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キャラ | |
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<博麗神社> | |
博麗霊夢 | ふぁ~。今日も平和ねぇ……。 こんな日は、こうやって縁側で寝るに限るわ。 |
霧雨魔理沙 | おい、霊夢! することがないからって毎日怠けるなよ! |
霧雨魔理沙 | 最近は、誰が来てもロクに相手もしないし、 昼寝ばっかりだし、やる気を出せ! |
博麗霊夢 | うるさいわねぇ。別にいいじゃない。 実際ヒマなんだし。誰が困るでもないし。 |
霧雨魔理沙 | よおーし!それなら私と、 これから弾幕勝負をしようぜ! |
霧雨魔理沙 | 負けた方が勝った方の言うことをなんでも聞く、 ってことなら、やる気を出るんじゃないか? |
博麗霊夢 | んー……。それであんたの気が済むんなら、 やってあげてもいいけど。 |
霧雨魔理沙 | よしきた! 早速始めよう! |
霧雨魔理沙 | (こんなだらけてる霊夢に負けるわけないし、 絶対に言うことを聞かせてやるぜ!) |
暗転 | |
霧雨魔理沙 | う、うそだろ……。 まさか、この私が一撃で負けるなんて。 |
博麗霊夢 | ふっふ〜ん。最初に勢いよく仕掛ければ、 だらけてる私にだったら勝てると思ったでしょ? |
博麗霊夢 | 悪いけど、「勝ったら命令ができる」んなら、 俄然やる気は出てきたわ。残念だったわね。 |
霧雨魔理沙 | くそー・・・…。欲を出し過ぎた私の負けか…….。 煮るなり焼くなり、好きにしろってんだ! |
博麗霊夢 | さすがに煮たり焼いたりはしないけど……、 そうねぇ。 |
博麗霊夢 | それじゃ、今日の飲み代を奢ってちょうだい! |
霧雨魔理沙 | ……え? そんなんでいいのか? 奴隷扱いくらいは、余裕で覚悟していたのに………。 |
博麗霊夢 | 人を何だと思ってるのよ! 久々にやる気になって、すっきりしただけ |
博麗霊夢 | そのお礼みたいなもんね。 今日はたくさん飲むから、よろしく頼むわよ! |
霧雨魔理沙 | へへっ! お安い御用だぜ! 次は絶対に負けないから、覚悟しとけよな! |
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キャラ | |
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<博麗神社> | |
博麗霊夢 | ……え? 剣の修行? 私が? |
魂魄妖夢 | はい! 昨日の宴会で言ってたじゃない。 自分のやってみたいって。 |
魂魄妖夢 | そういうわけだから、さっそく始めましょう。 はいコレ、あなたの分の木刀。 |
博麗霊夢 | 言ったっけ……って、いや、たしかに言ったけど。 あんな酒の席での言葉を本気にされるとは……。 |
博麗霊夢 | まあ、せっかく用意してくれたんだし、 ちょっとやってみるか。 |
魂魄妖夢 | そうこなくっちゃ。まずは素振りね。 いち! に! さん! しっ! |
博麗霊夢 | ちょ、はや……! ご、ごー! ろく! しち! はち! |
暗転 | |
博麗霊夢 | ふうっ! こうして身体を動かすの、 なかなか悪くないわね……! |
魂魄妖夢 | すごいじゃない、霊夢! 魂魄式百本素振りに しっかり、ついてこられるなんて! |
魂魄妖夢 | 構えも様になってるし、振りもしっかりしている。 霊夢が、こんなに筋がいいなんて驚いたわ。 |
博麗霊夢 | そ、そう? ちょっと剣の修行、続けてみようかしら……。 |
魂魄妖夢 | いち! に! さん! しっ! |
博麗霊夢 | ご! ろく! しち! はちっ! |
暗転 | |
魂魄妖夢 | えっ! 今日はもう素振りを終わらせてるの!? |
博麗霊夢 | 最近、剣を振るのが楽しくてね。 じゃ、さっそく手合わせしましょ! |
暗転 | |
数日後 | |
魂魄妖夢 | 霊夢、来たわよー。今日も剣の修行を…… |
博麗霊夢 | やめた。 |
魂魄妖夢 | ……え? やめた? |
博麗霊夢 | 昨日ね、素振りをしている時に、妖精たちが来たから 追い返そうとしたんだけど…… |
博麗霊夢 | ぜんっぜん! 一振りも! 当たらなかったのよ! |
魂魄妖夢 | あぁ~……。妖精って、ちょこまか動くから 捉えにくいのよね。小さいやつだと特に。 |
博麗霊夢 | 必死に木刀を振る私を見る、あいつらの顔…… いま思い出しても腹が立つったら! |
博麗霊夢 | そういうわけで、やめたわ。剣の修行。 は~。慣れないことはするもんじゃないわ~ |
