~~NOTOC~~ ====== スポットエピソード:天界 ====== ハコニワのスポットエピソード「天界」の会話です。 {{INLINETOC}} ===== 天界 ===== ====きみも天人になれる!==== ^ キャラ ^ セリフ ^ ^ 天界 || ^天子   |久しぶりに戻ってきたけど、なんの面白みもない場所ねえ。| ^天子   |丹のつまみ食いで追い出されたときは、二度と戻ってくるかと思ったけど……。| ^天子   |今度は何を言われても、出て行ったりなんか……あれ?| ^早苗   |ここが天界ですか………天人が住むだけあって、優雅な場所ですねえ。| ^天子   |山の巫女じゃないか。何してんの?綺麗だけど、つまんない場所だろう。| ^早苗   |あ、あぁ……。天人様、偶然ですね。天界の様子が、ちょっと気になって……。| ^天子   |へえ。天界に興味がある! ここの生活は、退屈だけど快適だぞー。| ^天子   |天人になれば歳も取らないし、病気知らず。いつまでも、お肌はピチピチのまま!| ^早苗   |お肌ピチピチ……。私も女子ですから、そう言われると弱いですけど……。| ^天子   |ここだけの話、お前には天人の才能を感じてたんだ。| ^早苗   |えっ? 私に天人の才能?| ^天子   |私の親が仕えている名居の一族は、神霊として祀られて、天人になったんだ。| ^天子   |現人神であるお前にだって、その可能性は十分あると思うぞ。| ^早苗   |そ、そうなんですか〜? でも、特別な修行とか必要なんじゃ……。| ^天子   |もちろん、私が稽古をつけてやる! 今から修行を始めれば、夜には天人になれるぞ。| ^早苗   |えっ、今日中に!? やります、やります〜!| ^早苗   |よ〜し。永遠にお肌ピチピチの天人ライフを手に入れちゃいますよ〜!| ^天子   |(しめしめ。こいつを皮切りに、天界に一大勢力を築いてやるぞ……)| |                                           || ^天子   |まずは身体を鍛えるぞ!1000段ある階段をウサギ跳びだ!| ^早苗   |意外にスポ根なんですね……。でも、ピチピチお肌のために頑張ります!| |                                           || ^天子   |次! 水がめに顔を浸けて、息止めだ。呼吸法を極めて、気を練り上げろ!| ^早苗   |はぁ……はぁ……。い、いきます! むぐっ……。んぐぐぐぐ……。| | (泡音) || |                                           || ^天子   |ぐらつく岩の上で瞑想しろ。 無心になって、落下の恐怖を振り払え!| ^早苗   |ここは地面の上……。ここは地面の上……。う、ウサギ跳びのせいで、膝が震える……。| |                                           || ^早苗   |はぁ……はぁ……。こんなんじゃ、命が、いくつあっても、足らない……。| ^天子   |よし、次! 身体が強くなる天界の桃、まとめて100個、食べてもらうぞ!| ^早苗   | (!?) | ^早苗   |う、器の上に、桃が山みたいに! これ、ちゃんとした修行なんですか?| ^天子   |天人である私に、異議を唱えるのか? 私は準備で席を外すが、ちゃんと食べておけよ。| ^早苗   |は、はぁい……。わかりましたぁ……。| ^天子   | (席を外す) | ^早苗    |……逃げるか。| |                                           || ^天子   |おーい、次の修行の準備ができたぞ。……って、山の巫女がいない!| ^天子   |桃も器ごとなくなってる! ん? これは置き手紙か? なになに……。| ^天子   | (手紙を開ける) | ^早苗   |こんなデタラメな修行、付き合い切れません。桃は食べ切れそうにないので、持ち帰ります。((にっこり))| ^天子   |あ、あいつ〜! せっかく修行を見てやってたのに〜!| ^天子   |あの完璧な修行内容の、どこが不満なんだ? そりゃ、私は修行したことないけどさ。| ^天子   |いや。それより、桃のことがバレるとまずい。 誰にも気づかれなきゃいいが……。| ^偉い天人 |宴会用の桃が盗まれた……? また、あの不良天人の仕業ですか。探しなさい!| | (天人たちが天子を探し始める) || ^天子   |やれやれ。こりゃまた、天界追放かな? しばらく地上で、ほとぼりを冷ますか。