ハコニワのスポットエピソード「霧雨魔法店」の会話です。
キャラ | セリフ |
---|---|
霧雨魔法店 | |
魔理沙 | はあ、やっと上がったな。急いで出発しないと。 |
魔理沙 | 雨上がりにしか収穫できないキノコもあるんだ。この機を逃す手はないぜ。 |
魔理沙 | (下を向いて荷物をまとめる) |
魔理沙 | 靴よし、カバンよし、八卦路よし、と。よーし! 出発!! |
数時間後 | |
フラン | もう、陰気臭い森ねぇ。霧雨魔法店とやらは、どこにあるのかしら。 |
フラン | あっ、やっと見つけた!……って、あら? 鍵がかかってるみたい。 |
フラン | (霧雨魔法店の扉を叩く) |
フラン | もしもーし! 寝てるのかな?こういう時は、きゅっとして……! |
フラン | (……何も起こらない) |
フラン | ……そうだ。能力が使えないんだったわ。 |
フラン | (身動ぎする) |
フラン | あー、もう! こうなったら、家の前で張り込んでやるんだから! |
さらに数時間後 | |
魔理沙 | (ウキウキと帰宅) |
魔理沙 | よーし! たくさん獲れたな。 こんだけあれば、しばらく……って、うわ! |
魔理沙 | フ、フラン……? なんでコイツがここに? おい、起きろー! 朝が来ちまうぞ。 |
魔理沙 | (フランを揺する) |
フラン | うーん、うるさいわね。まだ眠いんだから、あと3日は……って、あれ? |
フラン | 1)遅かったじゃない! すっかり待ちくたびれちゃった! 2) |
霧雨魔法店 | |
魔理沙 | なるほど。魔法の森で迷子になってるうちに、能力が発動しなくなったのか。 |
フラン | 最初は楽しく散歩してたのよ。おやつにキノコを食べたりしながら。 |
フラン | でも途中で道に迷って……そういえば森にはあなたの家があるって、思い出したの。 |
フラン | なんとかしてくれない? 魔理沙、あなたこういうことの専門家なんでしょ? |
魔理沙 | 専門家を名乗った覚えはないが、依頼を断っては、なんでも屋の名が廃るな。 |
魔理沙 | 今の話で、だいたい検討がついた。ちょっと待っててくれ。 |
魔理沙 | (何かを煮込む音) |
魔理沙 | 雨上がりの森には、魔封じのキノコが生える。タイミング的に間違いないだろうな。 |
魔理沙 | 解毒薬を作るには……。イモリの尻尾に薬草と……あとは……。 |
魔理沙 | (煮込み解毒薬を作る) |
魔理沙 | よし! できた! さあ、これを飲んでくれ! |
魔理沙 | (出来上がった解毒薬をフランに渡す) |
フラン | ちょっと、これ、本当に口に入れて大丈夫?ドブみたいな色と匂いだけど? |
魔理沙 | 大丈夫大丈夫! あのキノコを食べたなら、これもいけるだろ! |
フラン | うう……しょうがない……。いただきまー……す。 |
フラン | (解毒薬を飲み込む) |
フラン | わっ、この味……。あれ? 意外と美味しい? |
魔理沙 | だろ! 色々工夫してみたんだ。 どうだ? 能力は戻ったか? |
フラン | うーん、変わったような気はしないけど……? |
魔理沙 | あれ〜? おかしいな、これでいいはずだけど。煮込みが甘かったのか? |
魔理沙 | ……まあ、いいか。紅魔館まで送っていくよ。薬の代金は、あのメイドに言えば……。 |
フラン | 能力が戻ったかは、使ってみればわかるよね。 きゅっとして……ドカーン! |
(大★爆★発) | |
魔理沙 | ごほっ……うわ、家の中がめちゃくちゃに!?扉までぶっ壊れてるじゃないか! |
フラン | 3)バッチリね。ありがとう、なんでも屋さん。紅魔館までも、よろしく! |
魔理沙 | ちょっと待てー! お前、このまま帰るのか?せめて片付けくらいはしていけ! |
フラン | あら? 私にそんなこと、できると思う?わかったら、さっさと送ってちょうだい。 |
魔理沙 | お前、なんでそんな偉そうなんだよ!はぁ。マジメに取り合うだけ無駄かもな……。 |
キャラ | セリフ |
---|---|
霧雨魔法店 | |
(大きな物音) | |
