スポットエピソード：神霊廟

ハコニワのスポットエピソード「神霊廟」の会話です。

目次

神霊廟

神霊廟模様替え計画

キャラ セリフ
神霊廟
神子　　　神霊廟が復興したが、まだ物が少ないな。そうだ。今のうちに模様替えでもしてみようか。
神子　　　こうか？　それとも、こっちか？　違うな……、どうもしっくりこない。
（誰かが歩いてくる）
輝夜　　　とても大きなお屋敷ね。ごめんくださーい！
神子　　　おや、入門希望者ではなさそうだ。どちら様かな？
輝夜　　　蓬莱山輝夜よ。ここに珍しい物があると聞いて、ぜひ見せてもらおうと思ったの。ダメかしら？
神子　　　私の持ち物なら、好きに見て構わないよ。かわりに、後で模様替えを手伝ってもらえないか？
輝夜　　　もちろん！　それぐらい、お安い御用だわ！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
神霊廟　蔵
神子　　　ここにある物は、自由に見てくれ。ただ、触るときは気を付けてくれよ？
輝夜　　　素敵だわ！　知らないものが、たくさん！
神子　　　お気に召したのなら、なによりだ。ところで、模様替えの話なんだが……。
輝夜　　　この龍の像、いかめしい顔で、すごい迫力！　あら、こっちは……まあ！　きれいな宝玉！
神子　　　参ったな……、全然聞いていない。仕方がない。満足するまで待つとするか。
輝夜　　　この宝玉、もしかして龍の手に持たせられる？　あ、ぴったり！　……って、あら？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
輝夜　　　きゃっ！？　像から黒い煙が……。外に出てったけど、なんだったのかしら？
神子　　　 （輝夜の様子を見に近づく）
神子　　　どうかされたか？　ん？　その龍の像、まさか……。
（急に大雨が降り出す）
輝夜　　　雨？　さっきまで降ってなかったのに。……これ、どんどん強くなってない？
永琳　　　 （歩いてくる）
永琳　　　ふう……、やっぱりここでしたか、姫。勝手に出かけられては、困ります。
輝夜　　　……永琳！　ずぶ濡れだけど、大丈夫？
永琳　　　ついさっき、急に雨が降り出してね。この雨、この辺りだけ降ってるみたいよ？
輝夜　　　ええ？　それって、どういうこと？
神子　　　その龍の像は、水を司る龍神を模している。宝玉を持たせると起動し、雨を降らせるんだ。
輝夜　　　宝玉って、あの手に持たせたやつのこと？
神子　　　そうだ。そのせいで、豪雨が降ってしまった。おそらく、外は洪水だろう。
永琳　　　……そのようね。水圧で扉が開かない（扉を開けようとしてみる）
輝夜　　　ええっと……そうよ！　宝玉を外したら、止まるんじゃない！？
神子　　　それだけでは、止まらなかったはずだ。だが……、正しい止め方が思い出せない。
輝夜　　　ど、どうにかして思い出せないの！？どんどん浸水してきてるし、このままじゃ……！
永琳　　　……ねえ、あなた、たしか仙人よね？だったら、壺中天1)は作れない？
神子　　　なるほど、その手が！それなら昔作ったものが……、あったぞ！
輝夜　　　あの……、何をするのか、私にも教えてくれない？
永琳　　　まず扉を壊します。姫、危険ですから、しっかり掴まっていてください！　行くわよ！
永琳　　　 （扉に攻撃する）
（扉が壊れる　→　大量の水が壺に吸い込まれていく）
輝夜　　　すごい！　水が全部、壺に吸い込まれていく！　これは、何が起きているの？
神子　　　よし、うまくいった！　安心しろ、壺中天で、龍の像や雨雲ごと吸い込んだのさ。
神子　　　壺中天は、壺の中に別の世界が入ったもの。容量は無限大だ。水でも像でも、なんでも入る。
永琳　　　あとは、その壺に封をすれば大丈夫でしょう。これで一件落着ね。
神子　　　そうだな、協力に感謝するよ。ただ……。
神子　　　神霊廟の模様替えをするつもりだったんだが、その前に、掃除をしなければな……。
輝夜　　　ごめんなさい……。そこから手伝います。

