~~NOTOC~~ ====== メインストーリー第二章 ====== メインストーリー第二章を書くページ {{INLINETOC}} ===== 不穏な幕開け ===== ^ キャラ ^ セリフ ^ ^紫    |……ようこそ。少しだけ、お久しぶりかしら?| ^紫    |ごめんなさいね、このところ忙しくて。だけど、貴方の頑張りは見ていたわ。| ^紫    |この幻想郷も、ずいぶんと賑やかになったわね。すべて、貴方のおかげよ。| ^紫    |ただ、最近ちょっと気になることがあってね。それで貴方を呼んだのだけど、どうやら……| ^???  |いた……! ここね!| ^???  | (姿を現す) | |{{:メインストーリー2-1-1-1.jpg?700|}}|| ^紫    |え? あ、貴方……なに?| ^謎の女の子|え……!? あ、あなたこそ何よ? って、そんなことより、そっちの人間さん!| ^謎の女の子|はじめまして。私は、八雲紫。私が、ほんものの八雲紫よ!| ^紫?  |まあ、ちょっと記憶がぼんやりしてるけど……。とにかく、あなたに大事なことを伝えるわ。| ^紫?  |あのね……このままいけば、あなたの幻想郷は……| ^紫?  |たいへんなことになる。| ^紫    |……た、たいへんなこと?| ^紫?  |本当よ。すっごいことになるんだから!こう、えっと……、なんかドーンって……!| ^紫?  |うう〜〜……とにかく、たいへんなんだもん!それじゃ、私もう行くから!| ^紫?  | (姿を消す) | ^紫    |な、なんだったのかしら。本物の八雲紫……とか言ってたわね。| ^紫    |もしかしたら、また新しい異変が始まってしまったのかも。| ^紫    |貴方の幻想郷を覗いてみましょう。やり方は覚えているかしら?| | (穴が視界を覆う) || ^ 博麗神社 || ^霊夢   |ん〜、いい天気ね!さてと、昼寝でもしようかしら……。| | (誰かが走ってくる) || ^魔理沙  |霊夢! 非常事態だ!| ^霊夢   |どうしたのよ、魔理沙。そんなに慌てて……。| ^魔理沙  |わ、私の家が……、壊れたんだ!!| | (暗転) || |{{:メインストーリー2-1-2.jpg?700|}}|| ^ 霧雨魔法店 || | (風の音) || ^霊夢   |うわぁ……。これはまた、ひどいわね。屋根から壁から、みんな崩れてるじゃない。| ^霊夢   |というか、どうなってんの?家の中から木が生えてるように見えるけど。| ^魔理沙  |ああ、そうなんだよ。この大木が、急に現れてさ。| ^霊夢   |どうせ、変な魔法の実験でもしたんでしょ?植物が急成長するようなさ。| ^魔理沙  |違うって!今回に限っては、私は何もやってない!| ^魔理沙  |それに、急成長したってのも違う。この木は最初から、この大きさで現れたんだよ。| ^魔理沙  |しかも、よく見てくれよ。この木、裏に生えてるあの木と、そっくりじゃないか?| ^霊夢   |うーん? まあ言われてみれば、似ているような気はするけど……。| ^霊夢   |でも、同じ種類の木だったらだいたいそういうものなんじゃない?| ^魔理沙  |でもこいつら、枝の位置やウロの大きさまで、完全に同じなんだよ。さすがに妙だろ?| ^霊夢   |む。たしかに、そうかも……。でも、今は木の話よりも、家のことが先でしょ。| ^霊夢   |これじゃ寝られないわよ。どうするつもり?萃香とか天子にでも修理を頼んで……。| ^???  |まあ、たいへん!おうちがボロボロだわ!| ^霊夢   |え、子供の声?| ^???  |ねえ、ユメミタマを浄化してみたら?| ^???  |ひょっとしたら、浄化のエネルギーでおうちが直るかもしれないわ。| ^魔理沙  |おいおい、ユメミタマの浄化のエネルギーは、物を生み出すだけで……。| | (ユメミタマが出現する) || ^魔理沙  |まあ、物は試しか。ちょうどユメミタマも現れたしな!| ^霊夢   |ちょっと、魔理沙。信じるの?| ^魔理沙  |今のままじゃどうにもならないし、たとえ戯言だとしても、試して損はないだろ。| ^魔理沙  |それじゃ、行くぞー!ダンマクカグラ !| | (暗転)((ダンマクカグラ開始!!)) || |                                           || | (暗転) || ^紫    |……ですって。どうする?エネルギーが届いているわよ?| ^紫    |せっかくだから、ご期待に応えましょうか。ついでに、少し豪華に飾ってあげましょ。| | (穴が視界を覆う) || |{{:メインストーリー2-1-3.jpg?700|}}|| ^魔理沙  |おおおお!! すごい、すごいぞ!あのボロボロの家が、本当に直った!!| ^霊夢   |へえ……。よかったわね、魔理沙。| ^魔理沙  |なんで、こんなこと知ってるのか知らないが、とにかく感謝するぜ! ええと……。| |{{:メインストーリー2-1-4.jpg?700|}}|| ^紫?  | (姿を消す) | ^霊夢・魔理沙|…………はあああっ!?| |                                           || ^ 博麗神社 || ^魔理沙  |……本当だと思うか?さっきの子供が、紫だってやつ。| ^霊夢   |さすがに信じられないわよ。あんな姿になってる意味がわからないし……、| ^???  |なっ……。あんた、何者!? 私の神社で、何してんのよ!| ^霊夢   |はい? ……ええええっ!?| ^霊夢?   |なんなのよ、これ……!どうして、私がもう一人いるのよ!| ===== 私と私!? ===== ^ キャラ ^ セリフ ^ ^紫    |びっくりしたわねぇ……。魔理沙の家が壊れたり、霊夢のそっくりさんが現れたり。| ^紫    |私の名を騙る小さい子も現れて……。これはいったい、どういう異変なのかしら。| ^紫    |とにかく、幻想郷で何が起こっているのか、今日も確かめに行きましょうか。| | (穴が視界を覆う) || ^ 博麗神社 || ^魔理沙  |お、おいおい。どういうことだよ……。霊夢が二人?| ^霊夢   |……わかった。この私のそっくりさんは、妖怪が化けた姿なのよ。それしかない!| ^霊夢   |博麗の巫女に化けるなんて、いい度胸だわ。狐か狸か知らないけど、正体を現せーっ!| ^霊夢   | (弾幕で攻撃する音) | ^霊夢?  |ちょっと! 狐か狸なのは、あんたでしょ!私が博麗の巫女、博麗霊夢よ!| ^霊夢?  |もう、いったいなんなのよ? 私、さっきまで森にいたはずなのに、どうして神社に……。| ^霊夢?  |はっ……。そうか、全部あんたの仕業ね?おのれ妖怪! ここで退治してくれるわー!| ^霊夢?  | (弾幕で攻撃する音) | ^霊夢   |だ〜れが妖怪よ!私が、本物の博麗霊夢だー!((エコー 響き渡る霊夢の声))| | (弾幕音) || ^魔理沙  |いや、まずは話し合うべきだと思うんだが……。あーあ、始めちゃったぜ。| | (弾幕音 → 攻撃音) || ^魔理沙  |しかし、霊夢相手に互角とはな。やるなぁ、霊夢モドキ。これじゃ決着は……。| ^霊夢   |……あーもう、まどろっこしい!私と似たような攻撃ばっかり、やりづらいわね!| ^霊夢?  |こっちのセリフよ! 真似ばっかりしてきて、も〜っ、めんどくさいったら!| ^霊夢?  |こんなの相手にしてても、らちが明かない!別のヤツに話を聞いた方がマシだわ!| ^霊夢?  | (去っていく) | ^霊夢   |あ、待て! 逃げるなーっ!| ^霊夢   | (追いかける) | |                                           || ^魔理沙  |結局、あの霊夢モドキには逃げられたわけだが。なんだったんだ、あれ。| ^霊夢   |さあね。でも、本当に私そっくりだったわ。使う術も、動き方も……。| | (誰かが走ってくる) || ^華扇   |霊夢、魔理沙! 大変よ!| ^霊夢   |あら、華扇。どうしたの?| ^魔理沙  |まさかとは思うが……、おまえのそっくりさんでも現れたのか?| ^華扇   |……え? いや、私のはまだ見かけてないけど。でも、貴方たちは、もう遭遇していたのね。| ^魔理沙  |……もう?| ^華扇   |そう。いま幻想郷中に、誰かのそっくりさん、……『贋物』が現れているの。| ^華扇   |そのせいで、あちこちで騒ぎが起きててね。鎮めるのを手伝ってくれる?| ^霊夢   |わかった。……それにしても、私だけじゃなかったのか。そっくりさんが出たの。| ^魔理沙  |ってなると、紫を名乗ってたあの子供も贋物だったってことか?| ^華扇   |八雲紫? 会ったの?| ^霊夢   |んー……。| ^霊夢   |どうかな。会ったような、会ってないような。なんとも言えないわ。| ^魔理沙  |とにかく、今は目の前の騒動の解決に行こうぜ。贋物調査に出発だ!| ===== 湖畔を荒らす天の声 ===== ^ キャラ ^ セリフ ^ ^紫    |……あら、来ていたのね。いらっしゃい。| ^紫    |ごめんなさいね。すこし忙しくって。さて、それじゃ今日も、おさらいから。| ^紫    |どうやら幻想郷では、みんなのそっくりさん……『贋物』が現れて、騒動を起こしているみたい。