アリス | あーもう、どうして私があんたの家を片付けなきゃいけないのよ。 |
魔理沙 | 必要なマジックアイテムがあるって来たのはお前だろ? それも急ぎで。 |
アリス | それとこれとは話が別よ!大体、なんでこんなに散らかってるのよ。 |
魔理沙 | 吸血鬼の妹が来て、色々あったんだよ。家が吹っ飛ばなかっただけ、運がよかったな。 |
魔理沙 | それにしても、お前が来てくれて助かったぜ。どうやって片付けようか悩んでいたんだ。 |
アリス | ああそう……じゃあ、やるからには徹底的にやるわよ! |
アリス | 片付けで大事なのは、何がどのくらいあるのか把握すること。……この薬は? |
アリス | (瓶の擦れる音) |
魔理沙 | 魔封じの薬だな! こないだの雨のときに、収穫したキノコで作った分だ。 |
アリス | へぇ、そんなのもあるのね。この風見鶏は? |
アリス | (紙箱の擦れる音) |
魔理沙 | 天気予報をしてくれるんだ。絶対に外れるけどな。 |
アリス | 役に立つのか立たないのか、微妙なラインね。……これは? ただの紐にしか見えないけど。 |
アリス | (紙を掻き分けるような音) |
魔理沙 | 両端をそれぞれ別の瓶にくくりつけると、中身を入れ替えてくれるんだ。不思議だろ? |
アリス | そのくらいなら、魔法を使う必要もないでしょ。ガラクタばっかり、よくこれだけ集めたわね。 |
魔理沙 | そう言うなって。こっちは、たしか……。うわっ、本が噛みついてくる!? なんでだ!? |
(本が威嚇する) | |
アリス | マジックアイテム同士が干渉しあって変質したのよ! ああ、もう……。 |
アリス | そもそもこの家、収納が足りてないわ!集めたものは、ちゃんとしまいなさい! |
魔理沙 | けど、何かをしまえるような収納なんてこの家にないぞ? 今から買いに行くか? |
アリス | あら、収納スペースって簡単に作れるのよ? たとえば、このあたりの小物を こうして……。 |
アリス | (作業中……) |
魔理沙 | おお、なんか棚っぽいものができてる……! |
アリス | はい、できた。力の弱いマジックアイテムはこの中に入れていって。 |
魔理沙 | 重い物は、入れない方がよさそうだな。大きいやつはどうする? |
アリス | 後から考えましょう。とりあえず、小物を分類して、スペースを作るわよ。 |
アリス | 方針が決まったからには、あとは一気に! 行くわよ、人形たち! |
(人形たちによるあっという間の大掃除) | |
魔理沙 | すごい! ほんとに家の中が片付いた! さすがだな、アリス! |
アリス | まあ、私にかかればこんなものよ。これなら商品もすぐ出てくるでしょ? |
魔理沙 | たしかに。泥棒に入られても、何を取られたのかすぐわかるな! |
アリス | なんで盗まれることを前提にしてるのよ。防犯用の罠くらい置いとけばいいじゃない。 |
魔理沙 | あー、そりゃそうなんだけどさあ。なんか面倒くさくって。 |
アリス | そうなことだから、本に噛まれるのよ。防犯も魔法でしてみたら? |
アリス | たとえば、侵入者を自動で感知する魔法とかあるじゃない? |
魔理沙 | そうか! それと自由に大きさが変わる檻を組み合わせれば、いろんな奴を捕まえられるな。 |
アリス | そういうこと。 ……どうせなら、捕まえた奴は別々の檻に入れたいわね。 |
魔理沙 | じゃあ同期させるための導線がいるな……。お、ちょうどよさそうなのがある。 |
(作業中……) | |
アリス | よし、これで完璧ね!結局、1日かかっちゃったけど……。 |
アリス | 私はこれで帰るけど、集めるだけじゃなくてちゃんと整理整頓もするのよ。 |
アリス | (霧雨魔法店から出ていく……) |
魔理沙 | おう! 今日はありがとな!……あれ? あいつなんでウチに来たんだっけ? |
魔理沙 | あっ、そうだった! おーい、アリス!お前、肝心のマジックアイテムを忘れてるぞ! |
魔理沙 | (急いでアリスを追いかける) |
キャラ | セリフ |
---|---|
魔法の森 | |
(茂みを歩く音) | |
