~~NOTOC~~ ====== 紅き月、祝宴、夢幻の時を願いて ====== {{:紅き月、祝宴、夢幻の時を願いて.jpg?direct|}} ===== 基本情報 ===== ^ レア度 | SSR | ^ 属性 | Ro | ^ キャラクター | 十六夜咲夜 | ^ イラスト | ひややっこ/MAIRO | ^ 登場日 | 2022年8月11日 | ===== パラメーター ===== ^ 項目 ^ Lv.1 ^ Lv.MAX&深化Lv.最大時 ^ ^ 戦力 | | 13926 | ^ Em | | 3857 | ^ Co | | 2984 | ^ Ro | | 7085 | ===== ミタマバースト ===== ^ Lv.1 | ライフを60%回復し、4秒間ノーツスコア+60% | ^ Lv.2 | ライフを65%回復し、6秒間ノーツスコア+65% | ^ Lv.3 | ライフを70%回復し、8秒間ノーツスコア+70% | ===== バーストリンク ===== ^ Lv.1 | 一定時間ノーツスコア+60% | ^ Lv.2 | 一定時間ノーツスコア+65% | ^ Lv.3 | 一定時間ノーツスコア+70% | ===== カグラエフェクト ===== ^ Lv.1 | | ^ Lv.2 | | ^ Lv.3 | 8秒ごとに63%の確率で7.2秒間、直前に発動した他のカグラエフェクトの効果を発動する | ===== おでかけ効果 ===== ^ Lv.1 | おでかけ時の戦力+30% | ^ Lv.2 | おでかけ時の戦力+32% | ^ Lv.3 | おでかけ時の戦力+35% | ===== ミタマ紹介 ===== 暗い、暗い、闇の中。咲夜はひとり、蹲(うずくま)る。 そんな彼女を、紅い月が不意に照らした。 「……そうだわ。私はもう、ひとりじゃない」 さぁ、彼女が主と共に刻んだ軌跡に祝宴を。 ===== ミタマ解説・小ネタ ===== ==== ミタマ解説 ==== ガチャ「今宵の月は紅い月 紅魔郷20周年記念夢見くじ」にて限定SSRとして登場(恒常では入手できない) ガチャの名前からもわかる通り、原作「東方紅魔郷」発売20周年記念のミタマカード。 限定ミタマなのもあり、Ro値が7000台([[それは、純粋なる夢の世界――]]のRo値を僅かに超えている)と高く、コピースキルも有能である。 いっしょにピックアップされた事もあり、[[あの過去に刻む文字 ~ For you.]]と繋がっているようなミタマカードだ。 ===== ガチャで出てくる時のセリフ ===== 「私の時間は……もう、 私だけのものじゃあないの」 ===== ミタマエピソード ===== ==== エピソード1 ==== 暗い、暗い、闇の中。 周りには誰もいない。頼れるものも存在しない。 足元すらまともに見えない深淵で、十六夜咲夜はひとり、深い孤独に沈んでいた。 「……このまま、ずっと、ひとりぼっち」 この先の彼女に光などない。明るい将来なんて考えられるはずもない。 あるのは、満たされない空腹と、誰からも見向きすらされないひとりぼっちという現実だけ。 誰でもいい、助けてほしい。 「ずっと、ひとり、なのかな」 その声が、かき消えるようなつぶやきが、誰かに聞こえることはない。 ここは闇。誰もいないし、誰からも見つけてもらえない暗闇の中。 幼い彼女に手を差し伸べるものなど、いるはずが――   「まったく。こんなところで何をしているのよ」 ――不意に、紅い月が彼女を照らした。 聞こえてくるのは、どこか懐かしい少女の声。 闇を退け、咲夜の心を照らす――世界で一番大切な主の言葉だった。   「さぁ、いくわよ。咲夜。    パーティはまだ終わっていないんだから!」 ==== エピソード2 ====   「――くや。咲夜!」 「っ……あ、あれ? 私は、いったい……」   「何をぼうっとしているのよ。パーティの途中で    居眠りするなんて、あなたらしくもない」 「お嬢様……?さっきまで、私は……」   「白昼夢でも見ていたの?    立ったまま寝るだなんて疲れている証拠よ。    無理をするなと言ったでしょう? 私の横に    立つときは常に優雅に、シャキっとしなさい」 さっきまでの闇はどこにもなく。 咲夜の周りには、飾りつけられたパーティ会場が広がっていた。 呆れた表情を浮かべるレミリアに、使い魔と楽しげに話すパチュリー。 少し離れたところでは、美鈴とフランが料理を堪能しており、ほかにも客人たちの姿がある。 ひとりぼっちの少女など、もうどこにもいなかった。 紅魔館のメイドとなったあの日から、孤独は咲夜と無縁の言葉になったのだ。 「……ありがとうございます、お嬢様」   「どうしてそこで謝罪じゃなくて    感謝の言葉が出るのかしら。    どんな夢を見ていたのかは知らないけれど、    あなたは私のものなんだから。    だから――一生私の隣にいなさい。いい?」 「まさか、お嬢様。私の夢のことを――」   「知らないといったはずよ。    はい、この話はこれでおしまい。    せっかくのパーティだもの。    余計なことは考えない。いいわね? 「……お嬢様がそう言うのであれば」 そう、今は紅魔館を祝うパーティの最中。 主とともに歩んできた軌跡を祝わずして何になるというのか。 「これからも、一生死ぬまで、貴方に お仕えしますわ。レミリア・スカーレットお嬢様」      「当たり前でしょう? あなたは    死ぬまで私のものよ。十六夜咲夜」 永遠に紅い幼き月の杯に、完全で瀟洒な従者は光り輝く雫をとくとくと注ぐ。 この紅魔館で主とともに過ごす――そんな夢のような時間がいつまでも続くことを願い、 咲夜はレミリアにそっと料理を差し出した。