| ^紫    |霊夢たちが、騒動を止めるために向かっているわ。さっそく、様子を見てみましょう。| | (穴が視界を覆う) || ^ 霧の湖 || | (大きく揺れる) || ^チルノ  |ねえ、もうやめてよー! やめろってばー!ううう、あたいたちの湖がぐちゃぐちゃに……!| ^天子   |おい、邪魔をするな!どう考えても、ここには岩山があるべきだろう!| | (大きく揺れる) || ^天子?  |はっ! まったく悪趣味なことだ。ここは絶対、滝にした方がいいに決まってる!| ^チルノ  |山も滝も、どっちもいらなーい!ここは静かな湖なんだぞー!| |                                           || ^魔理沙  |どっちが本物か知らないが……、よりによって厄介なやつの贋物が現れたもんだな。| ^霊夢   |あの二人の天子、何やってんの?地形をめちゃくちゃにしてるみたいだけど。| ^華扇   |どうやら、霧の湖を自分好みの景観に作り変えようとしているみたいなのよ。| ^華扇   |それを止めようと、妖精たちが立ち向かってるんだけど……。| |                                           || ^天子   |おまえのようにセンス皆無な天人くずれは、岩にでも潰されてしまえ!| | (攻撃を受ける音) || ^天子?  |おまえのような美を解さぬ不良天人こそ、川に流されて、どこかへ失せろ| | (攻撃を受ける音) || | (双方の激しい攻撃) || ^チルノ  |ふぎゃうっ!? い、岩が頭にぃ〜……。わっぷ!? み、水が! 流されるぅ〜!| ^チルノ  | (岩にぶつかり 川に流される) | ^魔理沙  |哀れ、岩に打たれた妖精の川流れ……。| ^魔理沙  |……って、放っておくわけにはいかないか。おい! そこの天人ども!| ^魔理沙  | (天子たちの喧騒に割り込む) | ^魔理沙  |とりあえず、その破壊活動をやめて事情を聞かせてもらう……。、んん?| | (双方の天子の背中からユメミタマが出現する) || ^霊夢   |あら? こいつら、ユメミタマに憑りつかれてるじゃないの。| ^霊夢   |しょうがない、まずは正気に戻しましょうか。あれから、彷徨月が陰ることもなくなったしね。| ^霊夢   |始めるわよ、ダンマクカグラ!| | (暗転)((ダンマクカグラ開始!!)) || |                                           || | (暗転) || ^華扇   |……とまあ、ユメミタマに憑かれた貴方たちが湖をこの有様にしてしまったわけですが。| ^天子   |私が? まさか!そんなわけないよ。だって……| ^天子たち |こんな荒らし方、高貴な天人のやることじゃない。この贋物が一人でやったに決まってるわ!| ^天子   |……真似するな。| ^天子?  |そっちこそ。天人の中の天人たる私と似てるからって、威張り散らすのは恥ずかしいぞ。| ^天子   |自分こそが本物だとでも言うつもりか?やれやれ、もっと謙虚な心を持った方がいいな。| ^魔理沙  |おい、言い合いは、その辺にしとけよ。それより、こっちの話を聞いてほしいんだが……| ^天子たち |もはや我慢の限界だ!おまえのような贋物、顔も見たくない!| ^天子たち | (去っていく) | ^霊夢   |あ、ちょっと!| ^霊夢   |……行っちゃった。贋物について、いろいろ聞きたかったのに。| ^魔理沙  |仕方ない、他を当たろう。あちこちで騒動が起きてるんだったよな。| ^華扇   |え、ええ。ここから近いのは……| ^村紗   |ここにいたのね、博麗の巫女!| ^村紗   | (走ってくる) | ^村紗   |お願い、ちょっと手を貸して!聖輦船が大変なんです!| ===== 最々凶々で最々悪々な船上 ===== ^ キャラ ^ セリフ ^ ^紫    |いらっしゃい。この間は、たしか……| ^紫    |ああ、そうそう。あの天人くずれの贋物が現れて、霧の湖がめちゃくちゃになってしまったのよね。| ^紫    |今、妖精たちと茨華仙((扇の間違いだと思われる))が元の地形に戻してるみたいよ。| ^紫    |霊夢たちは、次の騒動を解決するために聖輦船へ向かったわ。見にいってみましょう。| | (穴が視界を覆う) || ^ 聖輦船 || ^霊夢   |ずいぶん高いとこまで来たわねー。で、ここでも贋物が暴れてるんだって?| ^村紗   |ええ。見てください、あれ……!| |                                           || ^女苑   |だぁから! あんたらの居場所じゃないんだからさっさと帰れって言ってんでしょー!?| ^女苑?  |はー!? どこに帰れっつーのよ!勘違いしてんじゃないわよ、この贋物!| |                                           || ^魔理沙  |うわあ……。貧乏神と疫病神のコンビが、二組か……。| ^霊夢   |なるべくなら、関わり合いになりたくないわね……。| ^村紗   |そ、そんなこと言わずに!このままじゃ、船の運航に支障が出るんですよ!| ^紫苑   |あっ……、女苑!博麗の巫女たちが来てくれたよ!| ^女苑   |ホント!? ちょうどよかった、手を貸して!私たちの贋物を、なんとかしたいの!| ^女苑   |あいつら、急に目の前に出てきてさ……。しかも姉さんの贋物は、なんか様子が変なのよね。| ^紫苑?  |うふふ〜。みんなみーんな、私の幸せオーラで、幸せにな〜れ♪| |{{:メインストーリー2-4-1.jpg?700|}}|| ^魔理沙  |お、おお……。確かに様子がおかしいな。| ^女苑   |あれ、きっと夢の世界の私たちよ。なぜか実体を持って出てきたんだわ!| ^霊夢   |そういえば、そんなこともあったわね。なるほど。贋物は、夢の世界の私たちなのか。| ^女苑?  |ちょ、ちょっと! 確かに姉さんは変だけど、私たちが夢の世界の存在のはずは……!| | (紫苑?の背中からユメミタマが出現する) || ^魔理沙  |……あれ? あの紫苑、もしかしてユメミタマに憑かれてる?| ^魔理沙  |それじゃあ、まずはダンマクカグラだな!| | (暗転)((ダンマクカグラ開始!!)) || |                                           || | (暗転) || ^紫苑   |むむむ……。| ^紫苑?  |むむむむ……。| ^紫苑   |……うん。たぶん、贋物たちは夢の世界の住人じゃないわ。| ^霊夢   |あら、そうなのね。| ^女苑?  |だから言ったじゃん。というか、私たちも混乱してるのよ。| ^女苑?  |気づいたら船の上だし、姉さんはユメミタマに憑かれてるし、自分と同じ顔に会うし……!| ^魔理沙  |でも、弱ったな……。手がかりがなくなってしまった。| ^魔理沙  |何かないか? 元々は別の姿だったけど、誰かに変な術をかけられたとか……。| ^女苑?  |私は最初から、ずっと依神女苑ですー。……あ、でも。| ^女苑?  |船の上にいるって最初に気がついた時、近くに誰かいたような……?| ^魔理沙  |誰かが……か。ふーむ、まだまだ、調査を進めていかなきゃいけないな。| ^魔理沙  |とにかく、新しい異変なのは間違いない。突然、自分とそっくりの贋物が現れる……| ^魔理沙  |そう、これは『贋物異変』だ!| ^紫苑?  |まあ、贋物は私たちじゃなくて、そっちだけどねー。| | (聖輦船が揺れ始める) || ^紫苑   |は? なに言ってるのよ。本物の貧乏神の恐ろしさ、思い知ってみる?| ^紫苑?  |思い知るのは、貴方の方だと思うけど?| |{{:メインストーリー2-4-2.jpg?700|}}|| ^村紗   |あ、あのー……。なんか、船のあちこちが嫌な音を立て始めたんですけど……。| | (聖輦船が揺れがだんだんと激しくなる) || ^魔理沙  |うわっ!? お、おい!あそこの手すりが壊れたぞ!?| ^村紗   |高度も、どんどん下がってますよ!?こ、このままじゃ、落ちる……!| ^霊夢   |わ、わかった! わかったわよ!どっちの紫苑も、貧乏神としての力は本物!| ^霊夢   |だから、頼むから、一ヶ所に集まるな〜!| ===== 贋物異変を調査せよ ===== ^ キャラ ^ セリフ ^ ^紫   ||さて……。それじゃ、今回も幻想郷の様子を見ていきましょうか。 ^紫   |この間は、貧乏神と疫病神の姉妹の贋物が現れたのよね。| ^紫   |魔理沙いわく『贋物異変』。どうして、幻想郷に贋物が現れるようになったのかしら。| ^紫   |霊夢たちは、異変の調査を進めているわ。何か手がかりが見つかるといいけれど……。| | (穴が視界を覆う) || ^ 人間の里 || ^魔理沙  |だからさ、これまでの情報を整理すると……。| ^魔理沙  |贋物は、突然現れる。そして、ユメミタマにとり憑かれてる。ということは、つまり……!| ^魔理沙  |あいつらの正体は、ユメミタマによって生み出された、新しい生命体に違いない!| ^霊夢   |えー? そうかなぁ……。