ピース | 魔法の森の謎の洋館ね〜。そんなの、ほんとにあったの? |
チルノ | あったんだって! ほら、たしかこっちの方に。 |
ピース | 大きな木ばっかりだぞ。こんなとこに館を建てるやつなんて……。 |
ピース・チルノ | (森の中を進んでいく) |
チルノ | どう? ほんとにあったでしょ! あたいは見間違えたりしないんだから! |
ピース | いったい誰がこんなとこに……。なんか扉だけ、建物よりも妙に新しいな。 |
チルノ | みてみて! この窓から中が見えるよ!変わった道具がたくさんある! 面白そう! |
チルノ | 早く中に入ってみよう! あたいが窓を割ってあげる! |
チルノ | (行動を起こす)4) |
ピース | 待て待て! 何があるかわからないからな。こういうのは、バレないようにやらないと。 |
ピース | 痕跡を少なくするのが鉄則だ。煙突から、こっそり入らせてもらおう! |
チルノ | なにそれ、楽しそう! |
ピース・チルノ | (煙突を見上げ、飛び立つ) |
(暗転……真っ暗な煙突の中を降りていく) | |
ピース | よし、それじゃあいくぞ! |
ピース | 思ったよりも狭いな……。わっ、蹴るなよ! 何すんだ! |
(衝突音) | |
チルノ | さっさと進んでよ!あたいだって、はやく入りたいんだから! |
ピース | わかったって! うわ、そんな急いだらギチギチに……! |
ピース・チルノ | (煙突から落っこちる) |
ピース | ススまみれになっちゃったな……。これじゃ、窓を割った方がマシだったか? |
チルノ | 見たことのないものが、たくさんある!これとか変な形でおもしろ……えっ? |
(大きな物音) | |
ピース | 檻が降ってきた!? おい、チルノ、大丈夫か!って、うわあ! こっちも!? |
(ピースも檻に閉じ込められる) | |
チルノ | 不意打ちなんて、ひきょーなヤツ〜!こんな檻、あたいの能力で一気に……! |
チルノ | (自身の檻に向かって、内側から攻撃する) |
ピース | チルノの氷が通じない!? それなら、あたいの地獄の炎で……! |
ピース | (自身の檻に向かって、内側から攻撃する) |
チルノ | 効果なし!? もー!せーせーどーどー勝負しなさいよ! |
(目の前が光出す) | |
ピース | わっ、急に檻がピカピカ光りはじめた!? 今度は何!? |
チルノ | 檻を繋いでる紐も、うにゃうにゃ動いてる!くっそー絶対にここから出てやる! |
数時間後 | |
魔理沙 | (扉を開けて帰宅) |
魔理沙 | は〜! やっぱ我が家が落ち着く……。わっ、なんだこれ!? 床がススまみれに!? |
ピース | 魔法使い!? どうして、あんたがここに!? |
魔理沙 | どうしても何も、ここは私の家だ! お前らこそ、なんでウチにいるんだ? |
ピース | 面白そうな館があると思って入ったら、この檻に閉じ込められちゃったの! |
チルノ | あたいに勝てないからって、ワナをしかけたな!珍しいもので気をひくなんて、ひきょーよ! |
ピース | お願いだよ、ここから出してよ! |
魔理沙 | えぇ……けど、その檻が下りてるってことは商品に勝手に触ったんだろ? |
魔理沙 | ていうか、その檻なんで光ってるんだ?お前たち何かしたのか? |
チルノ | 知らないよ! 氷を撃ったら、ほら、こうして光るの! |
(檻が光る) | |
魔理沙 | 能力を吸収してるのか?いや、けどそんな魔法は使ってない、はず……。 |
魔理沙 | (檻を解く) |
魔理沙 | まあいいか。ほら、檻を解いたぞ。せめて片付けくらいは手伝って…… |
チルノ | やったー! 外に出れる! さあ、急いで逃げるぞ、ピース! |
チルノ | (あっという間にいなくなる) |
ピース | 言っとくけど、家に侵入しようって言い出したのあいつだからね! ……待ってチルノ! |
ピース | (チルノを追いかけて出ていく) |
魔理沙 | おい、お前ら! ……えぇ、もしかしてこれ、また私が片付けないといけないのか……? |
キャラ | セリフ |
---|---|
霧雨魔法店 | |
