スポットエピソード迷いの竹林

キャラ	セリフ
迷いの竹林
（誰かが歩いてくる）
菫子	光る竹があるって聞いたから探しに来たけど、なかなか見つからないね。
早苗	そうですね……。
菫子	……ただのうわさだったのかなぁ。もうあきらめるしか……って、あ！　あれ見て！
（二人が向いた方は、光り輝いている）
早苗	た、竹が……光ってる！？
菫子	すごーい！　うわさは本当だったんだ！
菫子	中には何が入ってるんだろうね？　やっぱり、お姫様とかかな？
早苗	どうでしょう？　あるいは、金銀財宝かもしれないわ。
菫子	よーし！　とにかく早く切ってみよう！　……えいっ！
菫子	（素早く竹を切る）
（竹が光を失う）
菫子	あれっ？　な、なんにも入ってない？　それに、光も消えちゃったよ！？
早苗	そ、そんな……。あら？　見てください！　今度は、向こうの竹が光ってます！
菫子	ほんとだ！　えっ、でも、どうして？
早苗	……もしかしたら、切り方が悪かったのかも？　よし。次は、私がやってみますね。
早苗	臨、兵、闘、者、皆、陣、列、在、前！¹⁾　……はあっ！
（強い風の音）
早苗	（流れるように竹を切る）
菫子	か、かまいたち！？　早苗さん、すごい！
早苗	これくらい、朝飯前です！　……って、あらら？
（竹が光を失う）
早苗	また消えた……。しかも、やっぱり光が別の竹に……。
菫子	これは……、かなり面白いことになってきたよ！　光った竹を、片っぱしから切ってみよう！
早苗	そうですね。やってみましょう！
菫子・早苗	（光った竹を次々と切っていく）
（大量の竹が倒れる音）
菫子	はあ……はあ……。どうなってるのこれ……。
早苗	何も出てこないし、切っても切っても光が別の竹に移動するだけ……。
菫子	とりあえず、切るのはこの竹で最後にしよう。……えいっ。
菫子	（素早く竹を切る）
（ユメミタマが出現する）
菫子	……んん？　切った竹から、何かが……？
（ユメミタマが移動している）
早苗	あれは……、ユメミタマ！？　そのまま別の竹に漂っていって……？
（ユメミタマが竹に取り憑き、竹が光る）
早苗	（目を見開いて驚く）
菫子	ひ、光った！？　ってことは、竹が光ってたのは、ユメミタマのせいなんだ！
早苗	そういうことなら、さっそく浄化しましょう。
菫子・早苗	（ユメミタマに取り憑かれた竹に向かい、ユメミタマを浄化する）
菫子	ふぅ。これで解決っと！
早苗	でも、光る竹がユメミタマのせいだったなんて、ちょっと残念な結末でしたね。
（誰かが走ってくる）
てゐ	あ〜、ん〜、た〜、た〜、ち〜！
早苗	あっ、てゐさん！　竹林にくわしい貴方なら、光る竹について、何かご存知じゃないですか？
菫子	教えて教えて！　光る竹の中には本当は何が入っているのか、とかさ！
てゐ	はぁ〜？　光る竹ぇ？　竹林を荒らす奴に教えることなんて、何もないね！
菫子	……えっ？　竹林を荒らす？　あっ、しまった……！
早苗	とりあえず、ここは逃げましょう！
菫子・早苗	（走って逃げる）
てゐ	逃がすか！　待てー！
てゐ	（走って追いかける　→　すぐ追いついて捕まえる）
菫子	ご、ごめんなさい！　でも、これにはちゃんと理由があったのー！
てゐ	言い訳無用！　覚悟しろー！
菫子	わああ！　ごめんなさいってばーっ！²⁾