| ^魔理沙  |で、贋物は、ユメミタマに映る内容を再現するだけの人形のような存在で……| ^魔理沙  |ユメミタマを浄化されることで、初めて自分の意思を持つ……こうに違いないな!| ^霊夢   |でも、女苑の贋物は、ユメミタマにとり憑かれてなかったじゃない。| ^魔理沙  |そ……それについては、女苑だけ先に浄化されていた、とも考えられる。| ^魔理沙  |ほら、誰かがいた気がするって言ってただろ。きっと、そいつが女苑を浄化したんだ。| ^霊夢   |まあ……理屈はどうでもいいわ。異変の解決さえできればね。| ^魔理沙  |そうだな。今はまず、里で起きているらしい騒動をなんとかしよう。| | (誰かが走ってくる) || ^鈴仙   |ああーーッ!!見つけたわよ、この泥棒魔法使い!| ^魔理沙  |うわっ!? なんだよ急に!| ^鈴仙   |とぼけないでよ。あんた、さっき私が里の人に届けた薬を、横から盗んでいったじゃない!| ^鈴仙   |里じゃ朝から、あんたが泥棒してるって話でもちきりなのよ。目撃者も大勢いるんだからね!| ^魔理沙  |はああ!? 私が、里で泥棒だと!? そんなこと、やるわけないだろうが!| ^霊夢   |ねえ鈴仙、ここにいる魔理沙は犯人じゃないわ。今日はずっと、私といっしょにいたから。| ^鈴仙   |えっ? でも霊夢、あれはどう見ても……。| ^霊夢   |それ、たぶん魔理沙の贋物だと思う。行くわよ、さっさと解決しましょう。| ^霊夢・魔理沙・鈴仙| (走り出す) | |                                           || ^魔理沙?  | (漁り回る姿) | ^霊夢   |……いたわ。あからさまに怪しい動きをしてるわね。| ^鈴仙   |うわ、本当に魔理沙が二人……。あんたならやりかねないって思ったけど、流石に贋物かぁ。| ^魔理沙  |聞き捨てならない言葉が聞こえた気がするが、まあ、それは置いといて……。| | (魔理沙?の背中からユメミタマが出現する) || ^魔理沙  |あの私の贋物、ユメミタマにとり憑かれてるな。| ^魔理沙  |贋物は、ユメミタマの浄化で意思を持つという私の推理を証明するチャンス! 行くぜ!| | (暗転)((ダンマクカグラ開始!!)) || |                                           || | (暗転) || ^魔理沙  |……えええっ! じゃあ、私の推理は間違ってるって言うのかよ!?| ^魔理沙?  |そうだな。なぜだか知らんが私は一瞬で里に移動していて、その後にユメミタマにとり憑かれた。| ^魔理沙?  |その前は、里の人と話したりもしてたし、意思がなかったなんてはずははいぜ。| ^魔理沙  |そ、そうか……。| ^魔理沙? |ただ……違和感はあるんだよな。ここは、私の知ってる里とは違うんじゃないかって……。| ^魔理沙  |違う? それって、どういう……。| ^魔理沙? |たとえば……、そうだな。私の知ってる里に霧雨魔理沙は、3人も4人もいないとかかな。| ^魔理沙  |……へ?| |                                           || ^霊夢?? |キリキリ歩く! たとえユメミタマのせいでも無銭飲食したことには、変わりないんだからね!| ^魔理沙??|ひ、引っ張るなって! くそー、せめて食べた記憶だけでも残っててほしかったぜ……。| | (霊夢??が魔理沙??を連れて歩く) || | (魔理沙???が走る) || | (魔理沙????と魔理沙?????が話をしている) || ^鈴仙   |目撃情報が異様に多いなとは思ってたのよ。そうか……魔理沙が何人もいたからだったのね。| ^魔理沙  |つ……つまり、私の贋物がもっと大勢いるのか?か、勘弁してくれ〜!?| |{{:メインストーリー2-5-1.jpg?700|}}|| ^???  | (去っていく) | |                                           || ^ 妖怪の山 || ^魔理沙  |つ、疲れた……。私の贋物、多すぎだろ。| ^魔理沙  |なんとか全員浄化したけど、結局大騒ぎになって鈴仙にまとめて叩き出されちゃったし……。| ^霊夢   |まあ、里の騒動は、一応解決ね!で、次は、ここで贋物騒動が起きてるんだって?| ^椛    |はい、それがもう本当に非常事態が起きていまして。あ、着きました。こちらです。| |{{:メインストーリー2-5-2.jpg?700|}}|| ^魔理沙  |……なーんだ。萃香が宴会を開いてるだけじゃないか。| ^椛    |な、なんだってなんですか!こっちは真面目に困っていて……!| ^萃香   |おー、霊夢に魔理沙! なかなか壮観でしょ。ここにいるの、私の分身じゃないんだよ〜。| ^魔理沙  |えっ、これ全部?萃香の贋物も、こんなにたくさん現れてたのか。| ^霊夢   |あら? でも、みんなユメミタマには憑かれてないみたいだけど、もう浄化したの?| ^萃香   |いや? みんな別に、ユメミタマになんてとり憑かれてなかったよ?| ^魔理沙  |えっ……。| ^萃香   |この、贋物っての? 最初は驚いたけどさ、考え方から何から自分と同じで、面白いね!| ^霊夢   |楽しそうでいいわね……。天狗が困ってるから、そろそろ別のとこに移動してくれる?| ^萃香   |はいはい。よーし、みんな!次の宴会地へ出発だー!| |{{:メインストーリー2-5-3.jpg?700|}}|| | (萃香たちの大移動) || ^椛    |ああ、やっといなくなってくれた……。| ^魔理沙  |贋物がユメミタマにとり憑かれてないってことは私の推理は、ハズレてたってことか……。| ^魔理沙  |しかも、贋物は何人も現れてるし……、もうなんもわからーん!| ^霊夢   |まだまだ情報が少なすぎるってことでしょ。調査を進めるわよ、魔理沙。| ^魔理沙  |……だな! 次の騒動を探しに行くぜ!| ===== 問題発生!?緊急会議! ===== ^ キャラ ^ セリフ ^ ^紫    |ご苦労様。さて、この間の霊夢たちの様子は覚えているかしら?| ^紫    |そうそう。里に行ったら魔理沙の贋物が何人もいて……。| ^紫    |幻想郷は、もう贋物だらけになっているわ。そのせいで、問題も増えてきているみたい。| ^紫    |霊夢たちも、何か対策を取る様子よ。さ、それじゃ見てみましょう。| | (穴が視界を覆う) || ^ 博麗神社 || |{{:メインストーリー2-6-1.jpg?700|}}|| |{{:メインストーリー2-6-2.jpg?700|}}|| ^霊夢   |さて、それじゃ贋物についての話だけど……。| ^あうん  |あれから1週間。幻想郷に現れる贋物は増える一方ですねぇ。| ^魔理沙  |その分、贋物への理解は進んで、最初の頃のような騒動は減ったけどな。| ^魔理沙  |だが、異変が解決したわけでもなければ、問題がまったく起きていないわけでもない。| ^女苑   |ほんと迷惑してるわ! 私が目を付けてた金持ち、みんな贋物たちにとり憑かれちゃったのよ!| ^天子   |私も、人助けを断られることが増えたのよね。別の私に助けてもらったから、もういいって。| ^椛    |哨戒中に不審なものを見つけても、先に贋物に報告されていることも多くて……。| ^華扇   |最近の幻想郷は、そういう話ばっかりよ。私も、動物たちとの稽古が全然できないわ。| ^華扇   |やろうとしていたことが、贋物に奪われていく。……。まるで、自分の居場所を奪われるようにね。| ^魔理沙  |贋物は、幻想郷を乗っ取ろうとしている……、とも考えられるのかもしれないな。| ^霊夢   |問題は他にもあるわ。現れている贋物だけど、圧倒的に人間の数が少ないのよ。| ^霊夢   |特に、里の人たちの贋物なんかめったに見ない。このまま妖怪ばかり増えたら、均衡が崩れるわ。| ^魔理沙  |……やっぱ、退治しないとダメそうかー。| ^霊夢   |退治までしなくても、元いた場所には帰ってほしいわね。| ^あうん  |はい! どうにかして、贋物たちを幻想郷から追い出しましょう!| ^魔理沙  |よーし。そんじゃ、作戦を練るぞ。みんなで一致団結して、贋物追い出し作戦だ!| |                                           || | (夜の博麗神社) || ^???  |妬ましい……。| ===== 贋物掃討作戦!幻想郷を守り抜け! ===== ^ キャラ ^ セリフ ^ ^紫    |幻想郷に贋物が増えすぎたことによって、人と妖怪のバランスが崩れかけている……。| ^紫    |完全に崩れてしまったら、幻想郷はまた崩壊してしまう。霊夢たちが対処に動いてくれてよかったわ。| ^紫    |それで、贋物を追い出すためにみんなで協力して作戦を立てていたようだけど……。| ^紫    |いったい何をやるつもりなのかしら。せっかくだから、いっしょに応援しましょう。| | (穴が視界を覆う) || ^ 人間の里 || |{{:メインストーリー2-7-1.jpg?700|}}|| ^女苑   |贋物はー、出ていけー!私たちの仕事をー、奪うなー!| ^紫苑   |そうだそうだー! 贋物は、出ていけー!ついでに、ご飯とお金をー、よこせー!