| ^天子   |でも、必ず戻ってくるわ。私が天人である限り、天界は私の場所だもの!| ====天界の大一番==== ^ キャラ ^ セリフ ^ ^ 天界 || | (誰かが歩いてくる……) || ^諏訪子  |早苗と入れ替わりで来てみたけど、あの天人の姿は見当たらないわね。| ^神奈子  |叱られる前に地上へ逃げたんじゃない? 今のうちに天界観光としゃれ込みましょ。| ^諏訪子  |賛成! 地上を恐怖のどん底に陥れたあと、避難できる場所を探しておかないとね。| ^神奈子  |諏訪子……。その冗談は怖いからやめてよ。 誰かに聞かれたらどうする?| ^諏訪子  |へーきへーき。周りに天人は見当たらないし……。| | (出現!!) || ^萃香   |地上を阿鼻叫喚の地獄絵図に、だって? なんだい、面白そうじゃないか。| ^神奈子  |ああもう。ノってきちゃったじゃない。しかも、物騒さがアップしてるし。| ^諏訪子  |地底の住人と、こんな所で会うとはね。貴方も、天界を観光中?| ^萃香   |いや、私はここ住み。天子に勝って、ここの土地をもらったのさ。| ^神奈子  |天人に勝つと土地がもらえる? それは、いいことを聞いた。| ^萃香   |ただ、ここ最近は天界にいても退屈でさ。誰かに権利を譲ってもいいかなって……。| ^諏訪子  |はいはーい! 土地の権利、ほしいでーす!ちなみに一坪いくら? 支払いは現金?| ^萃香   |お金なんて、いらないよ。 私に相撲で勝てばいい。| ^神奈子  |へえ……。相撲ねえ。私も相撲には、一家言あってね……。| ^萃香   |そりゃいい。実は近くに土俵があるんだ。天人と相撲するのに作った、私のお手製さ。| ^萃香   |勝負はそこでやろう。 なんだったら、二人同時でも構わないよ。| |                                           || ^諏訪子  |先に私から、やらせてもらうよ。神奈子。行司はよろしく。| ^神奈子  |では、私が……。見合って見合って……はっけよい!| | (衝撃音) || ^諏訪子  |さすがは鬼! すごいパワーだ!| ^萃香   |へへん。純粋な力なら、神様にも負けないよ。それっ! 上手投げだっ!| ^萃香   | (諏訪子を投げ飛ばす) | ^神奈子  |諏訪子が軽々と投げられた!? これは、いきなり万事休す……。| ^諏訪子  | (ガバッと立ち上がる) | ^諏訪子  |へへーん。ぶんなげられても、地面に潜っちゃえば、尻餅はつかないもんね。| ^萃香   |そうきたかー。でも、あんたみたいに手強い相手を待ってたんだ!| ^諏訪子  |今度は、こっちから行くよ!| ^萃香   | (姿を消す) | ^諏訪子  |……って、消えた!| ^萃香   | (姿を現す) | ^萃香   |そっちが地面に潜っちゃうなら、こっちは霧になって消えちゃうよ〜ん。| ^諏訪子  |いいねいいね♪ よーし、盛り上がってきたー!| |                                           || ^神奈子  |あれから小一時間……。全然、勝負がつかないなあ。| ^神奈子  |諏訪子、代わって。私が一撃で終わらせるわ。| ^諏訪子  |今、絶好調なのにー。代わるからには勝ってよ、神奈子。| ^萃香   |私も、まだピンピンしてるよ。せっかくだから、小細工なしでやろうか。| ^諏訪子  |じゃ、僭越ながら行司は私が……。 見合って見合って……はっけよい!| | (すごい衝撃音) || ^諏訪子  |あいたたた……。衝撃で吹っ飛ばされちゃったよ……。| ^諏訪子  |なんだこれ!? 土俵のあった場所が、クレーターみたいに吹っ飛んでる!?| ^神奈子  |土俵が吹き飛んじゃったんじゃ、勝敗はつけられないね……。残念残念。| ^萃香   |でも、全力でぶつかったらすっきりしたよ。気分転換に付き合ってもらっちゃったね。| ^萃香   |きっと、天界の生活に慣れすぎちゃって、気分がモヤモヤしてたんだ。悪かったねぇ。| ^諏訪子  |いいよいいよ。こっちも面白かったし。心が鈍ったときは、さっさと発散しなきゃ。| ^萃香   |肝に銘じておくよ。あ、そうそう! 騒がしくなる前に、逃げた方がいい。| ^神奈子  |なら、お言葉に甘えて。天界の様子は、改めて見にきましょう。| |                                           || ^萃香   | (走る) | ^萃香   | (直す) | ^萃香   | (走る) | ^偉い天人 |鬼といえども、自分で壊したものは責任をもって修理してもらいますからね。