キャラ	セリフ
竹林前
菫子	この前のこと、ちゃんと謝らないと……！　ああ、兎さん、まだ怒ってるかなぁ。
てゐ	見つけたー！　ここにいたのか、外来人！　懲りもせず、また竹林を荒らしやがってー！
菫子	えっ？　ええっ！？　待って待って！　またって、なんのこと？
てゐ	シラを切る気？　さっき報告があったんだよ。また竹林が荒らされているって！
てゐ	あんたたちは、この前もやらかしてたからね。今回も、あんたたちなんでしょ？
菫子	え〜！？　今回は関係ないよ！
てゐ	はっ！　どうだか！　関係ないって証拠はあるの？
菫子	しょ、証拠！？　そんなのないけど……。
（強い風が吹く）
菫子	な、なにこの風！？
てゐ	むむむ……。この風が、竹林を荒らす原因なの？　つまり、風上にあんたの仲間がいるってことね！
てゐ	（走って風上に向かう）
菫子	ちょ、ちょっと！　……うう、濡れ衣なのにぃ。　疑いを晴らすために、なんとかしないと！
菫子	えーっと……、風上はあっちかな。　よし！　テレポートで……えいっ！
菫子	（テレポート！！）
菫子	よしっ、兎さんより先に着いた。　早く犯人を見つけなきゃ。
菫子	（遠くに人影を見つける）
菫子	あ、誰かいる！　あいつが風を起こしているのね。　よーし、このタケノコを……ていっ！
（菫子の投げたタケノコが、遠くにいた人影に当たる）
早苗	あ、いたぁっ！？　な、何……って、タケノコ？
菫子	えっ！？　さ、早苗さん！？　貴方が、竹林を荒らしていた犯人だったの？
早苗	す、菫子さん！？　って、どうしてタケノコを投げつけるんですか！
菫子	えっと、その……ごめんなさい。っていうか、こんな所で何をしているの？
早苗	私は、バイオ燃料の材料にするために、竹を採取していたの。
菫子	えっ、バイオ燃料！？　それって、あの再生可能エネルギーの？
早苗	そうなんです。新たなエネルギー資源としてバイオ燃料を普及させようと。
早苗	すでに製造の準備も整っています。これも信仰のため、幻想郷のためですから！
（誰かが歩いて近づいてくる）
てゐ	やっと見つけたー！　って、やっぱりあんたたちじゃないか！
菫子	いやいや。だから、私は関係ないって！
早苗	そうです！　菫子さんは関係ありません！　今回は私だけなんです！
早苗	それに、竹を採取する許可はいただいています。先ほど里でお会いした、永遠亭の方から！
てゐ	はぁ！？　そんなこと聞いてないけど……。
（誰かが歩いて近づいてくる）
てゐ	どうしたの？　ふんふん……えっ！？　許可が出てる！？
（てゐの仲間が近づいてきて、てゐ何かを伝える）
てゐ	あー……、ごめんなさい。　こっちの連絡ミスだったみたい。
てゐ	お詫び……になるかわからないけど、こないだ聞かれた、光る竹について教えてあげる。
てゐ	光る竹は、確かにこの竹林にあるわ。でもね、あれを切っても、特に何も出てこないのよねー。
てゐ	光る原因も、よくわからないし……。お師匠様いわく、薬の材料にはなるらしいけど。
菫子	薬の材料……。お姫様や金銀財宝が、隠されてるわけじゃないんだ……。
早苗	竹からお姫様とかが出てくるところを、見てみたかったのに……。うぅ、残念です。
てゐ	（早苗に近く）
てゐ	そんなことより、ちょっと聞こえたんだけど、バイオ燃料ですって？
てゐ	竹林の所有者である私を差し置いて、そんなうまそうな金儲けを企むなんて、ダメよ！
早苗	いえ。これは商売ではありません！　すべて幻想郷のために……。
てゐ	まあまあ、そんな建前はいいから。とりあえず、私にも一枚噛ませなさい。
てゐ	そしたら、あとは私に任せとけば大丈夫よ！　あっという間に広まって、大儲け間違いなし！
てゐ	とってもいい話でしょう？　はい、決まり！　契約成立ね！　楽しみだわー！
てゐ	（早苗達から去っていく）
早苗	だから、お金儲けをするためではないのに……。
菫子	あはは……。でもさ、現代の科学技術のよさが広まってくれるなら、こういうのもアリかもよ？