魔理沙 | はー……。やっと片付けが終わった……。 |
魔理沙 | でも、家がキレイだと気分がいいな。今日はのんびり過ごすとするか。 |
(勢いよく扉が開く) | |
ピース | 魔法使いさーん! 大変、大変なんだよ! |
魔理沙 | なんだあ? 今日の霧雨魔法店はお休みだ。わかったら、さっさと帰った帰った。 |
チルノ | あたい、炎の妖精になっちゃった! |
チルノ | (炎を出して見せる) |
魔理沙 | は? どういう……、いや、いい、家の中で炎を出すな。一旦外に出ようか。 |
魔理沙 | なるほど、つまり、能力が入れ替わったのか。チルノが炎で、クラウンピースが氷……。 |
チルノ | (炎を出して見せる) |
ピース | (氷を出して見せる) |
魔理沙 | 5)なんか面白いし、しばらくこのままでも、いいんじゃないか? |
二人 | よくなーい! |
ピース | 考えてみてよ、魔法使いさん!地獄の炎は、人の狂気を増幅させるんだよ!? |
ピース | そんなの、コイツに扱えるわけないじゃん!? 今に大騒動になるよ! |
チルノ | ふん、あたいだってこんな能力いらないよ。使うたびに、なんだかすっごく疲れるし。 |
魔理沙 | まあ、しょうがない。大騒ぎになる前に、なんとかしてみるか。 |
(何かが強く擦れる音) | |
魔理沙 | よし、これでこの呪文は完成だ。能力を使ってみてくれ。 |
チルノ | (炎を出して見せる) |
ピース | (氷を出して見せる) |
魔理沙 | ダメか。……暗示もダメ、呪文もダメ。いったいどうすればいいんだ。 |
ピース | 原因がわかればいいんだけどね。でも、最近は変なものも食べてないし……。 |
魔理沙 | うーん、どれも妖精には効果がない、のか? ……あっ、そうだ! ちょっと待ってろ! |
魔理沙 | (部屋から何かを取ってくる) |
魔理沙 | あった、あった! すぐ見つかった! おい、二人とも、これを飲んでくれるか? |
魔理沙 | (ピースとチルノに何かを渡す) |
魔理沙 | 魔封じの薬だ! 飲めば妖精の性質が下がって、さっきの呪文がちゃんと効く……かもしれない! |
ピース | うへ〜。青白くって変な見た目。それに、匂いも気になるけど……えいっ。 |
ピース・チルノ | (魔封じの薬を飲み込む) |
魔理沙 | ちゃんと飲んだか? よし、それじゃ、さっきの呪文をまたかけるから陣の上に……。 |
チルノ | (氷を出して見せる) |
チルノ | ……!? |
チルノ | やったー! 氷だ! やっぱ最強の妖精は、こうじゃないとね! |
ピース | (炎を出して見せる) |
ピース | こっちも戻ったみたい!ありがとう、魔法使いさん! 助かったよ! |
魔理沙 | えっ、なんでだ!? まだ、薬を飲ませただけだぞ!? |
ピース・チルノ | (さっさとその場から去ってしまう) |
魔理沙 | 魔封じの薬の効果か? いや、そんなわけ……。あ、待て! 帰るな! 色々確認させてくれー! |
数日後 | |
魔理沙 | 今日は時間があるからな。のんびりキノコの整理でも……って、まさかまた……。 |
(勢いよく扉が開く) | |
魔理沙 | お前ら、いい加減ノックを覚えろ! ……あれ? フラン? また何かあったのか? |
フラン | 違うわ。今日はお礼をしに来たのよ。 ほら、これ! 咲夜が作ってくれたお菓子! |
魔理沙 | おお! 美味しそう! けどすごい量だな。 二人で食べるにしても多いし……。 |
魔理沙 | そうだ、いいことを思いつた。 アイツを呼ぼう! |
アリス | それで私に声をかけたのね。魔理沙にしては、気が利いてるじゃない。 |
魔理沙 | こないだの片付けでは、世話になったからな。 あっ、フラン、やかんを取ってきてくれるか? |
フラン | (やかんを取りに行く) |
アリス | そういえば、こないだ仕掛けた罠はどう? 誤作動とかはしてない? |
魔理沙 | あ〜! 大変だったんだよ、妖精が侵入して。けどひとつ、気になることがあってさ…… |
(勢いよく扉が開く) | |
チルノ? | 魔理沙さーん! 大変、大変なんだよ! |