| ^萃香   |はーい! 大工仕事なら鬼の得意分野さ。前より立派な土俵にしーちゃお♪| ====天子、垂直落下する==== ^ キャラ ^ セリフ ^ ^ 天界 || | (誰かが歩いてくる) || ^天子   |さーて。そろそろ、ほとぼりも冷めて……。| ^偉い天人 |こらーーーーーーっ!!| ^天子   |うわぁ。もう見つかっちゃったか。地上に長居して、勘が鈍ったかな?| ^偉い天人 |何を他人事みたいな顔をしているのです。宴会用の桃100個、盗んだのは貴方でしょう。| ^天子   |盗んだんじゃないわよ。地上人を天人にするのに必要だったの。| ^偉い天人 |結局、最後は持ち逃げされたじゃないですか。それから、あの鬼。またやらかしましたよ!| ^天子   |どうせ、暴れて物を壊したんでしょ? 自力で修理するから、いいじゃないの。| ^偉い天人 |いいものですか! 勝手に天界の土地を賭けて、地上の神と相撲を取ったのですよ?| ^天子   |はぁーっ!? 私が貸した土地を、勝手に賭けたって!?| ^偉い天子 |いえ。そもそも、あの土地は貴方のものだったわけでは……。| ^天子   |あいつ、今日こそ天界から追い出してやる!| ^天子   | (走り出す) | | (暗転) || ^萃香   |うむむ、不思議だ。私が修理した以外にも、勝手に色々と増えてる気がする……。| ^天子   | (萃香を見つけて駆け寄る) | ^天子   |ちょっとーっ! なーに勝手に賭けなんかやっちゃってんのー!| ^天子   |いっしょに相撲を取った相手ってのは? そいつらも同罪。天の網からは逃げられないよ!| ^萃香   |守矢神社のやつらだよ。でも、あいつらは悪くないんだ。| ^天子   |巫女の桃泥棒に続いて、あいつらまで……。あとで絶対にシバいてやる。| ^萃香   |今回は私が悪かったんだ。天界が退屈すぎて、暇つぶしにちょっとね。許してやってくれ。| ^天子   |いーや、許さないね! この際だから、あんたには天界から出て行ってもらう。| ^萃香   |んなっ! ちゃんと謝っただろ? そんな器の小さいこと言うなよー。| ^天子   |誰の器が小さいって? 私を他の天人たちと、いっしょにしないで!| ^萃香   |あーあー、わかったよ。出ていけばいいんだろ? その代わり、ひとつ条件がある。| ^萃香   |『天界の酒を超える酒』用意してもらおうか。ここの上品な酒には、飽き飽きしてたんだ。| ^天子   |はぁ? 非があるのはあんたでしょ? どうして、私が要求を呑まなきゃいけないの?| ^萃香   |おやおや〜? 他の天人と器の違うあんたが、酒のひとつも用意できないのかい?| ^天子   |へえ……私を挑発するつもり? いいよ。乗ってやろうじゃないか。| ^天子   |『天界の酒を超える酒』これを用意できたら、あんたはここを出て行く。忘れないでよ!| ^天子   | (走り出し、飛び降りる) | ^萃香   |うわっ。天界の縁から飛び降りちゃったよ。| ^萃香   |ま、あの偉そうな態度にはうんざりだったし、これくらい要求してもへーきでしょ。| | (暗転) || ^早苗   |ふわぁ〜。今日も掃除くらいしか、することないですね……。| ^早苗   |(何かが降ってくる音)退治していい妖怪でも現れ……きゃっ!?| | (大★爆★音) || ^早苗   |け、境内の地面に人型の穴が……。そんな昔のマンガみたいなこと……。| | (穴を掻き分ける音) || ^天子   |山の巫女。私を穴から引っ張り出しなさい。あと、お前の保護者たちも呼んできなさい。| ^早苗   |天人様!? あ、あはは。わかりました。 ……また面倒なことになりそう。| |                                           || ^天子   |というわけで、お前たちは私に借りがある。お酒を探すの、手伝ってもらうぞ。| ^神奈子  |借り……あるかしら?| ^諏訪子  |ないんじゃない?| ^天子   |あるんだよっ!! 桃を100個も食べて、土地を賭けて、鬼と相撲しただろっ!?| ^早苗   |修行を命じたのは天人様ですし、それに桃は持ち帰ったあと、あちこちに配っちゃって……。| ^天子   | (早苗を睨みながら詰め寄る) | ^早苗   |お、お手伝いさせていただきますとも……。たしかに桃100個は、もらいすぎでしたしね。| ^諏訪子  |鬼の提案に乗っかったのは事実だし、ここは潔く、手伝わせてもらおっか。| ^神奈子  |ああ、そうだね。