢雲華に風 | Em | 2:16 | 2:10 | 5 | 12 | 17 | 22 | 25 |
Sweets Time | Ro | 2:21 | 2:18 | 7 | 13 | 17 | 23 | 27 |
断罪は遍く人間の元に | Co | 2:10 | 1:42 | 9 | 14 | 19 | 24 | 28 |
SACRIFICE | Co | 2:11 | 1:33 | 8 | 13 | 18 | 22 | 27 |
楽曲名 | 属性 | 時間 | SB 時間 | E | N | H | EX | L |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
幽霊楽団 ~ Phantom Ensemble | All | 1:55 | 1:57 | 6 | 11 | 17 | 22 | 26 |
ゆけむり魂温泉Ⅱ | Ro | 2:05 | 2:08 | 7 | 13 | 17 | 22 | 27 |
黄金航路 | Em | 2:16 | 1:44 | 7 | 11 | 16 | 20 | 27 |
SACRIFICE | Co | 2:11 | 1:33 | 8 | 13 | 18 | 22 | 27 |
楽曲名 | 属性 | 時間 | SB 時間 | E | N | H | EX | L |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
儚きもの人間 | Co | 2:09 | 1:22 | 8 | 14 | 19 | 23 | 27 |
Against, Perfect Cherry Blossom | Ro | 2:20 | 2:25 | 6 | 12 | 16 | 23 | 27 |
SAMURAI GHOST GIRL, KILL! KILL! | Em | 2:20 | 2:02 | 6 | 12 | 17 | 23 | 25 |
SACRIFICE | Co | 2:11 | 1:33 | 8 | 13 | 18 | 22 | 27 |
楽曲名 | 属性 | 時間 | SB 時間 | E | N | H | EX | L |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ひとつよがりの逃避行 | Em | 2:10 | 1:44 | 8 | 11 | 17 | 21 | 26 |
Scream out! | Co | 2:11 | 1:18 | 8 | 13 | 18 | 24 | 27 |
SACRIFICE | Co | 2:11 | 1:33 | 8 | 13 | 18 | 22 | 27 |
ウサテイ20XX | Ro | 2:25 | 1:40 | 8 | 14 | 18 | 23 | 27 |
楽曲名 | 属性 | 時間 | SB 時間 | E | N | H | EX | L |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Bad Apple!! feat.nomico | All | 2:16 | 2:07 | 5 | 11 | 15 | 20 | 26 |
待チ人ハ来ズ。 | Em | 2:19 | 2:00 | 6 | 12 | 16 | 20 | 25 |
SACRIFICE | Co | 2:11 | 1:33 | 8 | 13 | 18 | 22 | 27 |
ウサテイ20XX | Ro | 2:25 | 1:40 | 8 | 14 | 18 | 23 | 27 |
難易度\ランク | D | C | B | A | S |
---|---|---|---|---|---|
イージー | |||||
ノーマル | |||||
ハード | |||||
エクストラ | 42 | ||||
ルナティック | 42 |
※Dランクはスキップチケット使用と同じ
※イベントPtの計算はこちら→イベントPt
難易度\ランク | D | C | B | A | S |
---|---|---|---|---|---|
イージー | 14 | ||||
ノーマル | 18 | ||||
ハード | 21 | 22 | |||
エクストラ | 28 | ||||
ルナティック |
・Co(クール)属性
・藤原妹紅
・上白沢慧音
・宇佐見菫子
・因幡てゐ
・西行寺幽々子
※因幡てゐ・西行寺幽々子は10月5日に追加
レア | カード名 | 属性 | ボーナス |
---|---|---|---|
SSR | 永遠の腐れ縁 | Co | +50% |
SSR | 歴史喰いの半獣 | Ro | +20% |
SSR | ルナティック・ドリーマー | Ro | +20% |
SSR | 天衣無縫、濡れ羽の蝶 | Ro | +20% |
SSR | 稀代で懈怠な古代の詐欺師 | Ro | +20% |
SR | 人間を守る妖怪 | Co | +30% |
SR | ルーシッド・ドリーマー | Co | +30% |