キャラ	セリフ
迷いの竹林
（誰かが歩く足音）
鈴仙	とりあえず、今日の仕事はこれくらいかな。　……って、あそこにうずくまってるのは？
妖夢	う、ううっ……。
鈴仙	貴方、白玉楼の庭師じゃない！　どうしたの？　ケガをしているみたいだけど。
妖夢	あ、ああ……永遠亭の兎か……。　それが、何者かに背後から襲われて……。
妖夢	しかも、一人でいたから、犯人の姿を確認できなかったの……。不覚だわ……。
鈴仙	あらら、それは大変ね……って貴方、顔色もずいぶん悪いみたいだけど、大丈夫？
妖夢	そもそも具合が悪くて、診てもらうために来たの。幽々子様も、そうしたほうがいいって。
鈴仙	なるほどね。それなら、この薬を使って。ちょうど、里に薬を売りにいった帰りなのよ。
妖夢	ありがとう。恩に着るわ。それじゃあ気をつけてね。
鈴仙	気をつけてって……、貴方こそね。
妖夢	（その場を立ち去る）

鈴仙	ふぅ、今日もいろいろあったなぁ。明日も早いし、早く寝ようっと。

（何者かが襲われる！！）
妖怪兎	う、うわあああああああ！？

てゐ	うーん、どうしよう……。
鈴仙	あら、どうしたの？　悩みごと？
てゐ	あ、鈴仙。実は昨晩、兎が何者かに襲われたの。
鈴仙	えっ！　そうなの！？
てゐ	一人でいたところを背後から襲われたみたいで、しかも、誰も犯人を見ていないって。
鈴仙	それなら、私も犯人探しを手伝うわ。
（茂みが揺れ、音がする）
妖怪兎	ううっ……。
てゐ	んん？　お前は……？
鈴仙	貴方どうしたの！？　ひどいケガ……。
妖怪兎	わ、私も襲われまして……。まだ、犯人は近くにいます！
（茂みが揺れ、音がする）
妖夢	あははは！　どこだー！　どこへ逃げたー！
妖夢	あちらにも！　こちらにも！　あはははは！　幽霊がたくさん！　連れ戻さないと！(虚な目)
鈴仙	あれは昨日の！？　どうしちゃったの？　幽霊なんて、どこにも……。
鈴仙	もしかして、幻覚を見ている？　……あっ！　まさか昨日の薬のせいで？
てゐ	ねー、鈴仙。この兎……。
鈴仙	てゐ！　ちょっとごめん！　ここは任せたわよ！
鈴仙	（走り出す）
妖夢	（てゐに近いてくる）
てゐ	ちょ、ちょっと、鈴仙！？　……って、うわあ！
妖夢	見ーつけた！　あとは、お前たちだけ！　さあ、覚悟しろ！(虚な目)
てゐ	ま、まずい……。
妖夢	（てゐに向かって剣を振りかざ……）
永琳	（妖夢の剣を受け止め、腹パンをお見舞いする）
てゐ	お、お師匠様！？
永琳	危なかったわね、てゐ。　なるほど……、急性薬物中毒による幻覚症状ね。
永琳	弟子の不始末なのだから、私が責任を取るわ。

永琳	（ケガを治す）
永琳	これで、二人の治療も済んだわ。　……さて、鈴仙。
永琳	今回の騒動の原因は、わかっているわね？
鈴仙	はい…。。私が勝手に、薬を渡したせいで……。
永琳	そうです。そもそも、くわしく診せずに薬を処方するなど、言語道断！
永琳	今後、そのようなことのないように！　そして、後でお仕置きです！　いいわね？
鈴仙	はい！　申し訳ありません。肝に銘じて、これから一層、精進します！
永琳	（その場を立ち去る）
てゐ	助かったよ、鈴仙。　お師匠様を呼んできてくれたのよね？
鈴仙	そうよ。間に合ってよかった！　私の失敗で、てゐにも迷惑をかけちゃったわね。
鈴仙	でも、これで兎が襲われることはないはずよ。
てゐ	そうだねー。ま、今日はもう帰るとしますか。
てゐ	（その場を立ち去る）
鈴仙	……あれ？　犯人があの庭師だったんだとしたら、最初にあの庭師を襲ったのは……？