私たちが手を貸さないと、もっとややこしいことになりそうだし……。| ^天子   |そうと決まったら、お酒探しを始めるぞ。 お前たち、声を合わせて。えいえいおー!| ^三人   |おー……。((ノリ気ではない感じ))| ====ハングオーバー!==== ^ キャラ ^ セリフ ^ ^ 天界 || | (歩く足音) || ^天子   |待たせたな。約束した通り、『天界の酒を超える酒』持ってきたぞ。| ^天子   | (樽を置く) | ^萃香   |これはこれは。かなりの大所帯だね。しかも、酒はタルごとなんて豪勢だ。| ^天子   |ふふん。この酒を用意するには、なかなか手間がかかってるのさ……。| | (暗転) || ^ 数日前 守矢神社 || ^早苗   |幻想郷中からお酒を集めてたら、すっかり日が暮れちゃいましたね。| ^天子   |両手じゃ数え切れないほど集まったな。相変わらず、地上は酒の種類が多い。| ^神奈子  |(外の世界のお酒も混ざってるけど、それは黙っておきましょう……)| ^諏訪子  |イエーイ! 今日は呑み明かすぞー!| ^早苗  |おつまみも用意しておきました。お酒だけ呑んでると、酔うのが早いですから。| ^天子   |なかなか気が利くじゃないか。よおし。鬼をぎゃふんと言わせるぞー!| |                                           || ^天子   |この酒、すっきりした味わいだ。天界ほどではないが、いい水で仕込んでる。| ^神奈子  |お漬物の塩気とも合うわ。早苗、また腕を上げたね?| ^早苗   |えへへ。幻想郷に来てからは、毎日のように漬けてますからね。| |                                           || ^天子   | (のどごし) | ^天子   |へえ! この酒、かすかに発砲しているな。こんなの、天界では呑んだことないぞ。| ^諏訪子  |ごま油で山芋をカリッと焼いたやつ、香ばしくて日本酒が進んじゃうなぁ!| ^神奈子  |どの酒も違った良さがあるわ。全種類、もう一合ずつ呑んでみましょう。| |                                           || ^早苗   |私、もう限界です〜。お水を飲んで、お休みします〜。| ^早苗   | (ゆっくりとその場を後にする) | ^天子   |あっはっはっは〜、情けないなぁ。まだまだ私は、いくらでも呑めるぞ〜!| ^諏訪子  |へいへ〜い! 神奈子、呑んでるぅ〜? 私は、ぜ〜んぜん酔ってないよぉ〜?| |                                           || | (チーン) || ^天子   |あ、あいたたた……頭が……。完全に二日酔いだ……。| ^早苗   |私みたいに、ほどほどにしておけば……。はい、お水をどうぞ。| ^諏訪子  |おつまみの食べ過ぎで、胃もたれが……。でも、いいことを思い出したよ。| ^神奈子  |私も思い出した。たぶん、諏訪子と同じだね。| ^天子   |ふぅ。水を飲んだら、少しすっきりしたよ。| ^天子   |で、どの酒が一番か、決まったのか?私には正直、どれも甲乙つけがたかった。| ^諏訪子  |残念だけど、あの鬼がご所望の品はなかったね。昨日、私たちが呑んだお酒の中には……。| ^早苗    |えっ? それじゃあ、他に手が……。| ^神奈子  |そこで、私たちの思い出したことが役立つわ。お酒にまつわる、ある伝説が……ね。| ^天子   |細かいことはいいから、酒の入手法を教えなさいよ。| ^神奈子  |私たちで、お酒を造るのよ。力を合わせれば、そう時間もかからないわ。| ^天子   |自分で造る、か。それは思いもしなかったな。| ^天子   |でも、面白い! 私たちで造ろうじゃないか。『天界の酒を超える酒』ってやつを!| |                                           || ^ 現在 天界 || ^天子   |というわけで、この酒が完成したのさ。どうだ。感動の誕生秘話だろう?| ^萃香   |感動はどうかな……。でも、まさか酒をゼロから造るとは思ってなかったよ。| ^天子   |せっかくだし、呑み比べなんてどう? 味の善し悪しに加えて、飲み潰れたら負けで。| ^萃香   |いいね。その勝負、受けてやるよ。鬼に呑み比べを挑んだこと、泣いて後悔しな!| ====酒は憂いの玉箒==== ^ キャラ ^ セリフ ^ ^ 天界 || ^天子   |それじゃ、呑み比べを始めようか。ひとくち目は、そちらからどうぞ。