| |                                           || ^霊夢   |……この変な行進と変な掛け声、なに?こんなので、本当に贋物が話を聞いてくれるの?| ^華扇   |外の世界では、民衆の主張を訴えるのによく使われる行動様式なのよ。| ^華扇   |だから、予想外の出来事でも起きない限り、きっと贋物も話を……、| ^パルスィ?|ああ、妬ましい。こんな往来で変な叫び声をあげて、人目を集めて……。| ^パルスィ?|こんなことで私たちを動かせると思うなんて、妬ましいほど、甘っちょろいわ!| ^パルスィ?| (弾幕音) | ^華扇   |きゃああっ!? 言ってるそばから、予想外の邪魔が!?| ^華扇   |でも、みんな落ち着いて。応戦したらダメよ。これは、あくまで非暴力主義の作戦で……!| ^女苑   |くっそー、なんなのよ!?そっちがその気なら、やってやるわー!| ^女苑   | (弾幕音) | ^パルスィ?| (弾幕音) | ^華扇   |ちょ、ちょっとぉー!?| | (激しい弾幕音と攻撃音) || | (暗転) || ^ 妖怪の山 || ^あうん  |……人里での行進作戦、失敗しましたね。| ^天子   |みんなして、あの橋姫に応戦してしまったからだ。もっと落ち着きと慎みを持ってほしいものね。| ^椛    |貴方だって、我先に応戦してたじゃないですか……。| ^魔理沙  |とにかく、対話なんてまどろっこしいことは、もうやめだ!さあ、新しい作戦を始めるぞ!| ^椛    |今回は、贋物のいる建物をこっそり動かして、建物ごと幻想郷からご退場いただくのよね。| ^あうん  |はい。行先は、とりあえず月の予定です。永遠亭の皆様にも協力してもらいました。| ^天子   |もう準備はできてるよ。この辺りの家には土台の下に、車輪付きの板を仕込んでおいた。| ^椛    |妖怪の山の総力を挙げて、それぞれの建物には、かなりの数の贋物をおびき寄せたわ。| ^魔理沙  |それじゃ、怪しまれる前に、永琳たちがいる場所まで、綱を引いていくぞ!| ^パルスィ?|やっぱり、私たちを追い出そうとしているのね。幻想郷を独占しようなんて、妬ましい……!| ^パルスィ?| (弾幕音) | ^魔理沙  |うおおっ!? な、なんだ!?この弾幕、またパルスィかよ!| ^パルスィ?| (弾幕音) | ^あうん  |し、しかも、家を攻撃してますよ!?このままじゃ、贋物に気づかれ……!| | (家が崩れる音) || ^椛?   |な、なにごと!? 急に家が崩れて……、ええっ! あんたたち、何しに来たのよ!?| ^魔理沙  |くそっ、これが狙いか!作戦失敗! 逃げるぞ!| | (魔理沙たちは慌てて逃げる) || |                                           || ^ 博麗神社 || ^霊夢   |やっぱりね、敵意むき出し問答無用ってのはよくなかったと思うのよ。うんうん。| ^魔理沙  |そうだよな。こういうのは、礼を尽くしてお願いした方が、うまくいくこともあるよな。| ^魔理沙  |というわけで、美味しいお酒と料理でもてなして、この幻想郷から気分よく出ていってもらうぜ!| ^霊夢   |贋物たちとの大宴会よ!さあ、みんな! 気合いを入れて準備を……、| ^パルスィ?|今度は宴会? 懐柔しようだなんて……ああ、妬ましい! 妬ましいわ!| ^パルスィ?| (弾幕音) | ^ 霊夢  |パ、パルスィ! また、あんたなの!?ちょ、邪魔をするな。弾幕撃つなーっ!| ^パルスィ?| (弾幕音) | |{{:メインストーリー2-7-2.jpg?700|}}|| |                                           || |{{:メインストーリー2-7-3.jpg?700|}}|| ^天子   |おい……。贋物を追い出す作戦、何ひとつ、うまくいかないじゃないか!| ^天子   |こんなことなら、団結している意味がない。一人で動いた方がマシだ!| ^紫苑   |天人様のおっしゃる通りだわ。今後はもう、それぞれのやり方で贋物に立ち向かうべきね。| | (天子たちは去っていく) || ^霊夢   |えええっ!? ちょ、ちょっと待ってよー!?| | (暗転) || ^ 翌日(博麗神社) || ^霊夢   |みんな、好き勝手に贋物と戦い始めちゃったわ。どこに行っても、弾幕を撃ち合って……。| ^魔理沙  |それもこれも、パルスィのせいだ!毎回、作戦を邪魔してきやがって……!| ^魔理沙  |本物か贋物か知らないが、どういうつもりなんだよ、あいつ!| ^霊夢   |さあねえ。意味不明な嫉妬は、いつものことだから。ただ……| ^霊夢   |なーんか、いつもよりも攻撃的だったような感じはするのよね……。| ^魔理沙  |ユメミタマにでもとり憑かれていたのか?あいつのこと、もっと調べてみてもいいかもな。| ^霊夢   |そうね。ほかに手がかりもないことだし。| ^魔理沙  |それじゃ、パルスィを探しに行こう!| |                                           || ^紫?   |くっ……。余計なことばっかり……!| ===== 揺らぐ幻想郷 ===== ^ キャラ ^ セリフ ^ ^紫    |幻想郷を守るため、贋物を追い出す作戦を実行した霊夢たちだったけれど……。| ^紫    |作戦は、すべて失敗。結局、みんなバラバラに行動し始めてしまったわね。| ^紫    |それぞれ好き勝手に動くものだから、幻想郷の各地で、絶えず争いが起きているわ。| ^紫    |霊夢たちは、贋物異変の解決のために関係がありそうなパルスィを探しているみたい。| ^紫    |そろそろ見つかった頃かしら……。ちょっと様子を見ましょうか。| | (穴が視界を覆う) || ^ 魔法の森 || | (走る音) || ^魔理沙  |霊夢、そっちはどうだった?| ^霊夢   |ダメだった。こっちから探すと、なかなか見つからないもんね。| ^霊夢   |里にも来てなかったし、旧地獄にもいなかった。いったい、どこに潜んでるのよ〜。| ^魔理沙  |もう少し、探してみるしかないな。行こう。今度は東から回って……、うお!?| | (激しい揺れ) || ^霊夢   |な、なに!? 地面が揺れて……!| ^天子   |あー? おまえたちは本物の霊夢……かな?そんなとこにいると、危ないぞ。なぜなら……| | (剣のぶつかる音) || ^椛    |私の真似ばかり、いい加減にしろ!この贋物が!| | (剣のぶつかる音) || ^椛?   |それは、私のセリフだ!どちらが本物か、今日こそ決着をつけてやる!| | (剣のぶつかる音) || ^霊夢   |うわぁ!? もう、めんどくさいわね。あんたたちの争いに巻き込まないでよ!| ^魔理沙  |というか、そんなことやってないで、いっしょにパルスィを探してくれ!| ^魔理沙  |もしかしたら、あいつが、この異変に関係あるかもしれないんだ。だから……!| |{{:メインストーリー2-8-1.jpg?700|}}|| |{{:メインストーリー2-8-2.jpg?700|}}|| ^魔理沙  |……あ? 今の、なんだ?| ^霊夢   |なんか変だったわよね。景色がい……、まっ!?| | (激しい揺れ) || ^魔理沙  |うおああっ!?く、くそっ。今の攻撃は天使か、椛か!?| ^霊夢   |いや、どっちも違うわ!あれを見て!| |{{:メインストーリー2-8-3.jpg?700|}}|| ^パルスィ |…………のために。| ^パルスィ |………グ……ラのために……。| |{{:メインストーリー2-8-4.jpg?700|}}|| ^魔理沙  |明らかに、いつものパルスィじゃないな……。くそっ、いったいどうしたってんだよ!?| ^???  |……あの子ね、意識を乗っ取られちゃってるみたいなの。| ^霊夢   |あ、あんたは!!小さい紫……らしき女の子!| ^紫?   |だから、ちょっと手伝って。ダンマクカグラを始めなきゃ。| ^魔理沙  |え? は? な、なんで……。| ^紫?   |いいから、早く。| |{{:メインストーリー2-8-5.jpg?700|}}|| ===== 明かされた本当の敵 ===== ^ キャラ ^ セリフ ^ ^紫    |さて、探していたパルスィがついに見つかったみたいだけど……。| ^紫    |なんだか様子がおかしかったわねぇ。ずいぶん強い妖力をまとっていたわ。| ^紫    |あの小さな私の贋物に言われるまま、霊夢たちは、ダンマクカグラをするみたいだけど……。| ^紫    |さて……、これからどうなるのかしら。あの小さな私は、何を考えているのかしらね?| | (穴が視界を覆う) || | (場所:魔法の森?) || |{{:メインストーリー2-9-1.jpg?700|}}|| |{{:メインストーリー2-9-2.jpg?700|}}|| | (暗転)((ダンマクカグラ開始!!)) || |                                           || | (暗転) || | (景色が元に戻る) || ^パルスィ |う、あ……。私、わたし……は……。| |{{:メインストーリー2-9-3.jpg?700|}}|| ^紫?   |……よかった。パルスィにとり憑いていたわるいものは、なくなったみたい。| ^紫?   |ダンマクカグラは、あれにも効くのね。| |{{:メインストーリー2-9-4.jpg?700|}}|| ^魔理沙  |いま……、何が起きたんだ?ダンマクカグラをしたら、景色が元に戻って……| ^霊夢   |光が……浄化のエネルギーが、石になった?| |{{:メインストーリー2-9-5.jpg?700|}}|| ^紫?   |ずっとこれを探してたの。あちこち探し回って、やっと見つけた……。| ^紫?   |パルスィに取られた時はびっくりしたけど、なんとか取り返せて、よかった。| ^霊夢   |心象断片……って、なにそれ?パルスィは、それに乗っ取られてたってこと?| ^紫?   |ううん、ちがうわ。パルスィを操ってたのは、もっと怖いもの。えっと……、怨念みたいな。| ^紫?   |そいつが、これを奪わせたのよ。心象断片……私の記憶とか、力の一部。| ^紫?   |心象断片は、他に3つあるの。全部集めれば、私は自分の記憶と、いつもの力を取り戻せる。| ^紫?   |それは、幻想郷を本当の敵から救うために、ぜったいぜったい必要なことなの。| ^紫?   |……今はまだ、それしかわからないけど。| ^天子   |幻想郷の本当の敵、というのは、贋物たちのことだろう?| ^紫?   |ううん。私たちの敵は、贋物でも、パルスィでもないわ。| ^紫?   |彼らの名前は……。| ^霊夢   |名前は……?| |{{:メインストーリー2-9-6.jpg?700|}}|| |{{:メインストーリー2-9-7.jpg?700|}}|| ^魔理沙  |そんな、肝心なとこで……。| ^紫?   |き、記憶が足りないんだもん。思い出せないの!| ^紫?   |とにかく、彼らは、世界の境界を弱めて、幻想郷に『境界のほつれ』を生み出しててね。| ^紫?   |それがなんのためかは、わからないけど……。貴方たちも見たんじゃない?| ^紫?   |空間がグニャッとして、おかしな風景が見えたり、あるはずのない物が現れたり……。| ^魔理沙  |あっ……、ああああーっ!? もしかして私の家を壊した、あの大木は!!| ^霊夢   |それに、パルスィを浄化する前に見えた、あの荒れた風景も……!| ^紫?   |ぜんぶ、境界のほつれのせいなのよ。……ねえ。そこの天人くずれも天狗も、みんな聞いて。| ^紫?   |今はね、贋物だとか本物だとか、そんなことで争ってる場合じゃないの。| ^紫?   |だから、争うのはやめて、みんなでいっしょに幻想郷の危機に立ち向かいましょう。| ^椛?   |……誰ともわからぬ不審者に言われて、そう簡単に、うなずくとでも?| ^天子?  |まったくだ。それに、ここまで争ってきた相手とはいそーですか、と簡単に手を組めるものか。| ^天子?・椛?| (去っていく) | ^天子   |不本意ながら、私も贋物と同意見。あんたのことも、信用できないしね。| ^椛    |……他を当たってください。| ^天子・椛| (去っていく) | ^紫?   |あっ……。| ^魔理沙  |……はぁ。しょーがないな。| ^霊夢   |まあ、あからさまに贋物っぽいと思うけど、他に手がかりもないからねえ。| ^魔理沙  |おい、小さい紫。幻想郷を救うには、とにかく心象断片ってのを集めればいいんだな?| ^霊夢   |それじゃ行くわよ。あと3つ、さっさと見つけましょ。| ^紫?   |霊夢、魔理沙……。ありがとう。| ===== 心象断片を探して ===== ^ キャラ ^ セリフ ^ ^紫    |……この前は、私の贋物から、幻想郷を襲う真の敵がいるという話を聞いたのよね。| ^紫    |彼ら……いったい、何者かしら?| ^紫    |境界のほつれを作り、幻想郷の景色を歪ませ、世界を破壊している……って話だけど。| ^紫    |本当かしら?それって、贋物異変と関係あるのかしらね。| ^紫    |私の贋物によれば、心象断片というのをあと3つ集めれば、解決するらしいけれど。| ^紫    |さすがに、ちょっと疑わしい話よねぇ……。まあ、ひとまず様子を見てみましょうか。| | (穴が視界を覆う) || |{{:メインストーリー2-10-1.jpg?700|}}|| | (一瞬景色が変わるが、またすぐに戻る) || ^ 妖怪の山 || ^霊夢   |それで? このまま真っすぐ進んでいいの?| ^紫?   |待って、ええと……。もう少し右に。うん、その方向よ。| ^紫?   |心象断片が、私を呼んでいるのがわかる。でも……、向こうも移動してるみたい。| ^魔理沙  |心象断片ってのは、たしか、お前の力の結晶みたいなものなんだったな。| ^紫?   |ええ、そうよ。とんでもなく強い力の結晶。……だと、思う。たぶん。| ^魔理沙  |じゃ、妖怪に拾われてる可能性が高そうだ。拾い主と、その辺で会えるといいが……。| ^雛    |ダメよ、渡せないわ!| ^魔理沙  |あん? 今の声は……。| ^パルスィ?|………ング……ラのため…に……。| ^雛    |こんな強大な力を手にしたら、厄を引き寄せるわ!ただでさえ、今の貴方は厄に呑まれているのに……!| ^魔理沙  |雛とパルスィ!? ……って、パルスィはまた様子がおかしい!| ^霊夢   |パルスィの本物は、まだ神社で休んでるはず。目を覚ました連絡もないし、あれは贋物だわ。| ^魔理沙  |というか、あいつら何を取り合ってんだよ。ん? あの石……まさか、心象断片!?| ^紫?   |……彼らは、やっぱり私が力を取り戻すのを妨害してるのね。| ^紫?   |霊夢、魔理沙。パルスィを正気に戻しましょ。| ^霊夢   |ええ。それじゃあダンマクカグラ、行くわよ!| |                                           || ^パルスィ?|う、うう……。| ^パルスィ?| (倒れる) | ^魔理沙  |また倒れちゃったか。本物もそうだけど、ちゃんと目を覚ますといいが……。| ^霊夢   |永琳も呼んでるし、大丈夫よ。さて、こいつも神社に寝かせておきましょ。雛、運んどいて。| ^雛    |え、ええっと……?| ^霊夢   |その石……心象断片も、こっちで預かるわ。元の持ち主に返しておくから。| ^雛    |そう……わかった。よろしくね。この子のことは任せておいて。| |{{:メインストーリー2-10-2.jpg?700|}}|| ^紫?   |これで、2つ目。『鼓動のフラグメント』……。| | (暗転) || ^ 人間の里 || ^魔理沙  |よし、次の心象断片を探そうぜ。今度はどこだ?| ^紫?   |この辺りにあるはずよ。ええと、正確な場所は、う〜ん……。| |                                           || | (景色が歪む) || |                                           || ^霊夢   |……また、なんか変な景色が見えたわ。こういうの、ちょっと多すぎじゃない?| ^魔理沙  |つまり、境界のほつれってやつが、それだけ増えてるってことなのかもな。| ^霊夢   |急いだほうがよさそうね。 ねえ、とりあえず手分けでもして……、| ^紫?   |あっ! すぐそこ!| ^霊夢   |えっ?| | (弾幕音) || ^女苑?  |ハッ! 私から物を奪おうだなんて、ずいぶん、いい度胸してるじゃない!| ^女苑?  |返り討ちにして、身ぐるみはがしてやるわ!| | (弾幕音) || ^パルスィ?|………ング……ラのため…に……!| ^紫苑?  |ねえ。そいつ、なんか様子がおかしいよ。というか女苑も、そのパワーはなんなの……。| ^霊夢   |あれって……、さっき雛が連れていったのとはまた別のパルスィよね。| ^魔理沙  |ああ。それにしても、なんでパルスィばっかり……?| ^紫?   |考えるのは後よ。今は、とにかくパルスィを助けましょ!| ^魔理沙  |そうだな。よし、またダンマクカグラだ!| | (暗転)((ダンマクカグラ開始!!)) || |                                           || | (暗転) || | (人間の里 夕刻) || ^魔理沙  |パルスィは、寺子屋に寝かせてきたぞ。慧音が見てくれてる。……あれ、女苑と紫苑は?| ^霊夢   |ああ、さっき白蓮が来て、連れていったわ。なんか修行の途中だったみたいよ。| ^魔理沙  |そっか。……で、紫。それが、3つ目の心象断片か?| |{{:メインストーリー2-10-3.jpg?700|}}|| ^紫?   |ええ。これが、3つ目。『微笑のフラグメント』……。| ^紫?   |……ありがとう。霊夢、魔理沙。おかげさまで、ほとんどの記憶を取り戻したわ。| ^霊夢   |それじゃ、思い出したの?本当の敵のこととか……。| ^紫?   |ええ、思い出したわ。彼らの名は……、シャングリ=ラ。| ^紫?   |私は、彼らが幻想郷にもたらす危機を回避するために来たの。その危機というのは……。| |{{:メインストーリー2-10-4.jpg?700|}}|| ^魔理沙  |す……全ての世界!? どういうことだ?外の世界や、地獄なんかも含めてってことか?| ^紫?   |すべて、よ。このまま境界のほつれが増えれば、幻想郷は、他の世界と区別ができなくなる。| ^紫?   |自他の境界を失った世界は、自身の存在を保てずにいろんな別世界と融合していくの。そして……。| ^紫?   |いずれ、すべての世界を消し飛ばすほどの大爆発を引き起こしてしまう。| ^紫?   |それこそが、彼らの狙い。シャングリ=ラは、幻想郷を含めた、すべての世界を滅ぼす気よ。| ^霊夢   |な、なんですって……!?| ===== シャングリ=ラの野望 ===== ^ キャラ ^ セリフ ^ ^紫    |心象断片集めは、どうやら順調みたいね。残りは、あと1つみたい。| ^紫    |ところで、私の贋物が言っていたことを覚えてる?| ^紫    |幻想郷を襲う本当の敵、シャングリ=ラの狙い。それは、すべての世界を滅ぼすこと……。| ^紫    |いつまでも放置しておくわけにいかないわね。そろそろ……、私の出番かしら。| | (穴が視界を覆う) || ^ 人間の里 || ^霊夢   |すべての世界を滅ぼす、ですって……!?| ^魔理沙  |ていうか、他の世界と融合って……、そんなこと、あり得るのかよ?| ^紫?   |ええ。そして、別世界との融合は、すでに始まっているわ。| ^紫?   |だから、今回の異変が起きているのよ。貴方たちが贋物と呼んでいる彼女たちは……。| ^紫?   |境界のほつれから、こちらの世界に迷い込んだ、別世界の幻想郷にいるはずの存在なのよ。| | (暗転) || | (ユメミタマが浄化される) || ^霊夢?   |もう大丈夫。ユメミタマは浄化したわ。| ^里の人間 |た、助かった……! さすがは巫女さまだ。今度、神社にお礼に行くよ!| ^霊夢?   |いえいえ、気をつけてお帰りください。……ふう。| | (誰かが歩いてくる) || ^魔理沙? |おーい、霊夢。残念なお知らせだ。| ^魔理沙? |あちこち見てきたが、見覚えのある景色とは、やっぱり、ちょっとずつ違ってたよ。| ^魔理沙? |ここはおそらく、別の幻想郷とでも呼ぶべき場所なんだろう。| ^霊夢?   |そっか……。それじゃ私たち、どうやって帰ったらいいのかしらね。| ^魔理沙? |さあな。引き続き調べてみるしかないさ。それじゃ、私はもう行くよ。またな。| | (去っていく) || ^魔理沙  |贋物たちは贋物たちで、いろいろ調査をしているのか。| ^霊夢?  |うわっ! いきなり誰かと思えば、私の贋物!| ^霊夢   |私が本物! って、そうじゃなくて、あんたたち、帰り方がわかんないの?| ^魔理沙  |この小さい紫が言うには、おまえたちは境界のほつれから、この世界に迷い込んだんだと。| ^魔理沙  |だったら、境界のほつれに飛び込めば、元の世界に帰れるんじゃないのか?| ^紫?   |それは不可能でしょうね。あれは常に不安定で、無闇に入ったら、どの世界に出るかわからないわ。| ^紫?   |みんなを無事に元の世界に帰すなら、まずはシャングリ=ラをどうにかしなければ……。| ^霊夢?  |……まあ、事情はわかったわ。帰りたければ協力するしかないってわけね。| ^霊夢?  |この話、一応みんなにも伝えておくわね。納得してくれるかは知らないけど。| | (去っていく) || ^霊夢   |……結局、贋物たちも、シャングリ=ラの被害者ってわけなのね。| ^魔理沙  |そもそも、シャングリ=ラってなんなんだよ。人か、組織か、それとも別の世界ってやつか?| ^紫?   |そうね、その説明をしてなかった。立ち話もなんだし、ちょっと場所を変えましょう。| |                                           || ^ 博麗神社 || ^紫?   |さて、何から話しましょうか。貴方たち、博麗大結界は知ってるわよね?| ^霊夢   |当たり前でしょ。この幻想郷には、存在しないみたいだけど。| ^紫?   |そうね。そして、大結界は最初から幻想郷にあったわけでもない。| ^紫?   |幻想郷は、一つの世界として閉じていなかった。ただの世界の一部にすぎなかったわ。| ^紫?   |けれどある時、妖怪の未来を憂えた賢者たちが、世界を閉じることを決めた。| ^紫?   |幻と実体の境界で妖怪を集めて築き上げた場所を、博麗大結界によって、一つの世界として確率させたの。| ^魔理沙  |ああ、少しだけ本で読んだことあるぞ。龍神が怒ったとか、反対者も出た、とか。| ^紫?   |そう、賛同するものばかりではなかった。賢者たちの提案に異論を唱える者も多かったの。| ^紫?   |特に、強制的に呼び寄せられた妖怪たちの中に反対者が多かったわ。| ^紫?   |自分たちは、まだ力を失ってなどいない。人々に忘れ去られた幻想などではない、……って。| ^紫?   |そうして、彼らは幻想郷を出ていった。自分たちの思い描く理想郷を作るためにね。| ^紫?   |そんな彼らが生み出した理想郷。それが、シャングリ=ラよ。| ^魔理沙  |そ、そうだったのか……。| ^紫?   |でも、彼らは、自分の理想郷をうまく発展させることができなかった。| ^紫?   |だから、今となっては、彼らは貧弱な存在。もうずっと衰退していて、消えかけているの。| ^紫?   |それで、今も発展し続けている幻想郷を、とっても憎んでいて……。| ^魔理沙  |そりゃあ、幻想郷が嫌で新しい世界を作ったのに全然敵わないんじゃ悔しいだろうけど。| ^霊夢   |シャングリ=ラだかを作ったのは、めんどくさいやつらなのねぇ。| ^魔理沙  |まったくだ。気持ちはわからんでもないが、だからって、全ての世界を滅ぼそうなんて……。| ^紫?   |実は、シャングリ=ラは、前から幻想郷に攻撃を仕掛けてきていてね。私が対処していたの。| ^紫?   |でも、ちょっと油断してしまって……。| ^霊夢   |それで、そんな姿になっちゃったの?めずらしいわね、あんたが油断なんて。| ^紫?   |けれど、あと少し。最後の心象断片さえ取り戻せば、今度こそ私が止めてみせる。| ^霊夢   |それじゃ、さっさと4つ目の心象断片を探しに行きましょう。今度はどこ?| ^紫?   |こっちよ。3つのフラグメントを集めた今なら、正確な位置まで突き止められるわ。すぐに……、| ^???  |あら、それは困ったわね。| |{{:メインストーリー2-11-1.jpg?700|}}|| ===== 二人の八雲紫 ===== ^ キャラ ^ セリフ ^ | (穴が視界を覆う) || ^ 博麗神社 || ^紫    | (霊夢・紫?・魔理沙の前に立ち笑を浮かべている) | ^霊夢   |えっ……、紫!?| ^魔理沙  |ってことは……。この小さい紫、やっぱり贋物だったのかー!?| ^紫?   |……ようやく、こちらに姿を現したわね。ずいぶん、のんびりしていたじゃない。| ^紫?   |シャングリ=ラの手で作られた、私の贋物よ。| |{{:メインストーリー2-12-1.jpg?700|}}|| ^魔理沙  |え、シャングリ=ラ!? いやでも、どう見たって、こっちのほうが……。| ^紫    |私を本物だと思ってくれるのね。でも、残念……。| |{{:メインストーリー2-12-2.jpg?700|}}((紫と紫?が入れ替わるため注意))|| ^紫?  |境界のほつれを作り、贋物異変を起こした犯人よ。すべては、我がシャングリ=ラのために。| ^霊夢   |……なるほど。あんた本当に……。| ^紫?   |橋姫、パルスィたちは、かわいそうだったわねぇ。私に、いいように操られちゃって。| ^紫?   |けれど、扱いやすかったんだもの。だって、シャングリ=ラは幻想郷への妬みに満ちた世界なのだから。| ^紫    |嫉妬を力にするパルスィは、波長が合ってしまったのね……。| ^紫?   |さて。こうして幻想郷に立ってみると、つくづく憎たらしくて仕方がないわね。| ^紫?   |忘れ去られたものが集まっているはずなのに、多くの人に想われている、幻想郷……。| ^魔理沙  |……想われてる? なんだそりゃ、忘れ去られて隔絶されてる場所を、誰がどうやって想うんだよ。| ^紫?   |じゃあ、宇佐美菫子は、どうやって幻想郷のことを知ったのかしら?| ^魔理沙  |それは……。そういうこともあるだろ?神隠しだとか、夢がどうのとか……。| ^紫?   |そう。つまり隔絶したといっても、幻想郷は常に、その世界の外側と繋がっている。| ^紫?   |ほとんど忘れてしまうけれど、でも、少なくない人が幻想郷を知っているのよ。| ^霊夢   |……そうね。菫子みたいに、ふとした拍子に神隠しのことを思い出すこともあるし。| ^紫?   |あの都市伝説異変が起きてから、幻想郷の様子は世界の外側……他の世界に伝わりやすくなったわ。| ^紫?   |そして、わかった。幻想郷が発展しているのは、人々が心の奥底で、幻想を想っているからなのだと。| ^紫?   |その想いがエネルギーとなって、幻想郷に流れる。ああ、その力が、我がシャングリ=ラにあれば!| ^紫?   |……でも、手に入れることはできなかった。| ^霊夢   |どうしてよ。横取りでもなんでも、すればよかったじゃない。| ^紫?   |もちろん試したわ。でも、そのエネルギーはそのままでは使えなかったのよ。| ^紫?   |だって、あくまでも「幻想郷への」想いだったから。シャングリ=ラには、なんの影響も与えなかった。| ^紫?   |けれど、使えないなら使えるようにすればいい。そのために……ユメミタマを作ったの。| ^霊夢   |ユメミタマを……!?| | (ユメミタマが出現する) || ^紫?   |幻想郷に流れ込む想像の力をユメミタマに変えダンマクカグラで純粋なエネルギーへと変換する。| ^紫?   |シャングリ=ラは、八雲紫の贋物を生み出し、その方法でエネルギーを集めることにしたの。| ^紫?   |幻想郷の復興を促しながら、エネルギーの一部を受け取って、ね……。| ^紫    |そうして私を幻想郷から閉め出し……、自らは本物の八雲紫に成り代わったってわけね。| ^紫?   |ええ、邪魔されたら困るから。おかげで、怪しまれずに協力してもらえたわ。| ^紫?   |さあ、すべての準備は整った。あとは、幻想郷もろとも、世界を滅ぼすだけ。| ^紫?   |ただ、その前に……八雲紫。おまえだけは、私の手で屠ってやる。| ^紫?   |唯一の奥の手も使えず、そのみじめな姿のまま屈辱に震えて消えるがいい!| | (暗転)((ダンマクカグラ開始!!)) || |                                           || | (暗転) || | (激しい弾幕音) || ^紫    |きゃああああっ!!!| ^紫    | (倒れる) | ^霊夢   |紫……っ! うあああっ!?| | (激しい閃光と破裂音) || ^霊夢・魔理沙| (倒れる) | ^魔理沙  |ぐ……、げほっ。なんだよ、こいつ。この強さは……!?| ===== そのヒロインは最後のターンに ===== ^ キャラ ^ セリフ ^ ^ 博麗神社 || |{{:メインストーリー2-13-1.jpg?700|}}|| |{{:メインストーリー2-13-2.jpg?700|}}|| ^魔理沙  |げほっ、げほっ……。れ、霊夢、紫……。おまえら、大丈夫か?| ^霊夢   |こ、この程度……って言いたいとこだけど、さすがに、ちょっと動けそうにないわね……。| ^紫    |まさか、私の贋物が、これほどの力を得ているなんて……。| ^紫?   |集めたエネルギーの一部を、自分の力に回しているんだもの。当然でしょう?| ^紫?   |そもそも、八雲紫。忘れたの? おまえをそんな儚い姿にしたのは、私だってこと。| ^魔理沙  |そういや、油断してたとか言ってたな……。何があったんだ?| ^紫    |この幻想郷から閉め出されていた私は、なんとかこちらに来るためにスキマを開いたのだけど……| ^紫    |でも、それは仕組まれたチャンスだった。スキマを通った瞬間に、攻撃を受けて……!| ^紫?   |そして貴方は、力を砕かれて記憶も失い、そんな儚い姿に……。無様ったらないわ!| ^魔理沙  |ちっ……その余裕そうな顔がムカつくぜ。| ^紫?   |貴方たちも貴方たちよ。こんな愚か者の話を信じて付き合うだなんて、バカよねぇ。| ^紫?   |どんなに頑張ったところで、貴方たちには全ての世界もろとも滅ぶ道しかないのに。| ^霊夢   |……あの時、紫を信じたのは、ただ、他に手がかりがなかったから。でも……。| ^霊夢   |結果的には、正しい選択だった!紫の贋物よ。おまえを倒して、異変を解決するわ!| ^霊夢たち | (弾幕攻撃) | ^紫?   | (弾く金属音) | ^紫?   |まあ、無茶するわねぇ。どんなにあがいても、もう手遅れなのに……| ^魔理沙  |くそっ……! 全世界を滅ぼすって本気なのか?おまえの世界も巻き込まれるんじゃないのか!?| ^紫?   |あなたは、ここでも優しいのね。でも残念でした。エネルギーは、もう充分集め終わっているのよ。| ^紫?   |全世界が消え去り、シャングリ=ラだけが残る。シャングリ=ラが、唯一至高の世界となるの!| ^霊夢   |はっ……、そいつはとっても最悪ね。| ^紫?   |……何よ、その目は。おまえたちはいつも、私たちをその目で見て……!| ^紫?   |いいわ。おまえたちも、全世界の消滅の前に、八雲紫とともに消し去ってあげるわ!| | (激しい閃光) || ^霊夢   |(くっ、そお……! 身体が動かない……!ここまでなの……!?)| ^???  |させないわっ!!| |{{:メインストーリー2-13-3.jpg?700|}}|| |{{:メインストーリー2-13-4.jpg?700|}}|| ^霊夢   |あ、あんたたち……! どうして!?| ^霊夢?  |どうしてもこうしてもないでしょ?| ^霊夢?  |あれを倒さない限り、私たちは元の世界に帰れないって言うんじゃね。| ^萃香?  |話は聞かせてもらったよ。すべての世界の消滅だって? そいつは困るね!| |{{:メインストーリー2-13-5.jpg?700|}}|| ^女苑?  |ていうか、そのシルエット!最初に船の上にいたのは、おまえだったのねー!?| | (足音が近く) || ^紫    | (驚きの表情) | ^紫    |貴方も来たのね。待っていたわ、……藍。| | (駆け寄ってくる) || ^藍    |お待たせして申し訳ありません、紫様。| |{{:メインストーリー2-13-6.jpg?700|}}|| |{{:メインストーリー2-13-7.jpg?337|}}{{:メインストーリー2-13-8.jpg?337|}}{{:メインストーリー2-13-9.jpg?337|}}{{:メインストーリー2-13-10.jpg?337|}}|| ^紫    |……ご苦労様、藍。ようやく、元の姿に戻れたわ。| |{{:メインストーリー2-13-11.jpg?700|}}|| ===== その容れ物は壊れて ===== ^ キャラ ^ セリフ ^ ^ 博麗神社 || ^紫    |ありがとう、藍。貴方のおかげで、4つの心象断片が揃ったわ。| ^藍    | (頭を垂れる) | ^紫?   |なっ……、4つ目の心象断片!? なぜ式神が、それを持っている!?| ^紫    |ふふふ。まだ勘違いしているのね。貴方が私に勝ってた、なんて。| ^藍    |仕方がありません。このようなまがい者に、我が主の深謀を推し量れる道理もなく。| ^紫?   |なに……、どういうことだ!? 私はあの時、確かにおまえを……!| ^紫    |あれは、わざとやられてあげたのよ。貴方の妨害なんて、想定済みだったからね。| ^魔理沙  |は!? じゃあ、一度負けたのは演技で、小さくなったのも、自分の意志だったのかよ!?| ^紫    |少女の姿になったのは不可抗力だったけど。でも、かわいかったでしょう?| ^霊夢   |自分で言うか……。| |{{:メインストーリー2-14-1.jpg?700|}}|| ^藍    |己の力を心象断片として切り離す直前、紫様は、私に命令を下された。| ^藍    |断片の一つ、旋律のフラグメントを見つけ出し、時が来るまで守るように……、と。| ^藍    |そして紫様は、予定道りに妨害を受け、あたかも無力化されたように振る舞ったのだ。| ^紫    |油断を誘って、敵を確実に倒すためにね。思ったより記憶が失われたのは誤算だったけど。| ^紫    |さあて……。形勢逆転かしら?降参するなら今よ、私の贋物さん。| ^紫?   |……力を取り戻したからと言って、私に勝てると思ったら大間違いだ。| ^紫?   |私には、この世界に集めさせたエネルギーがある!おまえなど、この私の相手では……ッ!| | (弾幕音とそれを弾く音) || ^紫    |愚か者。勝てないのよ、おまえでは。それに……、おまえの相手は、私じゃないわ。| ^パルスィ |……貴方からは、何も感じない。嫉妬の一つも湧いてこない。| ^パルスィ |シャングリ=ラに作られた、八雲紫。貴方は……、空っぽね。| ^紫?   |いつの間に……っ!| ^パルスィ |まるで妬ましくはないけど。私を……私たちを好き勝手に操った恨み、お返しするわ!| | (激しい弾幕音) || ^紫?   |ぐあっ、あああああっ!!くそ……! この私が、くそぉ……っ!!| ^紫    |さあ、最期は私が送ってあげる。八雲散らして消えるがいいーーー愚かな私の空蝉よ!| |                                           || ^霊夢   |あの紫……、そう。消滅した、のね。| ^天子?  |ということは、……よーし!これにて、異変は解決ね!| ^紫苑?  |やりました、やりました〜!| ^魔理沙  | (パルスィに駆け寄る) | ^魔理沙  |パルスィ! よかった、目を覚ましていたんだな!| ^パルスィ |ええ、まだ私一人だけだけど。他の私の分まで、全力でやってやったわ……!| ^紫    |さて。これで、邪魔者はいなくなったわ。あとは境界を作り直して、幻想郷を……っ!?| | (景色が一瞬歪む) || ^魔理沙  |こ、これって……!| | (景色が再び歪む) || ^萃香?  |お、おいおい! どうなってるんだ!?| | (暗転) || |{{:メインストーリー2-14-2.jpg?700|}}|| ^紫    |境界が、一斉にほつれ始めている……| | (暗転) || |{{:メインストーリー2-14-3.jpg?700|}}|| |{{:メインストーリー2-14-4.jpg?700|}}|| ^紫    |これは、シャングリ=ラの核を成すもの。