魔理沙 | お前ら、やっぱりまた来たのか……。って、んん? 魔理沙『さん』? |
ピース? | もー! 置いていかないでよね、ピース! |
魔理沙 | はぁ? ピースはお前だろ? いったい、何が起きているんだ? |
キャラ | セリフ |
---|---|
霧雨魔法店 | |
(何かの能力が発動する音) | |
ピース? | ちょっとピース! なに勝手に、あたいの能力つかってんのさ! |
チルノ? | あー、もう黙っててよ! チルノ! 事情がわかってないなら、静かにしてて! |
魔理沙 | ええと……つまり、今度は能力だけじゃなく、人格まで入れ替わっちまったのか!? |
チルノ? | そうなんだ! 心当たりは何もない。 なんでこんなことに……。 |
フラン | ていうか、ほんとに入れ替わってるの? 妖精ってすぐ、いたずらをするじゃない。 |
ピース? | なにを! あたいを疑うっていうの!? ……ぎゃー! 炎が大きくなった!? |
(炎が大きくなる) | |
魔理沙 | わっ!? ここで炎をでかくするな! こりゃ解決しないと、また家を荒らされるな。 |
魔理沙 | 仕方ない、なんでも屋の腕を見せてやるとするか。 |
チルノ? | よっ! さすが魔理沙さん。頼りになる〜! |
魔理沙 | とはいったものの……。心当たりが何もないんじゃなあ……。うーん。 |
ピース? | えーっ、わかんないの? じゃあ、こないだの薬をもう一度ちょうだい! |
魔理沙 | あれか……。うーん、でも再発した上に悪化してるからなあ……。 |
魔理沙 | やっぱり原因がわからないと、どうにも手の打ちようがないぞ。 |
チルノ? | たしか、魔理沙さんの家に遊びに行って、ちょっとしてから能力が入れ替わったのよね。 |
魔理沙 | 勝手に入った、だろ。そういえばあの時、檻が妙な反応をしてたな……。 |
アリス | ねえ、魔理沙。ずっと気になってたんだけど、檻の導線に使った紐、マジックアイテムじゃない? |
魔理沙 | ああ、そうだったかも。瓶の中身を入れ替える紐……あっ。 |
魔理沙 | ま、まさか……! ちょっと待っててくれ。えーっと、これじゃなくて、これでもない……。 |
魔理沙 | (マジックアイテムを漁り目的のものを探す……) |
魔理沙 | あった! チルノ、クラウンピース、これの両端を手首に巻いてくれるか? |
魔理沙 | (チルノとピースにマジックアイテムを手渡す) |
(目の前が光る) | |
チルノ | (氷を出して見せる) |
チルノ | 氷だー! やったー! やっぱりあたいは、こうじゃないとね! |
ピース | (炎を出して見せる) |
ピース | はー……やっと元に戻った。地上には変なものがたくさんあるなあ。 |
魔理沙 | あの紐は、瓶の中身を入れ替えるだけの、しょうもないマジックアイテムだった。 |
魔理沙 | けど、私が使った防犯魔法に影響されて、人格や能力を入れ替えるような力を持ったんだ。 |
ピース | 魔封じの薬を飲んだら能力が戻ったけど、あれはどうして? |
魔理沙 | たぶん、薬が紐の能力の方に効いたんだと思う。 |
魔理沙 | けど、効果は長く続かないからな。切れたら、能力だけじゃなく人格まで……。 |
アリス | 謎解きが終わったのは結構だけど、部屋がまた散らかっちゃったわね。 |
アリス | 今度は手伝ってあげないから。自分でなんとかしなさいよ。 |
魔理沙 | はいはい。でもまあ、このままでいいか。散らかってる方が、なんか落ち着くし。 |
フラン | なんだか野蛮なことを言うのねぇ。 |
フラン | うちの図書館も何があるのかわからないし、魔法使いって、みんなそんな感じなの? |
アリス | ちょっと、一緒にしないでくれる? |
チルノ | あっ、お菓子がたくさんある! わーい! いただきまーす! |
(目の前のお菓子を摘む) | |
ピース | ほんとだ! おいし〜い! 地上って、ほんとに色んなものがあるね。 |
魔理沙 | あっ、お前ら! ……まっ、いいか。お菓子は山ほどあるもんな。 |
魔理沙 | 今日の霧雨魔法店は休業だ! みんなゆっくりしていけよ。 |