SR | いなばの白うさぎ | Em | +15% |
SR | 亡霊の姫君 | Em | +15% |
R | 藤原妹紅 | Co | +20% |
R | 上白沢慧音 | Em | +10% |
R | 宇佐見菫子 | Co | +20% |
R | 西行寺幽々子 | Ro | +10% |
R | 因幡てゐ | Ro | +10% |
レア度 | ボーナス |
---|---|
N | +3% |
R | +5% |
SR | +7% |
SSR | +10% |
おでかけ名 | 基本報酬 | 大成功 | 超成功 | 合計 | 雫 | 推奨戦力 | 時間 | 枠一致ボーナス |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
初級 | 15 | 10 | 5 | 30 | 300 | 15000 | 1時間 | 全てCo |
中級 | 25 | 15 | 10 | 50 | 600 | 28000 | 2時間 | 全てCo |
上級 | 35 | 20 | 15 | 70 | 1200 | 40000 | 6時間 | 全てCo |
※超成功は大成功の分も加算
※イベントPtの計算はこちら→イベントPt
報酬名 | 個数 |
---|---|
ルーシッド・ドリーマー | 5 |
御霊石 | 300 |
くじ券 | 10 |
くじポイント | 200 |
ユメのしずく | 100000 |
赤鈴 | 100 |
黄鈴 | 100 |
感情石片 | 90 |
感情結晶 | 50 |
感情勾玉 | 15 |
感情宝珠 | 6 |
浪漫石片 | 90 |
浪漫結晶 | 50 |
浪漫勾玉 | 15 |
浪漫宝珠 | 6 |
瀟洒石片 | 90 |
瀟洒結晶 | 50 |
瀟洒勾玉 | 15 |
瀟洒宝珠 | 6 |
順位 | 報酬名 | 個数 |
---|---|---|
1位 | ルーシッド・ドリーマー | 12 |
赤と白の女王 | 17 | |
昏き深淵の万華鏡 | 1 | |
深き水底の万華鏡 | 2 | |
強化の紫鈴 | 50 | |
2位 | ルーシッド・ドリーマー | 12 |
赤と白の女王 | 17 | |
昏き深淵の万華鏡 | 1 | |
深き水底の万華鏡 | 1 | |
強化の紫鈴 | 40 | |
3位 | ルーシッド・ドリーマー | 12 |
赤と白の女王 | 17 | |
昏き深淵の万華鏡 | 1 | |
深き水底の万華鏡 | 1 | |
強化の紫鈴 | 30 | |
4~1000位 | ルーシッド・ドリーマー | 12 |
赤と白の女王 | 17 | |
深き水底の万華鏡 | 1 | |
強化の紫鈴 | 20 | |
1001~10000位 | ルーシッド・ドリーマー | 5 |
赤と白の女王 | 10 | |
強化の紫鈴 | 10 | |
10001~20000位 | ルーシッド・ドリーマー | 3 |
赤と白の女王 | 8 | |
強化の紫鈴 | 5 | |
20001~50000位 | ルーシッド・ドリーマー | 1 |
赤と白の女王 | 5 | |
強化の紫鈴 | 3 | |
50001~100000位 | 赤と白の女王 | 3 |
100001~200000位 | 赤と白の女王 | 2 |
200001~3000000位 | 赤と白の女王 | 1 |
順位 | 報酬名 |
---|---|
1位 | 少女と夢見る摩訶不思議の国 1位の称号 |
2位 | 少女と夢見る摩訶不思議の国 2位の称号 |
3位 | 少女と夢見る摩訶不思議の国 3位の称号 |
4位~10000位 | イベントランキング上位の称号 |
10001位~500000位 | イベントに参加した証の称号 |
キャラ | セリフ |
---|---|
永遠亭 | |
鈴仙 | (誰かを待っている) |
(足音が近づいてくる……) | |
菫子 | お邪魔しまーす! それでえっと……、新薬の実験だっけ? |
鈴仙 | ええ、ぜひとも菫子さんに協力していただければと。 |
鈴仙 | これは、夢を通じて物語の世界を自由に歩ける胡蝶薬という薬でして……。 |
菫子 | 物語の世界を自由に……。 |
鈴仙 | もともとは、師匠がユメミタマと夢魂の研究をしていて、そこから生まれた副産物なんです。 |
鈴仙 | 一応、私も試しているので、ある程度の効果と安全性は確認できているのですが……。 |
菫子 | んん? それなら今回の実験、私じゃなくてもいいんじゃない? |
鈴仙 | いえ、師匠が言うには、夢を通じて幻想郷に来ている貴方ならば薬との親和性が高く……。 |
鈴仙 | よりはっきりとした効果が出ると思われるので、ぜひとも試したいんだそうです。 |
菫子 | なるほどね。つまり、私は実験にうってつけのモルモットってわけか。 |
菫子 | ……よし、やるわ! |
鈴仙 | 本当ですか! ありがとうございます。 では、こちらが薬です。 |
鈴仙 | どんな結末でもいいので、物語が終われば、必ず目が覚めます。ぜひ楽しんでくださいね。 |