かの世界の創設者たちの、成れの果て……。| |{{:メインストーリー2-14-5.jpg?700|}}|| ^紫    |その怨念の集合体、ーーー久遠妄執よ!| ===== 久遠の盲執 ===== ^ キャラ ^ セリフ ^ ^ 博麗神社 || | (景色が乱れる) || |{{:メインストーリー2-15-1.jpg?700|}}|| ^久遠妄執 |なぜ……幻想郷だけ……。憎い、憎いィ……。何もかも壊れてしまえぇえあああ!!| | (激しい弾幕音) || | (景色が乱れる) || ^紫    |ああ、境界が……!| |{{:メインストーリー2-15-2.jpg?700|}}|| ^霊夢   |わああっ!? な、何!?急に建物が崩れ……!?| ^女苑   |いきなり、地面から蔵が生えてきたんだけど!? ……きゃああっ! 今度は空から木が降ってきた!?| ^藍    |ゆ、紫様! これはいったい……!?| ^紫    |……世界の境界が、ほとんど解けかけているわ。幻想郷は、数多の世界と融合を始めている。| ^紫    |私の贋物を倒したことで、ずっと静観していた久遠妄執が覚醒してしまったんだわ……。| ^紫    |そして、贋物の身体を通って、とうとうこの幻想郷へと現れた……!| ^久遠妄執 |憎い……い、いぃいいい!幻想郷……幻想郷さえ……があああッ!| ^久遠妄執 |滅べ滅べぇぇぇッ! シャングリ=ラも!なにもかも! なにもかもすべてーーー!| | (激しい弾幕音) || ^紫    |な、なんという怨念……。| ^紫    |久遠妄執め……。この幻想郷を滅ぼすために、己の世界さえも糧として差し出したか!| | (何かが割れる音) || ^紫    |くっ……、世界の融合が進み過ぎて……、もはや……境界を作り直すことさえ……!| ^霊夢   |ちょっ……。じゃあ、すべての世界が消し飛ぶ大爆発ってやつ、もう止められないの!?| ^魔理沙  |ダンマクカグラで、なんとかできないか!?あの怨念を浄化したりさ!| ^霊夢?  |もう試したわ!でも、なんの効果もなかった……!| ^魔理沙  |それなら他に……他に……。くそっ! 何かないのかよ!| | (世界の融合が進んでいく) || ^紫    |ああ、もう……。時間が……。| ===== 観覧席より愛を込めて ===== ^ キャラ ^ セリフ ^ |{{:メインストーリー2-16-1.jpg?700|}}|| |{{:メインストーリー2-16-2.jpg?700|}}|| ^魔理沙  |危ない、霊夢! くそ、足場がどんどん……!私たち、ここまでなのかよ……!?| | (世界が割れる音) || | (世界が割れる音) || | (世界が割れる音) || | (世界が割れる音) || | (世界が割れる音) || |                                           || | ((観覧席)) || | (ユメミタマが出現する) || |{{:メインストーリー2-16-3.jpg?700|}}|| ^     |……| | (ユメミタマが光る) || ^     |…………| | (ユメミタマが魅せる) || ^     |………………!!| | (ユメミタマが飛んで行く) || |                                           || |{{:メインストーリー2-16-4.jpg?700|}}|| |{{:メインストーリー2-16-5.jpg?700|}}|| |{{:メインストーリー2-16-6.jpg?700|}}|| |{{:メインストーリー2-16-7.jpg?700|}}|| ^紫    |……ふふ。ここに映っているのは、楽しそうな、いつもの幻想郷の風景ね。| |                                           || ^紫    |もしかして、これは……。貴方なの?| ^紫    |彷徨月の向こう……。今も緞帳の奥から、幻想郷を見守っている……。| ^紫    |……貴方の想いが、ユメミタマになったのなら。これを、ダンマクカグラで浄化すれば……!| ^紫    |心象断片は、純粋な力の結晶。貴方の想いが、今ここに形となる……。| |{{:メインストーリー2-16-8.jpg?700|}}|| ^紫    |『愛念のフラグメント』すなわち……、『幻想郷への想い』のかたち。| |{{:メインストーリー2-16-9.jpg?337|}}{{:メインストーリー2-16-10.jpg?337|}}|| |            {{:メインストーリー2-16-11.jpg?337|}}            || |{{:メインストーリー2-16-12.jpg?337|}}{{:メインストーリー2-16-13.jpg?337|}}|| |{{:メインストーリー2-16-14.jpg?337|}}{{:メインストーリー2-16-15.jpg?337|}}|| |{{:メインストーリー2-16-16.jpg?700|}}|| ^紫    |みんな! あと少しだけ頑張って!幻想郷を救うために、協力してちょうだい!| ^霊夢   |なんかてがあるのね!? わかったわ。そっちの私も、いっしょにやってくれる?| ^霊夢?   |ええ、もちろん。みんなが落ちてしまう前に、幻想郷を救うわよ!| ^紫    |幻想郷を想う気持ちがあれば、幻想郷を憎む久遠妄執に、必ず太刀打ちできるはず。| ^紫    |この想いを乗せたダンマクカグラなら……、あの妄執を浄化することも、叶うはずよ!| ^紫    |これなる儀式は……、| ^紫    |御霊鎮めし、清浄なる神楽。さあ……、始めましょう!| | (暗転)((ダンマクカグラ開始!!)) || |                                           || | (暗転) || |{{:メインストーリー2-16-17.jpg?700|}}|| ^紫    |……うまくいった、と思うわ。| ^紫    |貴方のおかげよ。貴方の……、貴方たちの、幻想郷を想う気持ちのおかげ。| ^紫    |ありがとう。貴方の幻想郷を、どうか、これからも愛してあげてね。| ===== 幕の向こうの宴会 ===== ^ キャラ ^ セリフ ^ ^紫    |ああ、いらっしゃい。……ふふ、驚いたかしら?| ^紫    |これからは、私が貴方の話し相手をすることにしたのよ。| ^紫    |改めて、この間はありがとう。貴方のおかげで幻想郷の危機を回避することができたわ。| ^紫    |久遠妄執が消え去り、世界を消滅させる大爆発は、未然に防ぐことができた。| ^紫    |世界を分ける境界も作り直すことができたから、貴方の幻想郷の崩壊も止まったわよ。| ^紫    |さあ。それじゃ、貴方が救った世界の様子を見てみましょう?| | (穴が視界を覆う) || |{{:メインストーリー2-17-1.jpg?700|}}|| |{{:メインストーリー2-17-2.jpg?700|}}|| ^魔理沙  |お、おおお……。幻想郷が、元の姿に戻っていく……!| ^霊夢?   |境界のほつれが修復されたのね。よかった……。異変解決だわ!| ^霊夢   |贋物たちも、これできっと元の世界に帰れるのね……。| ^女苑?  |だから、贋物じゃないっての!| ^椛?   |まあ、世界が救われてよかった。私たちの帰る場所も、守れたのよね。| ^霊夢?  |……で、私たち、どうやって帰ればいいわけ?| ^霊夢   |……え。| ^魔理沙  |あ、あれ? 贋物たち、全然消える気配がないな。光に包まれて自然に戻ったりとか、しないのか?| ^霊夢?  |うーん? 特に何も感じないわね……。| ^魔理沙  |贋物異変、解決! って感じじゃなさそうだな。いったい、どうなってるんだ……。| ^霊夢   |……あー、もう! よくわかんないわね!とりあえず、宴会しましょ! 宴会!| ^魔理沙  お、おい、霊夢。いいのか、そんな感じで!|| ^霊夢?  |ま、そうよね。とにかく、幻想郷崩壊の危機は回避できたわけだし、まずは宴会をすべきだわ!| ^霊夢   |さっすが私! 話がわかるじゃない!さ、準備するわよー。紫、あんたも……、あれ?| ^魔理沙  |あれ、いないじゃないか。いったい、どこに行ったんだ?| ^霊夢   |あいつのことだし、そのうち顔を出すでしょ。よーし、張り切って宴会を始めるわよー!| |{{:メインストーリー2-17-3.jpg?700|}}|| ^みんな  |お〜っ!!| | (暗転) || ^紫    |あら、宴会が始まったみたい。いいわね、私も後で合流しなくっちゃ。| ^紫    |贋物についてだけど、心配はいらないわ。そのうち、元の世界に戻っていくと思うから。| ^紫    |私の方でも手は打つしね。貴方は、今まで通り幻想郷を見守ってくれれば大丈夫よ。| ^紫    |それじゃ、私も宴会に混ざってくるわ。また会いましょう。緞帳のこちら側で、ね。| | (暗転) || ^紫    |……そろそろ、話さなければならないかしら。| |{{:メインストーリー2-17-4.jpg?700|}}||