魂魄妖夢 | せっかくいいもの持ってるのに……、やれやれ。 まあ、霊夢らしいっちゃ、らしいけどね。 |
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キャラ | |
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<紅魔館> | |
レミリアの招待状 | 「血の晩餐会にご招待。 今宵の供物となるがいい」 |
博麗霊夢 | って招待状を渡されたわけだけど……。 レミリアのやつ、何を企んでいるのかしら。 |
博麗霊夢 | なんにせよ、いい機会だわ。 あのふざけた吸血鬼、今夜こそ退治してやる! |
暗転 | |
博麗霊夢 | わっ!?ちょっと、危ないじゃない! あっちこっちからナイフを飛ばしてくるなんて! |
暗転 | |
博麗霊夢 | ぎゃー!今度はコウモリの群れが! もー、邪魔よー! |
暗転 | |
博麗霊夢 | つ、疲れた……。なんで今日は、 こんなに大量に嫌がらせが仕掛けてあるのよ……。 |
レミリア・スカーレット | ようこそ、霊夢! 招待に応じてくれて、嬉しいわ。 |
博麗霊夢 | あ、レミリア! これはいったい、どういうことなのよ! |
レミリア・スカーレット | 今日はね、霊夢で遊ぼうと思って呼んだのよ。 ほら、いつもは私が神社に行くばっかりだから。 |
レミリア・スカーレット | 貴方のために、アトラクションをたくさん 用意したんだけど、どう?楽しんでもらえた? |
博麗霊夢 | ア、アトラクションって……。 あんたねえ! |
博麗霊夢 | あんまりふざけてると、ホントに退治するわよ! まったく……。それじゃ、私はもう帰るから。 |
レミリア・スカーレット | あら、残念。せっかく、 今夜の晩餐は、咲夜に腕を振るわせたのに。 |
博麗霊夢 | さ、咲夜の料理……。 |
レミリア・スカーレット | 味見したけど、オードブルは見た目にも華やかで 美味しかったし、鴨のローストも絶品だったわ。 |
博麗霊夢 | うぐ。美味しそう。 |
レミリア・スカーレット | 来てくれた霊夢へのお土産に、年代物のワインも 用意したんだけど…….無駄になっちゃうわねえ。 |
博麗霊夢 | ね、年代物のワインを、お土産にですって……。 むむむ….。 |
博麗霊夢 | しょ、しょうがないわね。そういうことなら、 今日は付き合ってあげようじゃないの! |
レミリア・スカーレット | あははは! ええ、今日は楽しんでいってね、霊夢! |
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キャラ | |
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<博麗神社> | |
博麗霊夢 | んぁ~ ……?!あれ。寝ちゃってたわ。 もう宴会は終わったのかしら? |
十六夜咲夜 | おはよう、霊夢。 とっくにお開きして、みんなもう帰ったわよ。 |
博麗霊夢 | あー…….。悪いわね。 片付けしてもらっちゃって。 |
十六夜咲夜 | 構わないけど。それより、起きたんなら、 例の件について打ち合わせしましょう。 |
博麗霊夢 | …….例の件?なんだっけ? |
十六夜咲夜 | …….あ、そうだった。 私、酔った勢いで……! |
博麗霊夢 | 明日の宴会で咲夜と面白い宴会芸をやるって、 みんなの前で言っちゃったんだった….! |
十六夜咲夜 | あなたが言い出したことですからね。 何をやるのか、責任もって考えてよ。 |
博麗霊夢 | うー、わかったわよ。えーと…… 普通に弾幕勝負…..じゃ、ダメよねえ。 |
十六夜咲夜 | ダメでしょうねぇ。いつも通りすぎるもの。 |
博麗霊夢 | じゃあ、二人で奉納舞でもやってみる? それとも、神でも降ろしてみるとか……。 |
博麗霊夢 | いやいや、こんなんじゃ誰も納得しないわよね。 あー、もう、どうしよう! |
十六夜咲夜 | 仕方ないわね。案が出ないのであれば、 お嬢様からのリクエストをやることにしましょう。 |
博麗霊夢 | は? あいつのリクエスト? ……って、その構えたナイフは何よ。 |
十六夜咲夜 | 安心して。これ、ゴム製ですから。 |
博麗霊夢 | リクエストって、まさかナイフ投げ!? ちょっ、急に投げてこないで! |
博麗霊夢 | うわっ!? ……ね、ねえ、袖が切れたんだけど。 それ、ホントにゴム製? |
十六夜咲夜 | あ、間違えちゃった。でも、必死に逃げた方が、 芸としては面白くなるはずよね? |
博麗霊夢 | ま、待って待って! ナイフ投げって、 そういうのじゃないでしょ……、ぎゃーっ! |