菫子 | へぇー、それなら安心だね。……ごくんっ。あ、ちなみに、どんな話なの? |
鈴仙 | 有名な童話だそうです。なんて言ったかな……。 あ、そうそう。不思議の国の……。 |
菫子 | う……、ううん……。 |
菫子 | あれ……? ここは、竹林の入り口……? 私、さっきまで永遠亭にいたはずなのに……。 |
菫子 | ってことは、つまり、ここが夢の中? |
菫子 | でも、童話の世界にしては、周りの様子は幻想郷と変わってないような……、おやっ? |
(足音が近づいてくる……) | |
鈴仙 | わああ! もうこんな時間! まずい、遅刻する! |
(足音が遠ざかっていく……) | |
菫子 | 鈴仙さん……、時計を見ながら慌ててた? これって、もしかして……! |
菫子 | (鈴仙の後を追いかける) |
菫子 | はあはあ、やっと追いついた……。 って、うわっ! こんな所に、大きな穴が! |
菫子 | 鈴仙さんがここに飛び込んだ、ということは……。 |
菫子 | やっぱりそうだ! ここは、あの不思議な童話の世界なんだ! |
菫子 | それにしても、鈴仙さんが白ウサギ役かぁ。 いつも真面目だもんね。 |
菫子 | よし。それじゃあ、物語の結末を見にいこう! ……えいっ! |
菫子 | (足元の大きな穴に飛び込む!) |
(暗転) | |
(地面に叩きつけられるような鈍い音) | |
菫子 | あいたたた……。 ずいぶん長い縦穴だったなぁ……。 |
菫子 | (歩き出す) |
(菫子の視界が開ける) | |
菫子 | えっと、ここは紅魔館のホール? ん? あそこにあるのは、もしかして……。 |
菫子 | やっぱり! 小さな扉と鍵だ! とすると近くに……。あった、薬瓶! |
菫子 | たしか……、これで体を小さくして、その後はケーキを食べて大きくなるんだよね。 |
菫子 | それで、いろんなことがあってから、もう一度この部屋に戻ってくる……だったかな。 |
菫子 | でも、どうしよう……。このまま、扉の先に行ってみようかな……? |
菫子 | 元のお話と違うことをするとどうなるのか、ちょーっと気になるしなぁ……。 |
菫子 | うーん……。まあ、どんな展開でもお話が終われば大丈夫って言ってたし。 |
菫子 | そうと決まれば、さっそく鍵を開けて、薬を飲む! ……んぐっ。 |
菫子 | わあ! 本当に小さくなった! それで、扉の向こうはっと……。 |
菫子 | (扉を開ける) |
菫子 | 外は綺麗なお庭だ! あっ、もしかして、女王様の所までショートカットできちゃうのかも? |
菫子 | よーし、行ってみよう! |
(暗転) | |
菫子 | (歩く音) |
菫子 | あ、あれ? なんで? 確かに綺麗な庭園が見えてたのに、出てきてみたら……。 |
菫子 | こ、ここって……竹林じゃん!? |
キャラ | セリフ |
---|---|
迷いの竹林? | |
菫子 | なんで竹林に出ちゃったんだろう? ……もしかして、物語と違うことをしたから、展開が変わったのかも? |
菫子 | もしそうなら、とっても面白いわ! こっからどう変化していくのか、楽しみだなぁ。 |
菫子 | ……って、あそこにいるのは? |
(足音が近づいてくる……) | |
鈴仙 | しまった……。まさか、あれを忘れちゃうなんて。 確実に怒られるよなぁ……、弱ったなぁ。 |
菫子 | 白ウサギの鈴仙さん、どうしたの? 何か困りごと? |
鈴仙 | どうも……。あっ、そうだ、そこの貴方! ひとつ頼まれてはくれませんか? |
鈴仙 | 実は、今日必要な衣装を忘れてしまって、永遠亭まで取りに行ってもらえないでしょうか? |
菫子 | なーんだ。元の物語からちょっと変わっても、白ウサギから、お使いを頼まれるのは同じなのかぁ。 |
菫子 | ……じゃなくて! いいよ、任せて。取ってくる! |
鈴仙 | 本当ですか。ありがとうございます! |
鈴仙 | 衣装は、入り口の近くの部屋に置いてあります。とても目立つので、すぐわかると思いますよ。 |
(暗転) | |
永遠亭? | |
菫子 | 赤色の大きな柄に、キラキラの刺繍……。 きっと、これが探してる衣装ね。 |
菫子 | ……だけど、こんなに大きいなんて聞いてないんだけどー!? |
菫子 | これは、どうやって運べばいいんだろう? 鈴仙さんも、どうやって着るの……? |
菫子 | あっ、そっか! 大きくなる薬だ! それさえあれば、運べるはず! よし、探そう! |
菫子 | (探し回る) |
菫子 | あったあった! これを飲めば……って、この瓶の中身、ビタミン剤じゃん。 |
菫子 | 大きくなる薬、ってラベルは貼ってあるけど……。うーん……。とりあえず、一錠だけ飲んでみよう。 |
菫子 | (薬を飲む) |
(菫子が大きくなる) | |
菫子 | よしよし、この大きさならちゃんと運べるね。 これでオッケー……、って。 |
(菫子がさらに大きくなる) | |
菫子 | ん、んんん!? ウソ! 止まらない! どんどん体が大きく……! |
(菫子がどんどん大きくなる) | |
(暗転) | |