| ^萃香   |天界の酒を超えた、と豪語する手作り酒。さあて、どんなお味かな?| ^萃香   | (酒を呑む) | ^萃香   |おおっ! フルーティーで、お〜いし〜い♪ 超濃厚なのに、すいすい呑めちゃう。| ^萃香   |味は合格! 私にとっては、間違いなく『天界の酒を超える酒』だよ。| ^早苗   |よかったぁ……。味は認めてもらえましたね。| ^諏訪子  |お酒の仕込みには時間が必要なところを、奇跡の力でかなり時短で済ませたもんね。| ^神奈子  |あとは、あの酒が『効く』かどうか……。こればっかりは、伝説を信じるしかないか。| ^天子   |さあ、どちらか酔い潰れるまで、呑んで、呑んで、呑みまくるよーっ!| |                                           || | (お酒を呑み合う……) || ^萃香   |んんん〜。美味しいけど、もう呑めない。これは私の完敗だぁ……。| ^萃香   |な〜んで、こんな簡単に酔っちゃったんだろ。 ういぃ〜。ひっく。| ^天子   |よーし、作戦通り! 伝説は正しかったようだな。| ^早苗   |『ヤシオリの酒』って本当に効くんですね。すごいものを再現しちゃいました。| ^神奈子  |なんたって、ヤマタノオロチを酔い潰した日本最古のお酒だから。| ^神奈子  |しかも鬼の中には、ヤマタノオロチの血を受け継いでいる者もいるとか……。| ^諏訪子  |お酒が口に合って、萃香が単に呑み過ぎた……って可能性もあるけどね。| ^天子   |勝ったんだから、なんでもいいさ!| ^萃香   |やれやれ。負けたからには仕方ない。私は天界から出て行くよ。| ^萃香   |うまい酒も、呑ませてもらったしね。もう未練はないよ。| ^萃香   | (天界から出てい……) | ^天子   |ちょーっと待ったーっ!| ^萃香   |うわっ! なになにっ? いい雰囲気で立ち去ろうとしてたじゃん!?| ^天子   |天界から出て行く必要なんてない。なんたって、私は器が大きいからな。| ^萃香   |……ほへ?| ^萃香   | (天子のほうに向き直る) | ^天子   |私は鬼との勝負に勝った。つまり、私は鬼を御する力があるんだ。| ^天子   |御せる相手を、わざわざ追い出すか? 否! 他の天人たちにも、文句は言わせない。| ^萃香   |へえ、嬉しいこと言ってくれるじゃない。よっ、大将っ! 天上イチの大器っ!| ^早苗   |これって、呑み比べに勝って、有頂天になってるだけじゃ……。| ^天子   |お前たち三人にも、世話になったな。礼を言う。今日は無礼講で呑み明かそう!| ^早苗   |ということは、桃100個の件とか、相撲の件も、許していただけて……。| ^天子   |もちろん、寛大な心で許すとも。なんたって、私は器が超大きいからな!| ^早苗   |さすが、天人様は格が違いますね!| ^諏訪子  |天人のお墨付きで呑み会だー! ヤシオリの酒、私も呑みたかったんだよね。| ^神奈子  |せっかく、力を合わせて造ったんだから。最後はみんなで味わいましょう。| |                                           || | (チーン) || ^早苗   |ジュースみたいに甘いから、つい呑み過ぎちゃって……ううう……。| ^天子   |鬼のみならず、天人まで酔わすとは。ヤシオリの酒、恐るべし……。| ^神奈子  |ヤシオリの酒は、果実を八回も熟成させて造る。それでフルーティーな味わいになるの。| ^神奈子  |度数は高くないけど、甘くて口当たりがいい。だから、ついつい量を呑んでしまうわけ。| ^諏訪子  |そういう豆知識は、先に言っといてよ。あ、頭に響くぅ……。| ^萃香   |ここまで酔ったのは、何十年ぶりだろうね。……ま、これも経験ってことで。| ^偉い天子 |こらーーーーーーっ!! どんちゃん騒ぎしてるのは、誰ですかーっ!?| ^天子   |げっ。見つかったら面倒だな。お前たち。一旦、地上にずらかるぞ!| ^天子   | (急いで逃げる) | ^萃香   |結局、こうなるんだなぁ〜。んじゃ、今度は地上で呑みなおしますか。| ^萃香   | (急いで逃げる) | ^神奈子  |二人とも肩を貸して。守矢神社まで、一気に飛ぶよ。| ^早苗・諏訪子| (神奈子に掴まる) | ^諏訪子  |あんまり揺さぶらないでね。ははは……。| ^早苗   |しばらく、お酒はこりごりです〜!| ^三人   | (急いで逃げる) | ^天子   |こういうとき、なんて言うんだっけ……。 酒は呑んでも呑まれるな、かな?|