理想の家具を求めて

キャラ セリフ
神霊廟
（誰かが歩いてくる）
輝夜　　　こんにちは、こないだは、ごめんなさい。今日は、模様替え用の家具を持ってきたわ。
輝夜　　　あら？　前に来た時よりも、物が増えてない？
神子　　　やあ、いらっしゃい。復興が、さらに進んでね。前より、いぎやかになっただろう？
輝夜　　　そうね。でも、これでは私の持ってきた家具は、ちょっと雰囲気に合わないかも。
神子　　　何を持ってきたんだ？　……ふむ、桐のたんすか。飾りや木目が美しい。いい家具だな。
輝夜　　　ありがとう。でも、やっぱり合わないわ。お屋敷の雰囲気を壊しちゃう。
神子　　　この道場は、道教の文化を元にしているからね。せっかく持ってきてくれたのに、すまない。
輝夜　　　いいのよ。悩むのも模様替えの醍醐味でしょう？でも、どうやって似合う家具を調達しようかしら？
（誰かが歩いてくる）
魔理沙　　よう！　霧雨魔法店、出張サービスだ！　話は聞かせてもらった。いい商品があるぜ！
神子　　　また珍しい客人だが、君は店を持っていたのか？
魔理沙　　まあね。好きな時に、好きなように開ける。で、今は面白い家具を売りに来た。見てくれ！
輝夜　　　あら、かわいい！　でもそれ、雰囲気はぴったりだけど、おもちゃのイスじゃないの。
魔理沙　　それが、ただのおもちゃではないんだ。見てな……！
（椅子が変化していく……）
神子　　　おお、家具が大きくなっていく！　これで使えるようになるのか！
魔理沙　　持ち運びに便利な、魔法の家具さ！　今なら、お値打ち価格で提供するぜ？
神子　　　 （魔理沙に近づく）
神子　　　これは、機能も意匠も実に見事だ！試しに部屋に置いてみてもいいかい？
魔理沙　　構わないよ。でも、代金を払う前に、ぶつけたりは、しないでくれよ？
神子　　　 （置いてある椅子に向かう）
神子　　　わかってる。よっと……。な、なんだ！？　家具が、まだ大きくなっていく！？
（椅子がどんどん大きくなっていって……）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
（倒壊音）
神子　　　あ、危なかった……！　危うく巨大化したイスに、つぶされるところだった。
輝夜　　　ちょっと店員さん？　あれは、どういうこと？
魔理沙　　あー、実は、そのイスなんだが……。サイズの制御が、できないんだ。
神子　　　なんだって……？
魔理沙　　片付け魔法の練習で作ってみたんだが、どうも効果が安定しなくてさ。
神子　　　それは単なる不良品ではないか！？　部屋の雰囲気に合っても、使えないのでは意味がない！
魔理沙　　いやー悪いな！　お詫びに無料サービスだ！　好きに使ってくれ。じゃあな！
魔理沙　　 （さっさと撤退する）
神子　　　おい、待て！？
輝夜　　　不良品を押し付けられたわね……。
神子　　　困ったものだ……。せっかくいい家具が見つかったと思ったのだが。
輝夜　　　そうだわ！　ないなら作ればいいのよ！自分たちで、理想の家具を作りましょう！
神子　　　ふむ。自分で作るか……。確かにそれなら、自分の欲しい物が手に入るな。
神子　　　よし、ならば、家具作りに挑戦するとしよう！