(何かを突き破る音) | |
菫子 | う、うぐぐ……。大きくなりすぎて、部屋に詰まっちゃった……。 |
菫子 | これじゃ出られないよ……。 おーい! 誰かー、助けてー! |
(足音が近づいてくる……) | |
チルノ | なんか騒がしいけど……って、うわーっ! ウサギの家に、人間がみちみちに詰まってる! |
菫子さん | あっ、ちょうどよかった! お願い、妖精さん! 助けて! |
チルノ | えっ、なにそれ、一発芸の練習? それなら、付き合ってあげる! これを避けてみろー! |
(チルノが菫子に何かを投げつける!) | |
菫子 | ちょ、ちょっと待ってよ! あ、痛っ! なんで石を投げるのよ〜!? |
鈴仙 | うわあ! さっきの人が、大きくなってる!? そこの妖精さん。とりあえず、投石をやめて! |
鈴仙 | あんなに大きくなってるってことは、もしかして、あの薬を飲んだのかしら? それなら……。 |
鈴仙 | 妖精さん、石のかわりに、この薬をそこの人の口に投げ入れて! |
チルノ | これを? わかった! 天才のあたいに、まっかせなさーい! |
(チルノの投げた薬が菫子の口に入る) | |
菫子 | えっ! ちょ、ちょっと待って……、んぐっ!? |
(菫子がどんどん小さくなる) | |
チルノ | おお〜、どんどん小さくなってる。さっき投げたのって、なんだったの〜? |
鈴仙 | 小さくなる薬ですよ。妖精さん、ご協力ありがとうございました。 |
菫子 | ふぅ、二人のおかげで助かったよ。全然出られなくなっちゃうんだもん。焦ったよ〜。 |
鈴仙 | うーん……。しかし、あの一粒で妖精さんより小さくなってしまうとは……。 |
鈴仙 | 人間さん。貴方は、体の大きさを自由に調節できるようになった方がよさそうですね。 |
鈴仙 | そうだ! 魔法の森に行って、そこに住んでいる賢者の方に会ってくるのはどうでしょう? |
チルノ | なになに〜? それ、なんか楽しそうだね。 あたいも手伝うよー! |
菫子 | いや、私一人で大丈夫だよ。それじゃ、とりあえず森に行ってみるね。 |
チルノ | またなんかあったら、天才のチルノさまに遠慮なく頼ってね! |
鈴仙 | 何も心配することはないと思いますが、気をつけて、いってらっしゃい! |
鈴仙・チルノ | (手を振って見送る) |
菫子 | 白ウサギは優しいし、物語にはいなかったはずの妖精が出てきた……。 |
菫子 | やっぱり、ちょっとずつ話が変わってるんだね。ここから先は、どんなことが起きるのかしら! |
キャラ | セリフ |
---|---|
魔法の森? | |
菫子 | (歩く音) |
菫子 | さてと、魔法の森に到着! ……今度は誰に会うんだろう? |
菫子 | ……ん? あの大きなキノコの上に乗ってるのは……。 |
パチュリー | 誰よ、貴方。 |
菫子 | えっ、パチュリーさん? キノコの上にいたのは、たしか大きなイモ虫だったような……。 |
パチュリー | 誰がイモ虫よ、失礼ね。私は、森の賢者パチュリーよ。 |
パチュリー | それより貴方、なんだか暇そうね。ちょっと、おしゃべりに付き合ってちょうだい。 |
(暗転) | |
パチュリー | あら、もうこんな時間。時が経つのは、あっという間ね。 |
パチュリー | ああそうだ。貴方、働き者の鍋を休ませるにはなんて言えばいいか、知っている? |
菫子 | えっ? 働き者の鍋? そんなの聞いたことがないけど……。 |
菫子 | うーん、働き者の鍋ってなんだろう? そもそも、鍋が働く……? |
パチュリー | ……ごめんなさい。困らせてしまうつもりはなかったの。 |
パチュリー | お詫びに、これをあげるわ。はい。話に付き合ってくれた、お礼も兼ねてね。 |
菫子 | これ、「大きくなる薬」と「小さくなる薬」って、書いてあるけど……。もらっていいの? |
パチュリー | もちろんよ。きっと、貴方にとって今一番必要なものでしょう? |
菫子 | あ、ありがとう。……でも、ここでもらうのって、キノコじゃなかったっけ? |
パチュリー | この森のキノコなんて、食べるもんじゃないわよ。うっかり口に入れないように、気をつけなさい。 |
パチュリー | それと、働き者の鍋には「鍋さん、立って」と言って、休ませてあげるといいわ。 |
パチュリー | そういえば、森の奥で困っている人がいたはずなの。よかったら、助けてあげて。 |
菫子 | わかった、任せて! おしゃべり楽しかったよ。それじゃあね! |
パチュリー | (手を振って見送る) |
(暗転) | |
菫子 | 大きくなる薬をこれくらい……。小さくなる薬は、これくらいかな……。ごくん。 |
(菫子の身体に変化が起こる) | |
菫子 | よかった、元の大きさに戻れた! それにしても、だいぶ森の奥まで来たなあ……。あれっ? |
(足音が近づいてくる……) | |
魔理沙 | まずいな……、受け取った時にちゃんと話を聞いておくんだった……。 |
菫子 | マリサっち、どうしたの? |
魔理沙 | うわあ! びっくりした……。 いやいや、ちょうどよかった! |