（何者かが襲われる！！）
妖怪兎	きゃあああああああ！

キャラ	セリフ
迷いの竹林
てゐ	また今日も、兎が襲われた……。
てゐ	竹林で狼藉三昧するとは、いい度胸じゃない。こうなったら、私の手で犯人を捕まえてやるわ！
てゐ	そうと決まればさっそく……、おや？
（誰かが走ってくる）
鈴仙	てゐ！　また兎が襲われたそうね！
てゐ	ええ。ちょうどよかった。頼みがあるの。兎を襲ったヤツを捕まえる、協力をしてくれる？

その日の夜
鈴仙	うーん……。
鈴仙	一人で歩いててくれって言われたけど、こんなので本当に捕まえられるのかなぁ？
鈴仙	ふぅ……、ちょっと休憩っと。
（何者かが近づいてくる）
てゐ	やあ！　そこの兎さん。そんな所で、何してるの〜？
？？？	……えっ！？
鈴仙	ええっ！？　妖怪兎が、どうしてここに？
妖怪兎	い、いや、その……。私はただ、お話があって、声をかけようと……。
てゐ	違うよねぇ？　お前は今、鈴仙を襲おうとしていたでしょうに。
てゐ	だって、今まで兎たちを襲っていたのは、お前なんだから！
妖怪兎	なっ、なんのことでしょう？　私には、見に覚えがありません！
てゐ	私、この竹林に住む兎をすべて支配しているの。　つまり、私の知らない兎は、ここにはいない。
てゐ	私には、お見通しだ！　正体を現せ！
（自称妖怪兎の正体は如何に……！？）
正邪	あーあ、もうバレちゃったのか！
てゐ	あんた、天邪鬼か。どうして兎たちを襲ったのよ？
正邪	下克上のための腕試しがしたかっただけだ。手に入れた新アイテムのお試しも兼ねてな。
正邪	世の中をひっくり返すために、力弱き兎は、尊い犠牲になったのだ！
てゐ	よくも、そんな理由で……。腕試しがしたいなら、私が相手をしてやるわ！

てゐ・正邪	（激しく弾幕を撃ち合う）
てゐ	あはは！　どこに攻撃してるの？　今度は私の番ね。えーい！　やったぁ、命中！
正邪	ぐああっ！　な、なぜだ！？　なぜ攻撃が当たらない！　それに……どわっ！？
正邪	（勢いよく転ぶ）
てゐ	おや？　なんてこったい、天邪鬼の足元にタケノコが！　おかげで転んじゃったね！
正邪	うぐぐ……。こんなのおかしいぞ！　いったい何がどうなって……！
てゐ	そりゃあ私は、この幻想郷でもっとも幸運な兎！　恨むんなら、自分の運のなさを恨むことだね！
てゐ	さあ、追いつめた！　トドメだ！
³⁾
てゐ	どう？　まだ戦う？
正邪	くっ……、こいつに挑むのは時期早尚だったか。　いったん、退却だ！
てゐ	ふーん、そう。それじゃあ、この竹林には二度と近づかないわね？
正邪	まだだ！　まだあきらめないからな！　この借りは必ず……！　覚えてろー！
正邪	（勢いよく走って、その場を後にする）
鈴仙	よかった。これで解決ね。でも……、貴方、本気を出すとすごいのね。
てゐ	当然でしょ！　この竹林のためだもの！

スポットエピソード：迷いの竹林

目次

迷いの竹林

レッツ！　光る竹ハンティング！

誤解は誤解を呼ぶ？

兎襲撃犯は誰だ？（前編）

兎襲撃犯は誰だ？（後編）

スポットエピソード：迷いの竹林

目次

迷いの竹林

レッツ！ 光る竹ハンティング！

誤解は誤解を呼ぶ？

兎襲撃犯は誰だ？（前編）

兎襲撃犯は誰だ？（後編）

レッツ！　光る竹ハンティング！