初めての家具作り

キャラ セリフ
神霊廟
神子　　　さあ、家具作りを始めよう。理想の家具を手に入れるぞ！
輝夜　　　私も、人手を集めてきたわ。みんな、こっちよー！
（てゐ・鈴仙　登場！！）
鈴仙　　　なんの話かと思ったら、日曜大工かぁ。大変そうだなぁ……。
てゐ　　　言われた通り、他の兎も連れてきたよ。それじゃあ、早速始めちゃう？
神子　　　そうだな、と言いたいのだが……、実は私は、家具作りの経験がなくてね……。
てゐ　　　ほほう……？
てゐ　　　心配しなくても、平気平気！私が、やり方を教えてあげるよ。
鈴仙　　　あんた、変なこと教えたりしないでしょうね？
神子　　　心配せずとも、嘘をつけばすぐにわかるよ。私は、ある程度人の本心が読めるからね。
てゐ　　　じゃあ、早速レクチャーと行こうか。家具作りに大切なのは、なにより防犯対策なのさ。
神子　　　なるほど……。そういうものか。
てゐ　　　でも、鍵をつけたら安心ってわけじゃない。泥棒は、鍵なんて簡単に開けてしまうからね。
神子　　　盗む側も、盗むための努力をするだろうからな。だが、ならば、どうするんだ？
てゐ　　　こっちも、鍵以外の物をつける必要があるんだ。だからね、こういう物を使って……。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
神子　　　よし、できたぞ！　これが、はじめての手作り家具だ。なんだか、嬉しくなるな！
てゐ　　　うーん、いい感じじゃない？　飲み込み早いし、たくさんできたよ！
鈴仙　　　おお、まともな家具ができてるじゃない！って、てゐが作ったわけじゃないから、当然か。
神子　　　いや、先生が優秀だったからに他ならない。おかげで立派な家具になったよ。
鈴仙　　　ふーん。ちょっと座らせてもらうわ……。あ、座り心地もいい！　本当にはじめてだったの？
鈴仙　　　ん？　なんか……、イスが振動してる？
（爆音と共に鈴仙の姿が消える）
鈴仙　　　きゃあああああ！？　飛んだああああああ！？
神子　　　おお、ちゃんと機能したぞ！これなら、泥棒もすぐに追い払えるな。
てゐ　　　上出来だよ、仙人様。いい筋してる！
鈴仙　　　てゐ、あんた、やっぱり変なこと教えたわね！なんでイスに、ロケットなんか必要なのよ！？
てゐ　　　大丈夫。トラップなしの作り方も教えたよ！まあ、あった方が面白いけど！
てゐ　　　 （走って逃げ出す）
鈴仙　　　あっ！？　こら、待ちなさい！　ちゃんと全部、トラップを外しなさいよ！
鈴仙　　　 （走って追いかける）
輝夜　　　ええと、うちの兎がごめんなさいね。ちゃんと作り直させるから……。
神子　　　いいんだ。はじめて作った自分の家具。大切に使わせてもらうよ。
輝夜　　　でも、そのままじゃ使いにくいでしょう？
神子　　　あんなトラップ程度で慌てる者は、うちの弟子にはいないよ。いい修行さ。
鈴仙　　　待ちなさい、てゐ！　うわっ！？　机が飛んできた！？
（衝撃音）
てゐ　　　そりゃー、一個で終わりなわけないじゃん。そう簡単に突破されたりしないよ！
輝夜　　　本当に騒がしくて、ごめんなさいね……。
神子　　　はっはっは！　こういう騒がしい方が、新しい神霊廟には似合いそうだ！