魔理沙 | 実は、甘い粥を勝手に作る鍋をもらったんだけど、使ってみたら止め方がわからなくてさ。 |
魔理沙 | いろいろ試してみたんだけど、どれもダメで。そのうち家中に粥があふれてきて……。 |
魔理沙 | 頼む! 鍋を止めてくれ! このままだと、私の家が壊れる! |
菫子 | 勝手に粥を作ってくれる鍋……。 あっ! 働き者の鍋! |
菫子 | 任せて、マリサっち! 私がなんとかしてくるよ! |
(暗転) | |
(鍋がグツグツしている……) | |
菫子 | よいしょ……。ふう、膝までお粥まみれだよー。 ええと、鍋は……、あのかまどね。 |
菫子 | (お粥を踏み分けて進んでいく) |
菫子 | 着いた! 小さい鍋から、どんどんお粥があふれてる。よーし、「鍋さん、立って」! |
(鍋が止まる) | |
魔理沙 | おお……、鍋が止まった……! 助かったよ、ありがとう! |
魔理沙 | これから酒盛りに行くんだけど、お礼に招待させてくれ。美味いものをご馳走するよ! |
菫子 | いいの? ちょうどお腹すいてたんだ。 ありがとう! |
魔理沙 | そうこなくっちゃ! じゃ、会場に案内するからついてきてくれよな。 |
菫子 | ……あ。 もしかして酒盛りって、お茶会の代わり? |
菫子 | なるほど、元の物語からそう変わったわけね、 ふふっ。なんだか、とっても幻想郷らしいなぁ。 |
キャラ | セリフ |
---|---|
魔法の森? | |
菫子・魔理沙 | (歩く音) |
魔理沙 | さあ、着いたぜ。 ……おー、やってるやってる。 |
てゐ | あはは〜。これ、キノコ酒っていうの? 美味しいじゃない、飲みやすいし。 |
パチュリー | まだ揃っていないうちに出来上がるなんて……。飲みすぎって言っても、聞かないし。まったく。 |
パチュリー | あら、魔理沙。その様子だと、貴方の家は無事だったようね。 |
魔理沙 | ああ、どうにかな。止め方があるんなら、なんで教えてくれなかったんだ。 |
パチュリー | 貴方、そもそも聞こうとしなかったじゃない。 人の話は最後まで聞く。 いい勉強になったでしょ? |
魔理沙 | はいはい。それで、お客人はそうだな……、パチュリーの隣にでも座ってくれ。 |
菫子 | (パチュリーの横に腰掛ける) |
パチュリー | さあ、お茶とお菓子をどうぞ。遠慮せずに、好きなだけ食べてちょうだい。 |
菫子 | やったー! いただきまーす。 ……もぐもぐ。美味しい! |
パチュリー | それはよかった。 ……そうそう、魔理沙の家は、どうなってたのかしら? |
菫子 | お家の中はお粥まみれ、いろんな物がひっくり返って、ぐちゃぐちゃになってたよ。 |
パチュリー | そうなの……。それなら、片付けるための道具を取りに行ったのは、正解だったみたいね。 |
菫子 | ホウキに……、壺まである。パチュリーさんが、あれを片付けるの? |
パチュリー | まさか。魔理沙に最後までやらせるわ。あの様子だと、しばらく後になりそうだけど。 |
てゐ | あっははは! お粥の海! そうなったら、一人でひたすら食べて、干上がらせるしかないね〜。 |
魔理沙 | いや、それじゃあ溺れて……って、その前に食べ過ぎで死ぬだろー。 |
てゐ | そうなったら、女王陛下からのあんたの印象、ちょっとは良くなるかもね〜。 |
菫子 | 女王陛下かぁ。物語を進めるには、そのうち会わなきゃいけないけど……。 |
菫子 | ねぇ、パチュリーさん。ハートの女王様って、誰がやってるの? |
パチュリー | 誰って、女王陛下は女王陛下よ。 それ以外にないでしょう。 |
てゐ | なになに〜? 女王陛下のお話〜? |
菫子 | そうなの。私、会ったことなくて……。 |
魔理沙 | いや〜、女王陛下は怒ると乱暴になるからなー。 この時計、陛下のせいで針が動かないんだ。 |
菫子 | そ、そうなんだ……。 ちなみに、女王様にはどこで会えるの? |
てゐ | そんなことより、お客様。ワインはいかが? あっ、ここにはなかったか〜。 |
菫子 | え? いや、ワインよりも女王様の話を……。 |
魔理沙 | 楽しくなってきたし、ここで一曲聴いてくれ! |
パチュリー | 二人とも、飲み過ぎじゃないの? まったく……。 |
菫子 | ……急に話を聞いてくれなくなっちゃった。 |
菫子 | でも、時計の話とか、元の物語にもあったよね。細かいところは、いろいろ違ってるけど……。 |
菫子 | とりあえず、物語は進んでいるみたい。このままいけば、いずれ女王様にも会えそうね。 |
魔理沙 | お〜♪ 今日はお粥記念日〜♪ |
てゐ | お粥の海で〜♪ 溺死する〜♪ |
菫子 | ……そろそろ行こうかな。これ以上ここにいても、変な話に付き合わされるだけだろうし。 |
菫子 | ……って、あれ? いつの間にか、道ができてる。 先に光が見えるけど……あれが森の出口なのかな。 |
パチュリー | あら、どうしたの? どこかに行くの? |
菫子 | うん。私、そろそろ女王様に会いに行くね。 宴会、とっても楽しかったよ! |