魂魄妖夢の仙人修行！？

キャラ セリフ
神霊廟
（誰かが歩いてくる）
妖夢　　　ここが、神霊廟か……。日々、仙人になるための、厳しい修行をしていると聞いたけど。
修行者　　うおおおおおお！　まだまだ腕立ていけるぞおおおお！
妖夢　　　あれ！？　思ってたより体育会系！？　もっと静かな瞑想とかを想像してたんだけど……。
妖夢　　　いやいや、むしろ望むところよ……！　ごめんください！
神子　　　おや、新しい弟子入り希望かな？
妖夢　　　いえ、仙人になりに来たわけではありません。けど修行させてください！　強くなりたいんです！
神子　　　また珍しいね。修行だけが目的とは。なぜ、強くなりたいと？
妖夢　　　実は、お仕えしている幽々子様に、剣術を指南するはずだったのですが……。
妖夢　　　あなたが今より強くならない限り、絶対に剣術は習わない、と言われてしまいまして……。
神子　　　なるほど。それは、なかなかに大変だな。いいだろう。修行に参加したまえ。
妖夢　　　ありがとうございます！
神子　　　ちょうど、少し前に修行を始めた者がいる。彼女とともに励むといい。来てくれ！
早苗　　　失礼します！　お呼びでしょうか？
妖夢　　　ええ！？　なんで、あなたが！？　あなたは、守矢神社の巫女でしょ！？
早苗　　　他の宗教のことも知ろうと思い、参加しました。でも、ここの修行、すごく身になるんですよ！
神子　　　君と同じく、彼女も修行自体を目的に来ている。色々教わるといい。後は任せていいかな？
早苗　　　わかりました。お任せください！さあ妖夢さん、厳しく行きますよ！
妖夢　　　お、お願いします！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
早苗　　　まずは、うさぎ跳びです！　しっかりしゃがんで飛びましょう！
妖夢　　　う、うさぎ跳び！？　本当にこれ、道教関係あります！？
早苗　　　つべこべ言ってる場合じゃないですよ！　強くなりたいんじゃないんですか！？
妖夢　　　そ、そうでした！　強くなります！　そのために来たんです！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
妖夢　　　 （何かを引きずる音）
妖夢　　　うぐぐぐぐ……！　なんのこれしき！　タイヤの重さくらいに、負けるものか……！
妖夢　　　 （タイヤを引きずる音）
早苗　　　そ、その意気ですよ、妖夢さん！　ラスト一周、頑張りましょう！
妖夢　　　はいっ！　それにしても、早苗さん、結構、体力ありますね……。
早苗　　　そりゃあ、巫女も体力勝負ですから！　里を回ったりとか、妖怪退治とか！
妖夢　　　私も、体力勝負です！　そして、幽々子様に、絶対、剣術指南を受けさせる！　うああああっ！
妖夢　　　 （凄い速度でタイヤを引きずっていく……）
早苗　　　な、なんて気迫……！私も負けてられませんね！
早苗　　　 （妖夢に負けてられないとタイヤを引きずっていく）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
早苗　　　つ、次は、休憩です。休むことも、立派な修行ですよ……。
妖夢　　　やっと、休憩……。体が、重い……！　正直、簡単についていけると思ってたのに。
早苗　　　実際は、脱落者も多いんですよ。だけど、あなたは、ちゃんと、ついて来られています。
妖夢　　　私には、強くならなければならない理由があるので……。それに……。
妖夢　　　誰かと一緒にする修行は、ちょっと楽しいです。
早苗　　　ふふっ、わかります、それ。私も、皆さんと一緒に頑張れる、ここの修行が好きです！
早苗　　　さあ、そろそろ再開しましょう！　動けますか？
妖夢　　　ええ！　次の修行は何ですか？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
数日後
妖夢　　　行きますよ！　はあっ！
妖夢　　　 （早苗に詰め寄る）
早苗　　　なんのこれしき！　たあっ！
早苗　　　 （妖夢に詰め寄る）
妖夢　　　そんな攻撃が、届くもんですか！
早苗　　　今のも防ぐなんて、さすがは剣士ですね！　だったら、これで……！
神子　　　そこまで！　今日も頑張っているね。
早苗　　　どうされました？　修行の最中にいらっしゃるなんて。
神子　　　君たちに用があってね。来てくれ。弟子の中でも特に力のある者が必要なんだ。
妖夢　　　私たちですか？　わかりました。　そういえば、道場の方がやけに静かな気が……。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
神霊廟　道場
早苗　　　ええ！？　で、弟子の皆さんが、一人残らず倒されてる……！？
妖夢　　　あれだけの修行をこなしてきた人たちなのに……。い、いったい、何があったんですか！？
神子　　　全員やられてしまったんだ。たった三人の道場破りに、あっけなくね。