パチュリー | そうなの? でも……、貴方は、ここから出られないと思うけど。 |
菫子 | ……えっ? |
(暗転) | |
菫子 | パチュリーさん、なんであんなことを言ったんだろう。 ここから出られないなんて……。 |
菫子 | あっ、看板がある! ……どれどれ? 森の出口はあちら……、だって! |
菫子 | やっぱり、このまま行けば外に出られるんだ。 よーし、あとちょっと、がんばろー! |
菫子 | (森の出口に向かって進み始める) |
菫子 | ふー。結構歩いたし、そろそろ出口だよね〜。 さてと、今度は何が……。って。えっ!? |
菫子 | な、なんで? また森に戻って来ちゃった? それに、あれは……。 |
魔理沙 | まずいな……、受け取った時にちゃんと話を聞いておくんだった……。 |
菫子 | わ、私……、マリサっちの家の前に、戻ってきちゃったー!? |
キャラ | セリフ |
---|---|
魔法の森? | |
菫子 | どうしよう……。またマリサっちの家に戻って来ちゃった。 |
魔理沙 | まずいな……。このままじゃ、私の家が……! |
菫子 | しかも、また困ってる……。 時間が巻き戻ったってこと? |
菫子 | まさか……。物語が、ちゃんと前に進んでないんじゃ……。 |
菫子 | い、いや、そんなことないよね。 とりあえず、話を聞いてみよう。 |
菫子 | マリサっち、どうしたの? |
魔理沙 | うわあ! びっくりした……、って ちょうどよかった! 助けてくれ! |
魔理沙 | 実は、甘い粥を勝手に作ってくれる鍋をもらったんだけど……。 |
菫子 | うーん……、やっぱりさっきと同じだ。 でも、ここから先で何か変わるかもしれないよね。 |
菫子 | 大丈夫、私に任せて! |
魔理沙 | いや〜、女王陛下は怒りっぽくてなー。 虫の居処が悪いと、すぐ乱暴になる。 |
てゐ | そんなことより、お客様。ワインはいかが? あっ、ここにはなかったか〜。 |
菫子 | や、やっぱり、変わってないー!? |
菫子 | どうしよう……。とにかく、また森の出口に行ってみるしかない! |
菫子 | ま……、また、マリサっちの家に戻ってきちゃった!? |
菫子 | まさか……、まさか私、ずっとループしているの? そんな、このままじゃ物語が進まなくなっちゃう! |
菫子 | 先に進めるためには、どうしたら……! そうだ! なるべく物語通りに動いてみよう! |
魔理沙 | ちょうどよかった、助けてくれ! 実は……。 |
菫子 | うんうん、私に任せて! |
魔理沙 | そうそう。こんな、なぞなぞがあるんだけどさ。お客人はわかるかな? えーっと……。 |
パチュリー | ……そのなぞなぞ、答えがないってこの前言ったと思うんだけど。 |
菫子 | ま……まだまだ。物語通りにするためには、もうちょっと付き合わないと……。 |
菫子 | もう我慢ならないわー。 付き合ってられないよー。 私、もう行くからねー! |
菫子 | (その場を離れて歩き始める) |
(暗転) | |
菫子 | よ、よし。これなら、だいたい物語通りのはず! このままいけば、きっと……。 |
(何かが飛んでくる) | |
菫子 | えっ、何? ……これは、火の粉? 向こうの光の方から飛んできているみたい……。 |
菫子 | (光の方に向かって歩き始める) |
菫子 | あれ? ここは、森の外……? 私、森から出られたんだ! よかったぁ! |
菫子 | はー、びっくりしたぁ。もしかすると先に進むには物語と違うことしないほうがいいのかも。……あっ! |
菫子 | あそこに見えるの、神社の階段だ。 行ってみよう! |
菫子 | (歩き始める) |
(暗転) | |
博麗神社? | |
菫子 | (到着する) |
(何かが飛んでくる) | |
菫子 | うわわっ! 何か飛んできた!? ……これは、うさぎ? |
(誰かが歩いてくる) | |
チルノ | あっ、人間さん! 今パターゴルフで遊んでるの。 いっしょに遊ぼうよ。女王様、いいよね! |
霊夢 | そうね。新たなプレーヤーの登場は歓迎するわ。 だから、貴方も参加しなさい。そこの旅人 |
菫子 | じょ、女王様って、レイムっちだったの!? 怒りっぽいって……。あー、なるほど。 |
菫子 | わかりました。私も参加します。 それで、妖精さん。パターは、どこにあるの? |
チルノ | ちょっと待ってねー。 ……はいこれ、人間さんの分だよ。 |
ニワトリ | コケーーーーー!! |
菫子 | に、ニワトリ!? ってことはまさか、ゴールは……。 |
霊夢 | 私の形代よ。それから、ボールはあなたの足元で丸くなっているウサギ。 |
菫子 | あ、やっぱり……。 うーん、なんて遊びにくそうなんだろう。 |
(暗転) | |
菫子 | ……えいっ! ううっ、また空振り……。 も、もう一回……。うわっ! |
霊夢 | コケコケーーーーーー!!! |
菫子 | ニワトリが! いや、ニワトリだけじゃなくてうさぎまで暴れ出しちゃったよー!? |
霊夢 | これじゃあ、ゲームにならないわ。大会は中止ね。まったく、しつけのなっていない動物たちだこと。 |
霊夢 | それはそれとして、貴方には参加賞をあげるわ。 女王のタルトよ。ありがたく受け取りなさい。 |
霊夢 | あら、タルトが足りない? ……盗まれたんだわ! 犯人は、さっきの妖精よ! すぐに裁判を開くわ! |
霊夢 | (歩き出す) |
菫子 | よかった、ちゃんと物語通りに進んでるみたい。このままいけば、もうすぐ夢も終わるわね。 |
(暗転) | |
鈴仙 | これより、タルト窃盗事件の裁判を開廷する! |
キャラ | セリフ |
---|---|
博麗神社? 縁側 | |
鈴仙 | 静粛に! これより、女王陛下の名の下、タルト窃盗事件の裁判を開廷する! |
鈴仙 | 被告人、氷の妖精チルノ。前へ! |
(チルノが歩いてくる) | |
鈴仙 | 罪状。被告人は、陛下の目を盗み、タルトを盗み出すという罪を犯した。 |
チルノ | なに言ってんのよ! あたいは、盗んでなんかないってば! そんなのウソだ! |
(大衆がざわつく……) | |
菫子 | 物語通りなら、そのうち私が証人として呼ばれるはずよね……。 |
鈴仙 | では、証人の話を聞きましょう。 森のよろず屋、前へ! |
(魔理沙が歩いてくる) | |
魔理沙 | 妖精〜? 私は何も見てないなぁ。っていうか、たかがタルトで、そんなに怒るなって、女王陛下。 |
霊夢 | ……それは、私への侮辱にしか聞こえないけど。 森のよろず屋、迅速に退廷を命ずる。 |
(魔理沙が出ていく) | |
鈴仙 | それでは、次の証言に移ります。二人目の証人、旅の人間。前へ! |
(菫子が歩いてくる) | |
菫子 | は、はい。私は何も見てないし何も知りません。だけど、女王様も私といっしょにいましたよね? |
菫子 | だから、女王様も見ていないはずです。なのに、妖精さんが犯人と決めつけるのは早いと思います。 |
鈴仙 | 貴方の言い分はわかりました。 ……他に証言や、提出する証拠はありませんか? |
菫子 | よ、よし……。だいたいこんな感じでいいよね。あとは、最後にもう一回……。 |
てゐ | はいはーい。私、見ちゃったんだ〜。 その妖精が、タルト食べてるところ。 |
てゐ | こっそりカゴを開けて持ち出してたのよね。いや〜、美味しそうに食べてたな〜。 |
チルノ | なっ……! なに言ってるのよ、あんた! そんなの、でっち上げだ! |
霊夢 | でっち上げにしては、やけに詳しい証言。これは事実ね、よって、被告人は有罪! |
(大衆がざわつく……) | |
菫子 | 来た……! ここで、私が裁判について、物語通りにしないと! |
菫子 | そんなのおかしいわ! だって、てゐさんは私たちがいた所にはいませんでした! |
菫子 | そんな不確かな証言をすぐに信じるなんて、この裁判はおかしいよ! |
霊夢 | 貴方、私の名で開かれた裁判を侮辱するのね。そっちがそのつもりなら、いいでしょう。 |
霊夢 | (一歩前に出て菫子に詰め寄る) |
霊夢 | これより、実力行使で裁判を下すわ! 私と勝負しなさい。勝った方が正義よ! |
菫子 | えええっ!? そんな、めちゃくちゃな……。 でも、物語では攻撃されて目が覚めたような。 |
菫子 | それならきっと、この勝負の途中で目が覚めるのね! よーし、かかってこーい! |
(暗転) | |
(激しい弾幕音) | |
霊夢 | ほらほら、どうしたの? 避けてばかりじゃ、いつまでも終わらないわよ? |
菫子 | ううっ。レイムっち、容赦なさすぎ! こうなったら、反撃してやるわー! |
菫子 | くらえ! パイロキネシス! |
(霊夢に当たる) | |
霊夢 | きゃあああ! こんな……、こんな小娘に、私が負けるなんて……。 |
(霊夢が倒れる) | |
菫子 | か、勝っちゃった!? これで物語は終わる? 目が覚めそうな感じは全然しないけど……。 |
菫子 | と、とにかく。物語が終わったのなら、どこかに出口ができてるかもしれない! |
菫子 | なんかこう、バックドア的なやつが! 探しに行くために、まずは神社から出よう! |
菫子 | (歩き始める) |
菫子 | (到着する) |
菫子 | あ、あれ? なんで……。神社から出たはずなのに、また境内にいるんだけど!? |
鈴仙 | 静粛に! これより、女王陛下の名の下、タルト窃盗事件の裁判を開廷する! |
菫子 | しかも、また裁判が始まってる……。も〜! とにかく、物語通りにやるしかないよね! |
(暗転) | |
霊夢 | くっ……。こんな小娘に、遅れをとるなんて……! |
(霊夢が倒れる) | |
菫子 | ま、また勝っちゃった。 じゃあ、これは物語通りってことになるの? |
菫子 | とりあえず、出口を探しに行かないと……。 |
菫子 | (歩き始める) |
菫子 | (到着する) |
鈴仙 | 被告人、氷の妖精チルノ。前へ! |
菫子 | また戻ってきちゃった!? ……とにかく、神社から出てみよう! |
菫子 | (歩き始める) |
菫子 | (到着する) |