神霊廟争奪三番勝負

キャラ セリフ
神霊廟
早苗　　　ど、道場破り……！？　誰なんですか、その三人って！？
幽々子　　それは、私たちのことよ。
（幽々子・久侘歌・聖　登場！！）
妖夢　　　ゆ、幽々子様！？　なぜここに！？
早苗　　　それと、久侘歌さんに、白蓮さん……。どうして、あなた方が道場破りなんて真似を？
久侘歌　　道教が広まれば、仙人志願者が増えるでしょう。地獄の門番として、それは見過ごせません。
聖　　　　たとえ仙人になれずとも、修行で半端な力を得てしまえば、心が弱い者ほど驕ってしまうもの。
聖　　　　世の混乱を招かないためにも、これ以上の道教の繁栄は、止めなければなりません。
妖夢　　　えーと、じゃあ、幽々子様は？
幽々子　　私はただ、妖夢を迎えに来ただけよ。でも、道場破りされた道場は、廃業らしいじゃない？
幽々子　　だから、こっちに付くことにしたの。ここを別荘にしようかと思って。
妖夢　　　そ、そんな、無茶苦茶な……。
神子　　　君たちの言い分はわかった。だが、私も神霊廟を捨てるつもりはない。
神子　　　我が弟子を倒してみろ。その時、はじめて敗北を認めよう。
神子　　　そう。ここにいる、もっとも実力のある弟子二人を！
妖夢　　　ふ、二人って……？　ええ、私も！？　いや、私は仙人の弟子になった覚えは！
こいし　　はいはーい！　私も戦う！　かかってこーい！
早苗　　　よし、これで、三人ですね！　……ん？　あ、あなた、いつの間に！？
こいし　　面白そうだし、私も混ざる！　人数合わせに、こっちに入ってあげるね！
聖　　　　あの、あなたは一応、うちに入門して……。まあ、いいでしょう。これで三対三ですね。
神子　　　 （聖たちに近づく）
神子　　　そうだな。ならば、団体戦で勝負だ。私が公平な眼で、神霊廟の行方を見届けよう！
妖夢　　　結局戦う話に……。しかも相手には、幽々子様。仕方がないとはいえ、やりづらいなぁ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
神子　　　まずは、先鋒！　古明治こいし！　聖白蓮！
こいし　　よーっし、負けないよ！　姿を消せば……、わあっ！？　捕まったー！？
聖　　　　無意識に潜んでも、現れる場所はお見通しです。さあ、もう逃しませんよ？
聖　　　　 （こいしを捕まえる手腕に力が込められる）
こいし　　うーん、全然動けない。こうさーん……。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
神子　　　続いて、次鋒！　東風谷早苗！　庭渡久侘歌！
久侘歌　　守矢神社の巫女が、道教に肩入れとは……。その志、試練をもって確かめさせてもらいます！
久侘歌　　 （弾幕を展開する！）
（地面が大きく揺れ出す）
早苗　　　津波が押し寄せてくる！？　ですが、これしき！　修行した今の私には、通用しません！
早苗　　　 （久侘歌が繰り出した津波を難なく回避する）
早苗　　　この程度、海を割るより簡単です！　道はできました、とどめです！　たあっ！
早苗　　　 （久侘歌に攻撃を与える）
久侘歌　　こけっ！？　まさか、一撃なんて……きゅう。
久侘歌　　 （その場に倒れる）
早苗　　　これが、修行の成果です！　さあ、後は頼みましたよ。妖夢さん！
妖夢　　　こ、こうなったら仕方ない、戦いますよ。　でも、幽々子様に剣を向けるのは……。
幽々子　　さあ、早く剣を構えなさい、妖夢。大将戦を始めましょう！
幽々子　　 （弾幕で妖夢に攻撃する）
妖夢　　　くっ……！
幽々子　　調子が悪そうね？　でも、手加減はしないわ！
幽々子　　 （次々と弾幕で攻撃を仕掛けていく……！）
妖夢　　　うわっ！？　やはり、無理だ……。幽々子様と戦うなんて！
早苗　　　妖夢さん？　どうしたんですか！？
幽々子　　はぁ……仙人の修行って、噂に聞くほど、大したことないのね。ねえ、妖夢？
妖夢　　　そんなことは……。
幽々子　　なら、あなたは、ここで何をしていたの？　強くなるための修行に来たはずでしょ？
幽々子　　それとも、そこの新しいお友達と仲良く遊んで、無駄な時間を過ごしていただけなのかしら？
妖夢　　　……っ！　ち、違います！　決して遊びなどでは……！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
（回想　開始）
（早苗に負けじとタイヤを引きずる妖夢）
妖夢　　　うぐぐぐぐ……！　なんのこれしき！　タイヤの重さくらいに、負けるものか……！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
（早苗と楽しそうに話す妖夢）
妖夢　　　誰かと一緒にする修行は、ちょっと楽しいです。
早苗　　　ふふっ、わかります、それ。私も、皆さんと一緒に頑張れる、ここの修行が好きです！
（回想　終了）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
妖夢　　　つらかった、あの修行が……。一緒に励まし合い、助け合ってきた日々が……！
妖夢　　　遊びなどと！　ましてや、無駄などと！　そんなことは、断じてないっ！
早苗　　　妖夢さん……！
幽々子　　……ふふ、いい目になった。なら、その言葉が真実か、私に見せてちょうだい？
妖夢　　　ええ、やってみせます！　やああああああっ！
妖夢　　　 （幽々子に向かって切り込む！　一線！！）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
幽々子　　お気に入りの扇子が、切られちゃった。……私の負けだわ。
妖夢　　　幽々子様……。ありがとうございます……って、わあ！？
修行者　　うおおおおおお！　神霊廟の存続だ！　ここを守ってくれて、本当にありがとう！
（拍手喝采が響き渡る）
早苗　　　やりましたね。妖夢さん！
神子　　　よくやってくれた！　君なら勝てると思っていたよ。
幽々子　　強くなったわね、妖夢。私も嬉しいわ。さあ、そろそろ帰りましょうか。
妖夢　　　幽々子様……！　はい、帰りましょう！　皆さん、お世話になりました！
1)
こちゅうてん