鈴仙 | 証人、森のよろず屋。前へ! |
菫子 | またなの!? いい加減、付き合ってられないのに! |
菫子 | (歩き始める) |
菫子 | (到着する) |
鈴仙 | 罪状。被告人は……。 |
菫子 | も、もう勘弁してよ……! |
菫子 | (歩き始める) |
菫子 | (到着する) |
魔理沙 | 私は何も見てないなぁ……。 |
菫子 | いつまで続くのよ!? このままじゃ、本当に夢から出られなくなっちゃう! |
菫子 | 早く……、早く帰りたい! お願いだから、早く私を夢から出してよー!! |
菫子 | (歩き始める) |
菫子 | (到着する) |
(何か雰囲気が変わる) | |
菫子 | やっぱり、神社に戻ってきちゃった……。 でも、あれ……? |
菫子 | ここって……、さっきと違って証人席じゃ、ない……? |
(暗転) | |
鈴仙 | これより、裁判を開廷する。 被告人、宇佐美菫子。前へ! |
キャラ | セリフ |
---|---|
女王の法廷 | |
鈴仙 | これより、裁判を開廷する。 被告人、宇佐美菫子。前へ! |
菫子 | ひ、被告人? どうして? 私、何もしてないよ!? |
菫子 | な……、なに? みんな怖い顔して、どうしちゃったの? |
霊夢 | 主文。被告人に、この世界の住人になることを命ずる。 |
菫子 | なっ、何を言っているの!? そんなの、無理に決まってるじゃん! |
菫子 | 私は、早く夢から覚めたいの! ここから出してよ! |
霊夢 | そう。それなら、夢から覚めて、幻想郷からもいなくなりなさい。 |
菫子 | え? なんで……。 |
霊夢 | だって、そうでしょう? 貴方は夢を通して、幻想郷に来ているのだから。 |
菫子 | じょ……、冗談じゃない! そりゃあ、いつかは外の世界に帰るべきだって、わかってるけど……。 |
菫子 | それでも! 今は幻想郷が、私のいるべき場所なのよ! |
鈴仙 | なんというワガママ。この世界も幻想郷も、同じ夢で、違いなどないというのに。 |
魔理沙 | そうだな。夢は幻想、幻想は夢。ここから去りたいなら、すべての夢から立ち去るべきだ。 |
菫子 | そんなの……! |
パチュリー | この世界の一員にならないのなら、幻想郷からもいなくなってちょうだい。 |
てゐ | そうだ! さっさと出ていきなさいよ! |
(暗転) | |
菫子 | そんな……、そんなの嫌だ……。 |
複数の声 | 出ていけ! 出ていけ! 幻想郷に、二度と戻ってくるな! |
菫子 | やめて……、やめてよ! お願いだから、私の居場所を奪わないで!! |
(強い風のような音) | |
複数の声 | ぎゃあああ!? なによこれ!? 体が燃えて……、熱い、熱い……! |
菫子 | い、いったい何が……? あれは炎の……鳥? こっちに来る!? |
(炎の鳥が菫子に向かって飛んでくる) | |
菫子 | うわあああ!? 待って待って、来ないでー! ……って、あれ? 熱く、ない……? |
鈴仙 | ……こ、さん。……菫子さん! |
永遠亭 | |
菫子 | ううん……、あ、あれ? ここは……? |
鈴仙 | よかった! 目が覚めたんですね。すごくうなされていたので、心配しました。 |
鈴仙 | 実は、菫子さんがうなされていると妹紅が教えてくれて……。 |
菫子 | え……、あの人が……? |
鈴仙 | ええ。でも、すぐに帰っちゃったんです。心配したなら、声くらいかけていけばいいのに。 |
菫子 | じゃあ、あの炎の鳥は、もしかして……。 |
鈴仙 | とにかく、おかえりなさい! 夢の国の旅は、いかがでしたか? |
菫子 | そっか、私……。 本当にちゃんと帰ってこれたんだ! |
(菫子が鈴仙に抱きつく) | |
菫子 | うわああ! よかった、本当によかったー! もしかしたら、帰れないかもって思って……っ! |
鈴仙 | 夢の中で、よっぽど大変な目にあったんですね。お疲れ様でした。 |
鈴仙 | ……でも、私のときは何もなかったのに。薬との相性が良すぎたのかしら。 |
鈴仙 | あ、そうそう。妹紅から、菫子さんに伝言を預かってるんです。えっと……。 |
鈴仙 | 幻想を楽しむのはいいが、染まり切るな。……だそうです。 |
菫子 | えっ……? |
鈴仙 | 貴方は普通の人間として生きられるんだから、それを大切にしてほしいんですって。 |
菫子 | 幻想に染まり切るな……? どういうこと? |
鈴仙 | ……まあ、あの人もかつては人間だったので、何か思うところがあるんでしょう。 |
鈴仙 | 私は、これから師匠に結果の報告をしてきます。その後、お茶を持っていきますね! |
(鈴仙が去っていく) | |
菫子 | ……妹紅さん、人間だったんだ。いったい、何があったんだろう……。 |
菫子 | うーん、気になる……。気になるけど、詮索しないほうがいいのかなぁ。 |
菫子 | まあ、今それは置いといて。とにかく今度、助けてもらったお礼を言いに行かないとね。 |
菫子 | それにしても、なんだかんだで楽しかったなぁ。もう二度と行きたいとは思わないけど……。 |